北海道紀行5 

(2010年8月12日〜8月21日)

 

 

ライダーハウス 渡り鳥哲也前にて

(左はゼファー氏)

 

 

第2日目(8月14日)

 

1.本格始動

 

今日はいよいよ走行開始の日である。昨日は疲れていたので、すぐ眠ることができた。おかげで朝は6時起床、荷物をまとめて7時出発となった。まず最初の目的地は、小樽の鱗友市場である。早速北海道の海の幸を味わうことができるというわけだ。

 

地図を確認しつつ、昨夜屋台が出て賑やかだった市街地を行く。朝は昨日の騒ぎが嘘のように静かだ。そう思いつつ、市街地からちょっと外れた場所にある鱗友市場に到着。写真で見るよりも随分小さくみえるが、活気に満ちあふれている。腹が減ったのでのんのんへ入店し、メニューを確認していると、「さっき水揚げされたばかりのイカが旨いよ」と女将さんに薦められた。それならばとそのイカを注文する。

 

そして数分後、丸々一匹刺身にしたと思われる量のイカが運ばれてきた。ドヒャー、量多いね。一口食べてみると・・・、この甘味、この歯ごたえ、食感ともに1級品だ。今まで食べていたイカって一体なんだったの?おかずが旨いので、ご飯がすすむ。「おかわりしてよ」と女将さん。二杯目も快調に食べていると、塩辛のもとになるキモをサービスしてくれた。当方はあまり食べられないのだが、こいつは旨い。新鮮なので変な臭みは全く無いぞ。これが本物のイカか。因みにイカはソーメン状にしてあるのだが、箸で持ってみてもピンとまっすぐな状態を保っている。鮮度が良いとこうも違うものか。いやー、納得の旨さ。

  

              

                                          鱗友朝市外観                               このイカ、タダモノではない

 

全く関係ないが、漫談のヒロシのネタで、「イカを飲み込むタイミングがわかりません」というのがあったが、ここのイカに限ってはそのようなことは無い。またまた余談だが、当方が大学生時代に、アルバイトをしていた焼肉屋の大将が、駄洒落大好きの人で、「大将、イカがもう無いですよ」と報告すると、「そりゃイカんなぁ」という答えが必ず返ってきたことを想い出す。

 

こうして、久々に朝から腹いっぱい飯を食い、会計をすると800円であった。もちろん安いと思われたことは言うまでもなかろう。

 

2.積丹半島

 

この後はいよいよ16年来の宿題である、積丹半島周遊へ向かう。まずは国道5号線をそのまま西進していく。そして昨日宿泊した渡り鳥哲也さん、2006年に宿泊したおしょろさん前を通過する。途中余市の市街地があるが、まだ朝が早いのでそのまま通過。宇宙飛行士の毛利さん関連の資料がある道の駅、ニッカウヰスキーの蒸留所などはまたそのうちにでも。

 

朝日を背に受け、海岸沿いを気分よく走行していく。以前崩落事故のあった旧豊浜トンネルや、ヤンキー先生の北星余市高校などを横目にさらに進んで行く。すると、海水浴場と、そこへやって来た人達が目に入るようになる。皆、岩場の間の狭い所へテントを張ったり、パラソルを立てたりしている。北の人達の「短い夏を楽しもう」という気持ちが目いっぱい現れているようだ。

 

こうして初めて走行する雷電国道こと国道229号線を楽しんで、神威岬に到着した。駐車場にTDMを停めて、風に揺れる草原を歩いていく。そしてその向こうの「女人禁制」と書かれた門をくぐると、碧い海と岬の先端へと続く道が見えた。襟裳岬も似たような形状をしているが、海水の色が全く違う。いや、やはりその名の通り、神の威厳がある岬なのであろう。どことなしか厳かな雰囲気がある。もっとも、16年前は国道すら繋がっていなかったのであろうから、もっと近寄り難い所であったに違いない。そう考えると、人間は神の住む神聖な場所を切り開いてしまったということか。ちょっと複雑な気持ちであるが、景色を楽しみつつ、岬の先端にある神威岩を目指す。

