遅まきながら夏到来!

機長はR1-Z氏だ

 

2009年8月9日

 

本日の先導機長、R1-Z操縦士

 

0.序

 

8月に入りようやく梅雨が明けた。管理人は7月中〜下旬に渡道していたが、その間に梅雨が明けるものと期待していた。が、結局帰還した時点でも梅雨は明けていなかった。一方2009年北海道ツーリングが終わったということは、管理人の夏が終わったということを意味する。しかし梅雨が明けていないということは、本当の意味での夏は始まっていなかったというわけだ。とても複雑で、ヨウさんのカアさんはトウさんだと言うようなものだ。

 

さて、管理人が遊び呆けている間、今回のフライトプラン作成者であるR1-Z機長は業務に忙殺されていたらしく、天候も悪かったせいでほとんどバイクには乗れていなかったそうだ。しかし、こちらも梅雨明けと同時になんとか目処がついたので、W氏も誘って夏の始めを祝うワインディング走り詰めツーリングでストレス発散、また技量維持をしようということになった。

 

1.何が梅雨明けだ

 

梅雨は明けたが、当日はなぜかどんよりと雲が広がる朝であった。おいおい、何が梅雨明けだよ。そう思いながら先日北海道から帰還したばかりであるTDMの運行前点検をアロハオエ、指定集合場所である最寄の鉄道駅へ向かう。約5分で到着して、連絡がないか確認してみるとW氏より着信が確認された。しかし留守録がされていなかった。おそらく集合時刻に遅れるということであろうと解釈してゆっくりと待つ。

 

しばらく待っている間に地図を確認していると、カメラを忘れたことに気がついた。これではツーレポ作成に支障をきたしてしまうので、自宅に戻ることに。駅前ロータリーを出て、広い道を走っているとW氏が後ろから追いついてきた。これは好都合であるとカメラを取りに戻る旨を伝え、自宅へ向かう。そしてその後R1-Z氏と合流するため、指定のミスド前へ。関係無いが、ミスドといえば相武紗季である。管理人は「バイトの貼紙が」という最初期のCMから知っていたし、テレビ版ウォーターボーイズも観ていたことは言うまでもない。

 

さて30分ほど遅れて本日の機長であるR1-Z氏と合流。ところで、ここで管理人はW氏が遅れる旨、R1-Z氏に伝わっていなかったことに気がついておらず、氏を待たせたことを詫びていなかった。この場で再度詫びることとする。これは当方がW氏が連絡しているだろうと勘違いしていたせいだ。当方はW氏の仲間と管理人・R1-Z 連合会の連絡係であるから、当然連絡業務は行うべきだったのだ。申し訳ない。

 

2.目的地変更

 

それにしても今日の市街地は猛烈に蒸し暑い。とりあえずW氏の剥がれた靴底修理のためにコンビニへ向かう。前述の通り、本日の先導機長であり、総飛行時間が2500時間のR1-Z機長に誘導され、千郷にあるセブンへなだれ込む。いやぁ、涼しい。今日の蒸し暑さは異常だなぁと感じつつ、エロ本売り場の前を通過してお茶を購入する。W氏はコニシボンドを探していたが、結局アロンアルファゼリー状で落ち着いた。しかし、管理人も知らなかったのであるが、アロンアルファは東亞合成からコニシボンドに銘柄が変わっていたのだよ。フッフッフ、何のことかね?と言われそうだ。吸収されたのだろうか。

 

用事を済ませて表に出ると、ポツポツと雨が。どうりで蒸し暑いわけだ。関係ないが、こういう街中の騒がしさにより雲が振動して雨が降りやすくなることがあるとW氏が教えてくれた。さらに、未開の地で大声を出して雨乞いすることがあるが、あながち非科学的とも言えないと付け加えていた。なるほど、理にかなっているな。

 

さて、雨乞いしているわけではないが、こうなると当初の目的地を変更せざるを得ない。そこそこ走れて天気が持ちそうな所、本日ならば北東方向になろう。そう思うが早いか、W氏が「YGにしましょうか」とダイバート地を提案された。当然承認ということで、針路を090へ変更して走行する。この時点でR1-Z氏の当初の計画であるクラカケは破棄。再度提出のプランでは八草VOR/ DMEまで走行して、国道155号線から県道33号線で雲興寺をかすめて、戸越峠を抜けるルートを選択することとなった。さて、八草の手前まではかなり交通量の多い街中を走行するわけだが、ここはR1-Z氏がワインディングの次に得意とする道だ。氏は「街のスペシャリスト」の異名を持っており、その昔、タイヤ配達のバイトで培った街乗り特殊技術でスイスイと駆け抜ける。因みに業務時の機材はボロのハイゼットであったそうだ。

