2009年の初乗り

2009/1/17

 

 

キャベツ畑と蔵王山をバックにTDM号

 

1.今年も走りますよ

 

2009年が始まって早くも半月程が過ぎた。毎年年始は親戚まわり等で忙しく、初乗りは翌週の成人の日がある三連休に行うことになるが、その週は疲労からか体調が悪く、さらに猛烈に寒かったことも重なって今日になった。もっとも、先週に火だけは入れて近所を軽く流しているので、正式にはそちら初乗りであるが、本格始動という点では今日が初乗りだ。

 

さて、話は変わって、この日の明け方、管理人の住むアパートの隣部屋が騒がしかった。ここには研修制度という名目により、中国からの女性労働者が3人住んでいた。いつもかしましいのであるが、なぜまたこんな明け方に??どうやら彼女らの仕事場の社長も来ている。ああそうか、2009年には国へ帰るということを聞いていたので、今日帰国するのだな。しかもセントレア発の早い便に乗るので明け方から騒いでいるのかぁ。2009年春ごろまで働く予定ということであったが、この不況で帰国を早めたということか。何にしてもおつかれさんでした。

 

2.行き先は海沿いでしょう

 

そういったわけで随分と早くに目が覚めたわけだが、もちろんもうひと寝入り。おきたら9時近くになっていた。とりあえず行き先を決めておこう。だいたいやねぇ(タケムラ風に)、冬は山へ行くことができないので海沿いとなることが多い。しかし屈曲路も少しは走りたい。そうなると東三河地域の海沿いが都合よい。三河湾スカイラインとその周辺の道、目的地は蔵王山あたりということでプラン承認。

 

まずは一気に三河地区へ移動だ。これには国道23号知立バイパス、岡崎バイパスを用いる。国道へ向かう途中、うどん屋「十四明」の前を通ると、店主のZが無い。今日はお出かけかな、そう思いつつ国道23号へ乗り換えてheadingは160。順調に走行を続けていく。今日は風も無く穏やかな日で、この季節としては貴重なツーリング日よりだ。そうだ、こういう暖かい日にリアサスを取り外して分解整備に出すことも忘れてはいかん。だいぶ感覚的に後ろ下がりになっている気がする。足つきは変わらないから気のせい?白バイはいないだろうな。そんなことを考えているとだんだんと周囲の風景が変わってきて、いつの間にか安城市に入っている。安城といえば日本のデンマークと呼ばれており、農業が盛んな地域だ。前述の国道はこのど真ん中を通っており、まさに安城を実感できる。

 

ところで、安城といえば我らが仲間(と管理人が勝手に思っている)Cougar氏の居住地がある場所だ。氏は昨年結婚されたわけであり、ここで改めてお祝い申し上げることとしよう。尚、二次会で配布された引き出物には以下のイラストが添付されていたので、紹介させていただく。また、描かれている奥さんはこのイラストそのままと言っても良いくらいに忠実に表現されていると付記しておこう。

 

Cougar氏結婚記念の作品

 

3.まずは竹島

 

国道23号は知立バイパスから岡崎バイパスと名前を変え、JRの線路と交わる辺りで暫定の終点となる。この先も工事が続いているようで、最終的には既に共用が開始されている豊川橋に接続予定だ。国道23を降りた後、同248号へ乗り換え、さらに県道525号へ。これは旧有料道路の三河湾スカイラインで、数年前から無料化された。無料化はありがたいのだが、どうも管理がいい加減になる傾向がある。この道も残念ながらそういう様相を呈してきている。舗装がベコベコの部分はもちろん、落ち葉が道幅の3分の1を覆うほどになっている箇所も散見された。それでも冬に走行できる貴重なワインディングであるからそれなりに楽しんでいたのであるが、なんと落石で通行止め。なんてこったい。

 

 

通行止めの箇所にて

 