 

ところで、女人禁制についてだが、その理由は諸説あるようなので、ここでは省略する。Wikipedia等に一説が掲載されている。

 

                   

                                      女人禁制の門に立つ女性                                門から延びる歩道

                                   (弁解しておくが、偶然写ってしまった)

 

途中に高山植物のような花が咲いていたり、ウミネコが滑空していたり、そして何よりも「碧」という色の海。この色、昔理科の実験でナントカ鉄の水溶液に似ているな。そう思っていると、歩道脇の岩石に鉄分が多く含まれていることに気が付いた。おそらく、化学的な成分でこういう色になっているのではないか、と推測したのであるが、真偽は解らない。

 

そして20分近く起伏のある歩道を歩いて、神威岩に到着。昨日フェリーから小さく見えた岩が目の前にある。尖った岩で、荒波に耐えてきたその姿。弱々しいわけでもなく、力があるわけでもなく、厳かに、そして静かに立っている。これは上から見下ろしているから、このように見えるのであろうか。違った角度から見てみたいものだ。

 

積丹ブルーに立つ神威岩

 

因みに後日、帰宅後に、当ページとリンクして頂いている、ローホー氏主宰の「放浪のページ」に記載されている、1980年代前半の神威岬の様子を読んでみた。なるほど、その頃は岬へ向かう歩道も、駐車場も無く、遥か下方にある念仏トンネルを抜けて、さらにそこから少し高台に上がって、この神威岩を仰ぎ見ることしかできなかったようだ。このページの写真を見ると、確かにその名の通り、神威岩だ。そして、氏も、現在の岩を見下ろす構図はどうも神をないがしろにしているのでは、という旨述べられている。納得である。

 

3.パノラマライン

 

俗化されてはいたが、美しい景色と神威岩に別れを告げて、元来た道を戻る。風が気持ちよく吹いているので、それほど暑くないのでありがたい。それにしてもこの歩道、なぜか床が網状のドブ板になっており、ずーっと下のほうまで見えてしまう。当方もちょっと怖いのだが、中には足がすくんで立ち止まってしまう人までいた。

 

ちょっと疲れたので、積丹ブルーをイメージしたソフトクリームを食べる。こちらはミントの爽やかな味で、渇いたのどにもうれしい。それはそうと、ここで地図を確認したのだが、神威岬のやや北側に「積丹岬」もあることが八角部屋。しまったなぁ、こちらの方を通る道道913号線を通るべきであった。宿題を解決したのだが、また宿題ができてしまった。まあ、この方がまた北海道にやってくる口実ができたというものだ。

 

さて、こうして再びTDMに火を入れて、積丹半島の南側を走行する。こちらは海水浴場も少なく、漁村がポツポツと姿を現す。丁度漁が終わって、道具の手入れをしている漁師さん達がみえた。なんともゆったり時間が流れている。もっともそう見えるのは、たまに訪れる当方のような旅行者だけで、本人達は真剣であろう。なんせ生活がかかっているのだから。

 

漁村をぬけてくると、岩内の街へやってくる。ここで給油をしておくことにする。残念ながらホクレンが無いので、出光のスタンドに入る。まだ残量には余裕があったが、この先いいところで燃料切れになると厄介なので、先にガソリンを入れたのだ。当方はどうも何事も後回しにする傾向があるので、このツーリングでは早めの行動を心がけることにしている。

 

これで燃料の心配は無くなったので、道道66号線のパノラマラインに乗りかえる。最初は畑の中を通っているのだが、だんだんと勾配がついてきて、右、左へ屈曲するようになる。しかも交通量がものすごく少ない。おまけに気温も下がって気分は最高(具志堅用高風に)。久々のワインディングであり、荷物を積んでいることを考慮してリアステアを意識してコーナーを抜けていく。まずはニーグリップを確認、さらに外足からバイクを寝かしていき、内側の腕はなるべく力を抜いておく。普段通りにコーナリングのアクションを起こすが、リアタイヤに重さが乗っているのでいつもより曲がるよ。さらにスロットルを開けていけば、リアタイヤがさらに巻き込まれていくように感ずる。全く関係ないが、以前鉄棒で男根を巻き込まれてしまい、皮膚がちぎれた人の話を聞いたことがある。想像しただけでも痛い。