 

R1-Z氏は低めのギアを選択し、タラタラと危ない走行をする4輪車の動きを的確に読み、車線を選択して素早い加減速を繰り返す。W氏と当方はやや戸惑い気味に2ストエンジンの煙を追うが、R1-Z氏の技には遠く及ばず必死だ。果たして驚異的速度で八草I.C.を降りて、左折。そのまま国道155号線を北上して、瀬戸山口で右折、さらに環状道のせと赤津I.C.をかすめていく。

 

ここから暫くは戸越峠を除いて単調な県道33号線である。もっとも交通量が多いので、戸越峠もイマイチであったと報告せねばなるまい。しかし、蒸し暑さも感じなくなり、矢作川沿いの県道11号線に乗り換える頃には多少涼しさを覚えるようになった。ここからはさらに北東方向へ進み、YGを目指す。そして旧旭町役場の所を右折していくとYGワインディング路の始まりだ。

 

この段階でR1-Z氏と管理人・W氏の間に一台乗用車が入っていた。「しまった」と思うが、R1-Z氏はほのかなヤマハオートルブの香りを残してあっという間に見えなくなってしまった。中央が黄色いハミ禁なので、乗用車の後ろについていく。せっかくのおいしいコーナーなのにと悔しがっていると、上矢作の集落とYG南側の道とに分かれる分岐点に至った。ここで乗用車は集落の方向へ曲がっていったので、我々はYG南ワインディングを行く。

 

やっと前方が開放されたので、少しずつ速度を上げていく。管理人は特にライディングフォームや理論は拘らずに、その場で使いやすいものを選択することとしている。大体はリーンイン気味のリーンウィズで、車体の保持を厳重に行う。注意すべきはインに体が入りすぎて、シートから荷重が抜けてしまうことと、腕に力が入るとリーンアウトになってしまうという2点。このあたりだけ注意してカーブをきっていく。すると前方にR1-Z氏の姿がチラチラと見えるようになってきた。どうやら前方に他車が2台つるんでいて詰まっているようだ。氏に追いつくと同時くらいに、2台をクリアするR1-Z号。またまた見えなくなる。今度は管理人がCBとアメリカンアメハンゼファーを抜く番だが、2名ともかなり熱くなっているようでまったく後ろを気にしていない。これは危険だなと思い、直線でCB氏を900cc2気筒車の立ち上がりトルクで一気にちぎる。因みにこのCB氏、体が大きく動いているが全く車体が寝ていない。体を横にずらすことと、車体を傾けることが頭の中では一致しているものの、実際の動作では解離しているようだ。

 

次はアメリカンアメハンゼファー氏だが、体を動かさないでハンドルを振って車体を寝かしている。結果リーンアウトになるのだが、これは体は大きく動いているがまったく車体がバンクしていない、先にちぎったCB氏と対照的だ。おっとっと、アメリカンアメハンゼファー氏が左の複合でオーバーランしているぞ。危ないから先に行かせて欲しいが、こちらも無理はしたくない。直線が現れる所まで我慢する。あー、またハミ出した。これは危険だ。ヨシと気合を入れてわずかな直線で追い越しを試みる。よっしゃぁ、とCB氏追い越し時と同様に、TDMのパワーにものを言わせ右カーブの直前でカットイン。ちらりとミラーを確認するとW氏も続いているようだ。

 

 

3.YG〜昼食

 

YGに到着して、東屋で一息入れる。3名とも先ほどの2台の件で話が盛り上がる。あれだけカーブを曲がりきれないならば、譲らないと危ないよなぁという結論に達した。かく言う当方も調子に乗りすぎてTDM850を800時間ほどで壊しているので、でかいことは言えない。が、だからこそ安全には一層の努力をすることが必要と考えている。

 

YGの東屋にて、ワインディングの話題で盛り上がる

(皆最高の笑顔であり、今シーズンベストショットの1つ)

 

ところで、先のCB氏とアメリカン氏は関東地区のナンバー車だったので連れであったようだ。W氏の分析ではおそらく前走のアメリカンアメハンゼファー氏が後追いのCB氏の教官ではないかとのこと。弟子に逃げられらないように気をつけましょう。