仕方ないのでトボトボと途中の岡崎市民休養施設桑山荘まで戻り、そこから細いワンディング路を本宿方面へ下る。この道は山の北側斜面を通っているので、凍結等に注意する必要がある。慎重に行こう。その後は一度国道1号に乗り換え、さらに同473号で再びheading180、海沿いを目指す。この道もまた、貴重なワインディングなので、それなりに走行して楽しむ。ただ峠のトンネルは幅員が拡張されておらず、やや狭いので注意が必要だし、寒い日は凍結している可能性もありそうだ。

 

国道を下りきり、みかんと競艇で有名な蒲郡市に入る。ここには竹島という、陸地から橋が渡してある観光用の島がある。ひとつ行ってみよう。いつものように、有料駐車場を通過して海沿いの道にバイクを停車する。さすがに海は風がある。件の橋の方へ歩いていくと鳥がたかっている。どうやらえさをあげている人がいるようだ。その向こうにはロート製薬提供番組のオープニングをかざる鳥達の如く、円を描いて飛んでいる群れも見られる。早速近くに行ってみるとまあすごい数のカモメだ。1m50cm位まで近くに行っても逃げないところをみると、相当人に慣れているようだ。そういえば、新聞で「釣り人に寄り添うアオサギ」なんてツワモノもいると読んだことがある。特に餌の不足する冬場に多く見られるそうで、釣り人の横で釣果があるまでじっと待っているそうだ。

 

                

                                                                            竹島全景                      カモメ達(案外かわいい顔してますな)

 

4.蔵王山へ

 

竹島を後にして蔵王山へ向かうが、その前に飯を。この国道247号沿いにMACがあるのだが、海を見ながら食べるハンバーガーも粋だと思ってしまったので、あっさりと決定。イタリアンナントカバーガーセットを注文して、2階席の一番窓側を陣取る。そこそこの味でも景色が良いとそれなりに思えてくるから不思議だ。熱い紅茶をすすりながら地図で蔵王山までのルートを確認する。豊川橋を経由で20kmくらいだな。

 

ふと駐車場を見るとBUELLが停車している。冬でも乗っている人がいるのだなぁって俺もか。いつも思うのであるが、冬のツーリングは装備が非常に大切だ。管理人は冬用の上着、グローブ、フェンシングのタイツのようなズボン下、ハイカットのライディングシューズで固めている。しかし最近は歳のセイカノート、寒さが堪える。そこでプロテクション兼防寒用のアンダーウエアを新調しました。

 

変なの!

 

ミニスカ陽子でなく、南野陽子でないが「変なの!」。特にち○ぽがあるところ、なんじゃこりゃ。射撃場にこの格好で迷い込んだら即座に弾を打ち込まれそうな模様だ。もっともここには金色の玉を内蔵していることはご存知の通りである。

 

肝心な性能はどうかと言うと、プロテクション効果は試していない(試したくない)ので不明であるが、暑さ5mm弱の硬質スポンジがモモ、尾てい骨付近、ケツの各ホッペ部分に内臓されている。不整地走行ではコケてもそれなりに効果ありそうだ。また、防寒性は非常に高く気に入っている。購入して良かった。加えて距離を乗ってもケツが痛くならないという副産物もあるようだ。TDMはシートが良いので問題ないが、KDXの場合はかなりの効果が期待できる。あとは手の防寒対策を強化すれば冬のツーリングも超快適だ。

 

そんなことを考えて豊川橋までやってきた。その北側には先述の国道23号の続き部分を工事している。橋脚が向こうの方まで続いており、数年以内には完成するだろうと思われる。そうなれば渥美半島もグッと近くなることと大きな期待が持てる。そうして橋を渡り、いよいよ渥美半島へ突入していくわけだが、たもとには豊橋の陸事がある。前々回の車検は、Vmax梅さんと共にここで継続検査を受けた。彼はそれ以来、私用で忙しい日々を送っているので残念ながら車検を切らしてしまっている。マシンは現在も所有中なので、今年は復活できると良いなぁと思っているので、よろしく。また一緒に走りましょう。

 