 

くだらないことを想い出しても危険が増すだけだ。集中しよう。さて、旅の最初は荷物を積んだ車体に戸惑っていたが、このあたりでだいぶ慣れてきた。次々に眼前に現れるコーナーを(自分の速度で)軽快に走っていく。すると、前方にバイクが見えてきた。お、SRXではないか、珍しい機体だ。追い越しながら手を挙げてさらに先へ。

 

気持ち良く走ったのはよいが、ちょっと疲れたので、神仙沼にある休息所にて一息入れる。ちょっと雲が出てきて、やや寒いくらいになってきた。そう思っていると、先ほど追い越したSRX氏がやってきた。この富山出身の氏と挨拶し、SRX号について話し合う。実は友人の機体に試乗したことがあり、エンジントルクの出力様式、車体剛性バランスの良さ、軽さ等に感心したと話たところ、とても喜んでいた。また、今だにその外観のセンスの良さから、根強い人気があり、高値で取引されているのでは、と尋ねたところ、結構な高額で購入されたとのことであった。

 

この小休止の後、やや下りの道を速度を落として走行する。するとまた天候が回復してきた。どうも上昇気流が山沿いに発生し、雲ができていたようだ。

 

4.俗なスポットを回りつつ

 

パノラマラインを楽しんで、羊蹄山を眺めつつ、ニセコ、真狩村と進んで行く。この真狩村というと、やはり細川たかしであろう。ここには彼の銅像があり、さらにその台座部にある手形に触れると歌が流れるようになっている。実は今まで大した興味も無いので、訪れたことは無いのだが、たまたま近くを通るので行ってみることにしよう。

 

パノラマラインの道道66号線が、真狩村の中心部でクランク状になっているところに看板があり、細い道へ入っていく。すると商店の前にさらに看板が出ている。必然的にその商店の駐車場にバイクを停めるのだが、何か買わないといやぁらしい。そこで、丁度水分が切れていたので、水のペットボトルを一本購入した。

 

こうしてこの商店の裏を流れる川沿いに歩いていくと、ありました。思っていたよりも小さくて地味だなぁ。それよりも、背後に見えるはずの羊蹄山に、雲がかかっていることがもっと残念だ。あり?ほんの10分前までは見えていたのになぁ。そう思いつつ写真を撮って、例の手形にふれて「北酒場」を聴く。当方の後から来た人たちも同じような反応で、各々聴きたい歌を楽しんでいた。

 

背後に羊蹄山が見えるはずだが・・・

 

この後、さらに国道230号線に乗り換えて、heading040で走行すると「ジェット浪越」の銅像がある、道の駅230留寿都へ到着。ここは2006年のR1-Z氏とのツーリング時に訪れたことがあり、2回目である。こちらも特にどうということもないのだが、銅像の表情が良いので訪れてみた。ところで、浪越徳次郎氏は「指圧の心は母心・・・・」という文句で有名だが、いつの間にかに亡くなっていた。それもそのはず、当方が高校生だった20年以上前にテレビ出演をしていたのであるが、当時既に70歳近かったのではなかろうか。

 

浪越徳次郎氏と指を合わせる

 

5.支笏湖〜千歳へ

 

ちょっと水を飲み、すぐに走行に戻る。この後は国道230号線、国道276号線と乗り継いで、広島峠、さらには一杯100円の「きのこ汁」で有名な、道の駅「フォーレス276大滝」、そしてちょっと眺めの良い美笛峠を通過していく。ここは眺めよりも「びふえ」という名前が印象的だ。

 