 

それはそうと、管理人もなかなかライディングが上達しなくて困ったものだが、2輪中型限定解除する際に一つレベルアップできたかも?という気がしたし、W氏のツーリングに参加するようになってかなり鍛えられたと思われる。さらに、車両を2気筒車にしたことにより、気持ち良さがグーンと向上した。管理人の腕のなさを補うTDM以上のマシンは今のところ考えつかない。全く関係ないが、昔850時代に一緒に走ったブルドック氏やDR氏は今も乗られているのだろうか。

 

プラン変更で出発が遅くなったこともあり、そろそろ昼飯だ。SP2氏の出撃もないということで、YGメイン路を走行して、W氏が「ハレフラ氏」のページで見たことのあるという、養鶏農家直営レストラン「らんらん」へ向かう。しかし、W氏も場所がうる覚えであったようで、一度足助方面へ行ってしまってから再び国道257号線を北上した。ところで、257号線の上矢作地区はかなり良い路面で、超高速コーナーが連続する快走路だ。故に良い速度で走ることができるが、一つ間違うとえらいことになるという危険性をはらんでいる。例えば管理人は左高速コーナーで、乗用車の側面と2輪車がぶつかった事故直後の現場を見たことがある。救急車がこちらへ向かっている途中だったと記憶している。今日はそういうところを見たくないなあと思っていたが、トンネルの中で停車している一群を発見。なんだ?と減速して通過すると、ライダーがへたり込んでいた。おそらく濡れた路面で転倒したのであろう。幸いにも重大事故ではなさそうだ。

 

十数キロの走行で「らんらん」に到着した。因みにエム字開脚は「インリン」である。プロレスでは卵様をお産みになったらしいが、結婚引退したことは記憶に新しい。また、さらに話は逸れるが、W氏の近所の国道沿いにある小さな商店には「産みたて卵子」と書いてあって、独りでうけていたと告白しておこう。卵だろう。卵子ってことはないはずだ。

 

「らんらん」のウリはオムライス等の卵料理で、ゆで卵は食べ放題である。もっともゆで卵を食べ過ぎるとメインを味わう余裕がなくなるので、注意が必要だ。「ハレフラ氏」のページにもそのような旨、記載がある。それはよいとして、R1-Z氏はオムハヤシ、W氏はオムオリジナル、管理人はオムカレーを注文した。

 

食べ放題のゆで卵を食べながら料理を待つ。その間、いつものバカ話で盛り上がるが、なぜか我らが同胞の「ハーレー氏」が鬼門とする仏坂峠が話題になる。さらにW氏が「仏坂峠の近所にパソコン教室がある」とマニアックなネタを披露された。確かに、カーブの内側に縦1m、横40cmくらいの看板が出ている民家があったなぁ、って俺もそんなこと覚える程走行しているということか。

 

各々の注文した料理が運ばれてきた。R1-Z氏と管理人のものは味も量も申し分ないと思われたが、W氏は「俺のオムオリジナルはなんだか量が少ない」と少々不満があったようだ。さて、飯を食べつつ各人の近況を報告し合う。W氏の仕事量の落ち込みはかなり改善されたようであり、ちょっと安心だが、仕事が統合されてかなり忙しくなりつつあるということだ。R1-Z氏も今年はヒマかもと言われていたが、まったくもって忙しいようだ。因みに管理人はいつも通りである。

 

            

                               R1-Z氏のオムハヤシ                                W氏のオムオリジナル

                       (右隅のカゴに食べ放題のゆで卵が入っている)

 

4.また勘違いオヤジかよぉ〜

 

ひとしきり話し、かなりクールダウンできたので店を出る。料金は800円前後で済み、わりとお得感のある設定と思われた。そして表へ出て「らんらん」と卵形の看板が出ているが、なぜか笑えてくる。それに呼応するようにR1-Z氏とW氏はインリンポーズをとっているので、写真に収めておく。

 

お願いしたわけでもないが、M字開脚を

(らんらんの店舗駐車場にて)

 

皆で爆笑して出発の準備を整えていると、GSRに乗るオヤジが馴れ馴れしく話してきた。ここまでは別に問題無いが、「どこへ行くんだ?あいつらは山越えに行ったぞ」と答え難いというか、会話の続かない質問をしてくる。我々三人は「また勘違いオヤジだよ」という表情でもって、不快な表情をあからさまに浮かべ、さっさとこの場を立ち去ることにした。