その後は旧空軍の航空基地跡に建つ工場群を横目に南下、大崎西I.C.にて国道23号から259号へ乗り換える。この辺りからは三河湾国定公園内となるので、基本的に街の部分以外には畑しかない。また道路も建設が制限されているのであろう、259号遠州灘沿いの42号線以外に東西に走る大きな道路は無い。さて、その畑であるが、おりしもキャベツの栽培中、収穫中とあってみごとはグリーンが広がっている。その向こうには目指す蔵王山がある。頂上には展望台と風力発電用の風車が小さく見える。

 

キャベツ畑と蔵王山

 

それにしてもこの辺りの人には、バイクが前を走ることが気に入らないと感ずる方が多いようだ。思いっきり左側から抜きにかかろうとするヴァヴァ〜とズィズィ〜、前が詰まっているし、しかも赤信号だよ。

 

 田原市街を抜けてheading360でいよいよ蔵王山の登山道路へ突入。管理人は都合上、北側の道から進入する。ここも屈曲した道路なので、アクセルの開閉を利用して小気味良くコーナリングしていく。くどいようだが、冬場のワインディング路は貴重だ。

 

蔵王山は特に何も無いが、南側は遠州灘、西側は伊良湖岬、知多半島、北側はトヨタの工場とその風力発電用風車群、時に車両輸送船なんかもみることができる。そして東側はなんと富士山が見える日もある。管理人も一度見たことがあるのだが、くっきりと浮かび上がるように見えて印象的であった。

 

ココアでも飲んで椅子に座り、ホカホカとした展望台内でゆっくりと景色を見渡していると「やっぱりバイクだねぇ」と思えてくるから不思議だ。寒い中をわざわざやって来た甲斐もあるというものだ。思えば今年で免許取得18年を迎える。当時は高校卒業間近で浪人が決定していた。何か楽しみがないと人生つまらんなぁということで、兄貴の所有していたNS50Fを譲ってもらった。そういえば卒業式は気分が良くないってことで合法的にボイコットしたっけ。管理人が好きだった子も「なんでいないのかな」と少し気に留めてくれていたと後日判明した。もっとも、全く知らない一年生の子からボタンを請求されたことは予想外の出来事であった(モテナイので自慢している)。

 

5.帰宅

 

時間も14時を回っている。この先30kmくらいで伊良湖岬であるが、日没が17時くらいであることを考え今日はここで折り返しとする。日没時間になると急激に冷え込むからね。さて、帰りは市街地を通らない北側の道を選択する。お、菜の花畑があるじゃん。そういえば展望台にも1月9日から菜の花祭り開催と告知してあったなぁ。寄っていくか。

 

TDM号、なかなか男前です

 

真冬の花というと椿なんかが有名だが、このあたりは年中温暖な気候なので、菜の花が有名だ。岬の方へ行くともっと規模の大きな観光用の畑もあり、なかなか楽しめる。それにしても、バックのやしの木、なんか違和感を覚えるなぁ。

 

この後、大きな海上橋である三河港大橋を渡り、国道23号へ合流。。この橋はアップダウンがあるので、ちょっとおもしろい。風が強い日はえらい目に遭うことは言うまでも無い。そうして247号から1号、県道57号と乗り継いで17時30頃帰宅。おおっと、忘れていた。国道1号線を走行中にどこかで見たことのあるZ1を発見。メットのシールドを上げつつ近づいて「うどん屋さんでは」と声をかけると、大正解。「偶然ですねぇ」と応えていただいた。今日は厄除け団子で有名な「法多山 尊王寺」へ行かれていたそうだ。後ろからZ1-R、マッハ?のお仲間も登場、それではとかっ飛ばして行かれた。また店にも寄らせていただきます。

 

6.まとめ

 

本日の走行は220kmと軽いものであるが、冬場は休息を取る回数も多く、時間も長くなる。また、市街地や国道などを走行する機会が多くなるので、ペースも遅めだ。よって納得の数値である。今年もバンバン走っていこう。

 

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