そして、峠を下っていくと林の中を通る道になるのだが、よく見ると隙間から湖が見える。これが支笏湖である。実はこの支笏湖を見るのは16年ぶりなのだが、こんなにも美しかったかどうか覚えが無い。いずれにしても、水の透明度、その周りの緑色が実に鮮やかで印象的だ。おっと、そろそろ今日のキャンプ地を決めなければならない。支笏湖畔のモラップキャンプ場にするかと考えるが、どうも混みあっているようだ。

 

何も無理することはなかろう、ということで、支笏湖畔を走行し、国道453号線へ乗り換えて、さらに湖の眺めを楽しむ。こちらからは、湖面の向こうに樽前山他が見え、先ほどとは違った眺めだ。また、こちらの道の方が湖に近い所を通っているので、ちょっと湖面を覗くようにしてみる。このようなきれいな水は、あまり見かけない。本当に透明なんだなぁ。

 

さて、モラップがダメならということで、この先のポロピナイキャンプ場はどうだ。遠くから見ると、足の踏み場も無いくらいに混んでいる。ここもダメだ。さてどうするか。支笏湖を見下ろすことができる、展望台にて休息して考えることにしよう。

 

マップル2006年版を広げて周囲を検索してみると、千歳が案外近いことに気がついた。都市部にキャンプすることも面白いかも。そう思い、新千歳空港の北側にある、「青葉公園ピクニック広場キャンプ場」に決定した。なんとなく名前から想像するに綺麗そうで、かつ0円マップにも「読者投票20位」の記載があったからだ。さらに、ここがダメなら2008年に宿泊した「ライダーハウスちとせ」も、数本違いの通りにある。

 

こうして代替着陸地も考慮して、青葉公園にかけてみることに。そう思うと気が楽になったので、支笏湖をゆっくりと眺めてみる。管理人の個人的見解では、国道453号線からの眺めが一番良かったように思う。この展望台からは木々が茂っていて、イマイチ全体が見えないところが残念だ。そう思いつつ、写真を撮影してから、次のオコタンぺ湖へ向かう。この順も16年前と全く同じだ。もっともその時は、1ヵ月近くの期間を旅した北海道を離れる、まさにその日の午前中だった。なにか名残惜しくて、胸が苦しかったことを想い出す。

 

さて、国道から道道78号線へとスイッチし、オコタンぺ湖へ。16年前はこの名前と、口コミの評判を頼りに訪れたと思う。当時の印象はもう忘れてしまっていて、看板前で撮影した写真があるのみだ。一体どんな湖だっただろうか。ちょっと期待してうねった道を抜けていく。すると、わずかにその姿を見ることができる地点に、看板が出ている所を発見した。「ああ、そういえばこんな感じだったかなぁ」、そう思い、フェンス際まで近寄ってみる。すると湖面がわずかに見えた。その湖面は周囲の緑色を映し、自身の水の色と混ざり合った、どこか神秘的な色をしている。それも少ししか見ることができないので、どうももどかしい。これは人間の心理現象までも、その姿に取り入れている、ちょっとズルイ湖だ。

 

オコタンぺ湖にて

(この名称板に登ると、わずかに湖面が見える)

 

なんだかオコタンぺ湖に、動揺させられたようだ。そんなことを思いながら、今日のキャンプ地へ向けて車輪を進めていく。国道へ戻り、道道177号線と天気予報でも流れていそうな道を走行していく。この道は交通量がほぼ皆無で、途中にえにわ湖というダム?もある、高速コーナーが主体のワインディング路だ。こういう道はなかなかスリリングで、小さなミスが大きな結果になる。慎重に行こうではないか。そう言い聞かせて、スリルを楽しみつつ、走行をしていく。

 

こうして恵庭の街が見えてきて、道道45、国道36、そして道道16と細かい針路変更をして、青葉公園を目指す。上空には丁度新千歳にアプローチをかけて、着陸寸前の旅客機が轟音を立てて飛び去っていく。千歳は北の玄関口なので、B747、767、777、MD90など多彩な機種の飛行機が見える。また。全く関係ないが、管理人の所属する会社の総務部に、千歳タンという人がいる。この方、当社随一の可愛らしい、また整ったお顔をしていて、まもなく人妻になる予定だ。ちょっと残念だが、当方にはまったく縁の無い方なので、致し方なかろう。