 

我々はうまくいったが、この前につかまっていた、懐かしきVTZに乗る方の一団は食事中まで散々に演説ぶられたようだ。つまり山越えする一団はまったく面識の無いうるさいオヤジに、同じテーブルに座られていたらしい。全く迷惑な奴だな。昔はそんなにいなかったと思うのだが、統計をとっているわけではないのでわからないが、どうも60代の方でこういう人が加速度的に増えているように思えてならない。いわゆる団塊の世代の人で、退職したのでバイクでもとツーリングにやってきて、昔々の武勇伝を押し付けてきたりして先輩風を吹かしているのではなかろうか。先の北海道ツーリングでもこういう方が目立ったのだが、やはり我々はバイク乗りであって、年齢以外に上下関係は無い。つまりは一対一の人として接するということが重要であると思う。ま、偉そうにする人ほど現役時代に虐げられていたんだろうなと同情して、さっさと逃げるが勝だろうか。

 

5.茶臼山高原道路〜笹暮もみじ街道

 

この後はR1-Z先導機長に誘導され、国道257号線を再び南下、飯田街道を横切ってさらに道の駅あぐりステーションなぐらのTの字まで下る。ここを左折して無料になった茶臼山高原道路を上っていくのだが、丁度信号待ちしているXRモタードがいた。R1-Z機長は当然の如くこのXRモタ氏の前に出て青信号を待つのだが、青信号になった途端にこのXRモタ氏が飛び出していく。これは明らかにR1-Z氏への挑戦と受け取ることができるが、その程度のことではひるむことはない。ひとまずモタ氏、R1-Z氏、管理人、W氏の順番で山道を上っていく。ところでこの茶臼山高原道路は高速から低速までのコーナーがまんべんなく配置されており、なかなか手ごわい。さらに無料化後は舗装路面も悪化していきているが、R1-Z氏はかまわず普段どおりの速度で走行していく。もとよりR1-Z氏は当方らと一緒に走行している都合上、コーナーの突っ込みを詰めることで大型車を追い詰める走りを得意としている。ということは・・・、機長が操縦する、馬力に勝るR1-Zに同排気量のXRモタは相手にならなかった。これはいかんと思ったのだろうか、XR氏はさっさと道を譲ってしまったのだ。

 

この後、我々もXR氏の前に出るも、R1-Z氏は壇れいの如くに快走しすぐに見えなくなるが、途中の面ノ木I.C.で停車していた。どうも降りるインターがわからないという様子だったので、W氏の先導に切り替えてから折本I.C.を降りた。ここで県道10号線に乗り換えるわけだが、一旦4輪車をやり過ごす為に小休止する。

 

話題はXRモタ氏の件で持ちきりだ。多分全力でコーナーに突っ込んだらバンク角の深さと軽さでもって、互角のコーナリングを演ずると思われるが、後方から確認したタイヤの状況ではそれほど攻め込んでいる様子は感じられなかった。また、足を出していたそうだが、リーンアウトで自然と足が出るフォームではなかったようである。そもそもモタード車の運転で足を出すということは、タイヤがスライドすることを前提としているわけである。そうでなければリーンウイズで目一杯バンクするほうが合理的だと思われる。果たしてモタ氏はこの辺りを理解していたのであろうか疑問だという見解で一致した。また、若いライダーだとR1-Zのような2スト車を知らなかった可能性もあるかなとも。

 

また、今日のW氏はちょっと元気が無いなぁと思っていたのだが、「朝から腹具合がイマイチだし、事故も目撃してしまったので今日はゆっくりといきたい」とのことであった。

 

この後は低速コーナーが連続する県道10号線をグイグイ南下していくが、このような場面ではR1-Z号はさらに鋭さを増す。結局前走の4輪車に詰まってしまったが、かなりの速度でコーナリングを楽しんでいたようだ。この後R1-Z氏を後方から誘導して、県道80号へスイッチしてさらに笹暮もみじ街道へなだれ込む。おっと、R1-Z氏、そのスバルの修理工場の所を左折ですよ。

 

ここからは各車ペースアップして、先導車のR1-Z号はあっという間に見えなくなる。また、W氏も後方で「ガリガリガリィ〜」と心臓に悪い音を出している。「今日はゆっくりって言ってたじゃあありませんか」と思いつつも、自分としてはナカナカの速度でコーナーを抜けていく。ところで、この前一度だけステップを擦ってビックリしたことがあったので、これ以上はまずいなという線でやめておいた、というかその線は越えてはいかんと思うのだ。

