エアロビクスインストラクターが誕生するまで

〜管理人自らが挑戦した、120日間+∞のドキュメント〜

 

第2回講義(5月13日)

 

2-1学科

 

先週から始まったインストラクター養成コースの2回目である。まずは前回教わったことをまとめたレポートを提出する。内容や形式は特に指定されておらず、自分の復習となるようにまとめておけばよい。因みに当方は、上手くはないとしても、このような文字ばかりのWEBページを作成しているおかげで、こういった宿題は比較的得意である。余談だが、中学・高校共に国語、現代文の成績は中の上程度だったと補足しておこう。

 

さらに、この手の話題でもう一つ。一緒に講義を受けているE氏は持久走などが苦手で、ビリに近い所を走っていたそうだ。体育の成績も5段階評価で2、ないしは3だったそうだが、ひときわ輝くI.R.になっている。まあそんなもんでしょう。

 

さて、今日の学科授業では、厚生労働省が発表している、「健康日本21」について学ぶ。内容については、「栄養食生活」、「身体活動・運動」、「休養、心の健康」、「がん」、「糖尿病」、等々、各領域について深く理解し、生活習慣をきちんと整え、健康に暮らしましょうというものだ。例えば、バランスのとれた食事の理解と実行、適切な運動、休息を取り、心の健康にも気をつけましょう、タバコの吸いすぎに注意しましょう、などといった具合だ。

 

また、今話題のBMIについても学ぶ。これは単に、体重(kg)/身長(m)2でもとめられる値で、22前後にある場合、病気の発生率が低いとされている。当方の場合は、2012年5月14日の段階で、62kg/1.75m2=20.2である。また、標準体重は(175cm-100)*0.9=67.5kgで、肥満度は(62-67.5)/67.5=-8.15%である。

 

次は解剖学である。この際、M先生からは「我々が目指すところは(ラッキー池田のような)振付師ではなく、フィットネス・インストラクターだ」と念を押された。これはつまり、解剖学などの理論に沿って、健康を増進するためにエアロビクスを指導する、ということを意味する。そのために関節や筋肉の名称、機能を勉強するわけだ。なるほど、こういう内容は望むところだ。

 

今日は手始めに骨や関節の構造について学ぶ。前述の教科書を開くと、骨や関節の種類がたくさん書かれている。骨と一言でいっても、大小、形が様々で、蝶のようなもの、長いもの、様々だ。また、頭蓋骨や骨盤帯にも関節が存在することは意外だった。また、M先生の話では、解剖学に目覚めて鍼灸師になる人もいるとか。

 

さらに、これらの動きに進んで行く。正中線と呼ばれる体の中心を縦方向に走る仮想の線、長い骨に対してはその縦方向の線を中心に考え、その動きの名称を教わる。

 

ところで関節とは何か。それは、骨と骨の繋ぎの部分で、靱帯により結合されている部分である。中には動かない関節もあるのだが、ここでは可動する関節について勉強する。またその動きによる四肢の可動領域と動きの名称など、やや難しいものもあった。因みにこの件については、すべて覚えることを求められた。まあ、気楽にいきましょう。屈曲、伸展、外転、内転、内旋、外旋、外反、内反、回内、回外・・・、けっこう簡単でしょう?

 

さらに、これらを動かす機能を持つ組織が筋肉である。これはその組成から横紋筋、平滑筋という種類に分けられ、神経系統からは随意筋、不随意筋と分けられる。注目すべきは、心臓は横紋筋であるが、不随意筋であることだ。

 

2-2 実技

 

1時間ちょっとの学科が終了したら、次は実技である。今日はキュー(動き開始の相図)を出す方法を学ぶ。基本はキューを出して「ハイ」と一拍おいて動きが始まるように、頃合いを見計らうのである。こうして説明することは簡単だが、実際には難しい。というのも、音楽に合わせる必要があるからだ。

 

さらに、ここで大切なことは、その音楽の1節目をきっちりととらえることだ。また、キューを出すタイミングとしては、前の4節目の「5」の時である。また、左右で同じ動きを行わないと筋肉の使用バランスが崩れるので、8の偶数倍、つまり16か32カウント単位で完結する動きでなくてはならない。

 

言葉で言えばこれだけだが、これを実現するには上記の関節、筋肉の機能や運動効果、ステップ間のつながり、左右バランスなどなど、実に多用な要素を考慮して、要素を詰め込んだ振り付け(コリオと呼ぶ)を考え、自分がその指示を的確に参加者に伝え、楽しみながら動いて、運動効果を上げていただくことが必要だ。これを4ヶ月の集中講義で習得するのが、この養成コースの目的である。正直なところ、「そんな短期間で習得できるのか」ととても不安である。

 

案の定、決められた場所でキューを出すことができなく、音楽がどんどん進んでいく。さらに、今は音の何節目なのか分からなくなる。これに対しては、M先生から「飽きるほど音楽を聴いておくように」ということだったのだが、そんな一朝一石には「勘」が身につくわけもなかろう。かなりの多難が予想されうる。

 

さらに、ここで大切なことは、その音楽の1節目をきっちりととらえることだ。また、キューを出すタイミングとしては、前の4節目の「5」の時である。また、左右で同じ動きを行わないと筋肉の使用バランスが崩れるので、8の偶数倍、つまり16か32カウント単位で完結する動きでなくてはならない。

2-3 宿題

 

こうして予定の3時間30分が終了し、ヘトヘトになったところで宿題が出された。1つ目は、「ステップの描写キューを考えてくる」、2つ目は「レッスンを受け、各ステップが何カウント前にプレビュー(あらかじめ動作を示すこと)されているかを観察する」そして3つ目は「16カウントの中で、4、3、2、とキューを出す練習をしてくる」というものだ。「いきなり3つですか?」と思ってしまうが、4ヶ月の短期勝負なので仕方ない。人よりも時間のかかる当方であるが、ボチボチいきましょう。尚、先輩方(今までレッスンを受けてきたインストラクター)によると、これが講義を重ねるごとに難しくなり、とても大変になるということだ。あなオソロシ。

 

ところで、音を聴いて慣れるにあたり、幸いにもM先生が所蔵のCDを貸し出してくださった。早速コピーして暇な時に意識して聴いてみることにする。

 

これから秋風が吹く頃まで続くのだが、まあ気楽にいきましょう。

 

第3回講義へ続く