 

6.青葉公園ピクニックキャンプ場

 

くだらないことを考えていたら、道に迷ってしまった。道央道の高架橋の下を行ったり来たりするが、それらしいものが見当たらない。おかしいなぁと思い、住宅地へと続いている道へ入っていくと、看板を発見。

 

看板を発見し、それに従って走行を続けていく。すると、中央公園的な石畳の広場へ出てきた。もちろんここには、車両進入防止のポール牧が立っている。仕方ないので違う方向へ行ってみると、今度は野球場へ出てきた。俺はキャンプ場を探しているんだぞ。看板の無い不案内さにやや憤りを感じつつ、通行人がいないところを見計らって、車両止のポールの間から公園の西側へ行ってみる。するとキャンプ場が現れた。

 

やっと見つけたよ。独りつぶやきながら、管理棟へ入っていく。すると人の良さそうな、商売っ気のないおじさんが地図を用いて施設の概要と、周囲のコンビニや銭湯を教えてくれた。そして「モラップを追い出されたのか」と質問された。当方は何の事か解らなかったので、その旨聞き返すと「モラップは水道が壊れたので、キャンプの客を全員キャンセルした」ということを聞かされた。ああ、そうだったの。

 

何でもよいが、時間的に選択肢が無いので、少々高めの600円を支払い、指定されたサイトへ向かう。因みにここは、バイク乗り入れ可である。

 

さて、サイトに早速テントを張る。すると一分もしない内に、蚊が20匹ほど群がってくるではないか。これはまずい。しかし、いまさら別の宿泊場所へ移ることもできないので、蚊をバンダナで追いつつ、テント設営を続行する。しかし、一年振りのテント設営なので、かなり手間取ってしまい、またその間も蚊がプィーンといやらしい音をたてて寄ってくる。

 

当方が悪戦苦闘している間に、別のサイトに自転車の4人組がやってきた。この人たちもテントを張るようだが、数分もしないうちに「わぁ〜、蚊がたくさんいる」と困惑しはじめた。ところで、こちらのテントは自立式のドーム型であるが、自転車の人たちはファミリー向けの大きな家式?のものだ。完成までには時間を要することであろう。いやいや、こちらも人の心配をしている場合ではないぞ。

 

本日の寝床が完成

 

なんとか無理やりにテントを設営し、虫除けを塗り、蚊取り線香を焚く。これで幾分マシになったのだが、それでも蚊が寄ってくる。そうだ、風呂に入れば、もっとマシになるかも。そう考えて、受付でもらった地図で銭湯の位置を確認。速攻でテントを出て、TDMで蚊の大群から逃げ出す。

 

まったく、何が読者投票20位だよ。少々毒つきながら銭湯へ向かう。地図によれば、ほんの数分の場所にあるようだ、あ、あれだ。銭湯というか、健康ランドだな。しかし、料金も400円と手ごろだ。これは得したと思い、喜んで露天風呂に浸かる。いやぁ〜、やっぱりツーリングには風呂だなぁ。腰や肩の疲れが湯に溶け出していくようだ。ついでに目の疲れも和らいでくる。

 

ところでこの風呂屋、「千歳乃湯えん」という名前で、色々な種類の風呂がある。本当はそれらを試したいのだが、そんな元気は無い。こうして種々の風呂のうちの、一つの湯船に浸かって、唸り声を出すことで精一杯だ。さすがにツーリング初日だけあって、慣れていないせいか。とても疲れた。早いうちに飯を食って寝るとしよう。

 

こうして十分に汗と疲れを落とし、コンビニでカロリーメイト等を購入し、蚊の大群に襲われつつテントに戻る。そして簡素な食事をしつつ、ヘッドライトを頼りにメモをつけていたが、ジェット機の逆噴射が作動したと思われる音をBGMに、21時ごろには寝てしまった。ああ、疲れた。

 

第3日目へ

 

本日の走行 300km