 

6.国道257号線〜国道420号線

 

笹暮街道の出口で一旦休息する。そしてこの先この農道が段戸山の方へ伸びていくという嬉しい話から始めるのだが、この農道も少々交通量が多くなってきたなぁと実感する。やはり良い道は皆が使用したいのであろう、というか使用しなくては税金を投入する意味がないと言える。

 

農道の出口で通り過ぎる車両を眺めながら休息する。すると、やけに高い位置にハンドルを延長したアメリカンバイクの小グループが通過していく。「あんなに高い位置に手を置くならば、キリンみたいに相当の高血圧でないとならない」とW氏が突っ込みを入れていた。そして「運転できるのか」とも。全くその通りである。人間の腕や足は伸ばしきっていては俊敏な動きはできない。どこの世界に足をピンピンにして走る陸上選手がいるだろうか。また、腕を伸ばしきっていては手先や手首の細かい動きが妨げられることは言うまでもない。こういう人たちは格好重視で乗っているのだろう。これはこれでその人の楽しみなので誰も困らないが、果たして苦痛や恐怖を覚えることはないのだろうかと疑問が残る。

 

笹暮街道と257号線の交差点にて

 

それはそうと、2輪車や4輪車を運転する場合、レバーやペダルの操作を丁寧に行うことは速く、楽しく走る為には欠かすことはできない。レーサーはそれらを手荒く操作しているように見えるが、特にブレーキなどはものすごく繊細な操作をしているのだ。

 

そういったプロの技術を電子制御に組み込んだものが、日産の4輪車で話題の「渕上の足」だ。これは運転者のアクセル入力量を電子化し、それをコントロールユニットが判断して踏みすぎなどを考慮してスロットルを制御するものだ。これにより、アクセルの踏みすぎによる燃費悪化を抑制するということだ。これは一見するとものすごく良いものに思われるが、我々のような少々マニアな者にとっては「操作感を悪くさせる」と感じさせるものだ。というのも、踏んだ分だけ加速なり減速することができることが本当に操作し易いと考えるからである。また、過操作を補正してくれるということは、自分が下手であることを気が付く機会を奪ってしまい、技量低下につながりかねない。また、本当に欲しい時に欲しい分だけの加速や減速を得ることができなくなる=苛立ちが募るという結果をうみだす可能性が大きくなるのだよ、ヤマトの諸君。

 

本当に燃費を意識するならば、できるだけ余計な装備を省き軽量化した車両に乗り、エンジン出力をアクセル操作量で運転者が制御することが一番現実的であるし、総合的には環境にやさしいと言えよう。つまりは運転者の技量向上を前提とし、効率の高い純粋内燃機関動力で、繊細な運転することが一番環境には良いと管理人は考えるのである。ハイブリッド車などは結局重量がかさみ、製造にもより多くのエネルギーを消費しているとかんがえられるので、総合的に環境負荷が低いかどうかは疑問だ。

 

7.帰還

 

ちょっと熱く語り合った後、257号線をさらに下っていつもの大田口を通過して稲目トンネル手前で右折して国道420号線に乗り換える。ここからは西三河地区を通り抜ける山沿いの道でスイスイと阿蔵地区まで戻り、さらに473号線から301号線へ繋いでいく。それにしてもこの473号線は広い道に改修されてものすごく走りやすく、速度の乗る道となった。R1-Z氏がぶっ飛んでいくので、管理人もステップが擦る直前くらいまで頑張るが、少しずつその差は広がっていく、無念。

 

あとはお決まり、オオクワ301を通り松平橋から帰還するのみだが、301号線に乗る直前にW氏の様子がおかしい。どうやらガス欠で既にエンジンがバラツキ始めていると言う。なんとか派出所を越えればあとは下りなので、その先にシェルのスタンドがある。そこまで持ってくれと思っていたが、派出所は越えることができたものの、途中の坂道でスローダウン。結局200mほど押すこととなった。

 

ガス欠後、スタンドにてポーズをとるW氏

 

最初は天気が心配だったが、こちらは問題なくツーリングを終えることができた。さて、今シーズンはまだ高山方面に行っていないということで、こちらへ初秋の味を求めて行くことになるだろうか。また、R1-Z氏のオリジナルプランの実行も行いたいところだ。乞うご期待。

 

本日の走行 280km

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