2011年3月11日
道の駅 どんぐりの里いなぶにてR1-Z氏
(後方は知らない人)
何回も申し上げているが、今年の冬は本当に寒かった。統計によると、12月~2月までの気温は平年を下回ったそうだ。これは実に26年ぶりだとか。しかし、そんな冬もそろそろ終わりというか、早春の気配である。先週は、最高気温が15度程度まで上がる日も見られ、このまま暖かくなって欲しいものだと思ったのだが、そうは問屋が卸してくれそうにもない。今日はやや風が強く、気温も10度そこそこだ。それでも、昨月までの最高気温が5度を下回っていた状況を考えれば、十分に暖かい。本格的な春が待ち望まれる。
さて、今日はイエローW氏が多忙の為参加できなかったので、RTツーリングとなった。因みに同氏は現在カワサキW650からモンスター1100に乗り換えているが、団体名は引き続きWRTとしている。これについては特に理由は無く、当方の単なる好みである。
それはそうと、今日の目的地であるが、R1-Z氏も多忙の中を参加ということだったので、矢作ダムを通り、岐阜県恵那市(旧串原村)にある「ささゆりの湯」とした。距離的にはかなり近くなので、集合はゆっくりと9時にしたのだが、R1-Z氏が激務の影響で寝過ごしてしまったらしく、10時に当方宅へ集合となった。まあ、仕事でさんざん時間に追われているので、こういう時はルーズに過ごしたい。ところで、女子高生のルーズソックスはどこへいったのか。お笑いの「にしおかすみこ」の場合は、母君の発案で便座カバーに転用されたようだ。
こうしてR1-Z氏と合流し、10時30分頃に目的地へ向けて出発する。ところで、当方のマシンであるTDMは先日エアクリーナー、点火プラグを交換しており、昨日はバッテリーも満充電しておいた。おかげでなんだか調子が良い。エンジンの回転が滑らかだし、ツキも若干ながら向上(元に戻った)ようだ。金額にすれば4,000円くらいのものだが、大変気分が良ろしい。
あともう一つ、今日はこのTDM900が累積走行距離80,000kmを迎える予定だ。2003年の秋に新車で購入して既に8年半が過ぎての達成だ。余談だが、この内で5回訪れた、北海道を走行した距離がおよそ15,000㎞程度と推測される。このまま5桁目に「1」が立つように、壊さないように頑張りたい。
とりあえずはYGへ向かうのだが、ルートはいつも通りに県道58で東進し、国道419号線に入る。おっと、燃料の残りがあと15ポンド程だ。これでは少し足りないかもしれないので、国道沿いのスタンドで30ポンド、持久時間にして8時間程度分を搭載する。これで今日は問題無く帰宅できるぞ。
再び正規ルートに戻り、heading050維持で県道11号線を走行する。ここは川沿いの道で、季節毎に様々は風の匂いがする。今日はもちろん春の香りがする。やれやれ、長い冬だったなあと、陽ざしと共に春の到来を喜ぶ。そして積算計を見てみると、そろそろだ。今までの機材で80,000㎞の表示をしたものは、1998年から2002年まで使用していた4輪機材であるワゴンRのみである。もっとも、この車両は55,000㎞ぐらいの時に兄貴から譲り受けたもので、最終的には99,700kmまで関与した機体だ。当方は50,000㎞程度しか関与していない。しかし、今回は新車からの累積距離である。当方にとっては感慨深い一瞬となろう。
因みにTDMを除いた、最長使用の機材はスズキRF900である。こいつは新車購入で42,000㎞を走行した。ついでに現有の4輪機材であるフィットは53,000㎞の累積距離を示している。つまり、TDMはぶっちぎりで一番長い距離を、当方が運転した機材なんだよ。
そんなことを考えていたら、ついにやってきました。この時が。ハザードライトを点滅させて、路肩にマシンを停止させる。
祝!80,000㎞達成の図
こうしてここまで来ることができたのは、WRTのメンバー始め、たくさんの人達に自分が支えられてきたからこそ成し得たと言えよう。これからもそのことに感謝しつつ、壊さないように100,000㎞を目指したい。因みに、今のところは買い替えの予定は全く無い。その前に金も無いので、買い替えたいと考えたとしても、それは実行不可能であろう。
80,000kmの証を撮影した後、走行を再開してYGを目指す。尚、現地の中低速コーナーはR1-Z氏の方が遥かに速いので、途中から先導は氏にお願いした。
こうして旧旭村の役場がある交差点を右折し、いよいよ久々のワインディング路の始まりだ。多分3か月以上はここに来ていないと思われるので、案の定なんかリズムに乗れない。その間、R1-Z氏はズンズンと狼煙を上げて、先へ行ってしまう。やはりこういう所は腕の差がモノを言うのだなぁ。それにしても、今日は左コーナーが特にしっくりとこない。どうも倒しこみ時期が早すぎて、結果としてコーナーアペックスへつくタイミングが早すぎてしまう。ということは、出口でふくらむからアクセルを開けられない。典型的なヘタクソである。
だいたい、左コーナーへ入る時に、右足に力が入ってしまっている。左ということは車体を左側へ寝かせるのだから、左足へ少し体重を乗せるようにしなければならない。そして右足はそれを補助するように。車体にぴったりつけておきたい。また、左膝でタンクを押すようにして踏ん張り、ハンドルに余計な力がかからないようにもしなけければいけない。
ひとつづつ試していたら、YG休息ポイントへ到着した。
YG休息ポイントにて
(中央はR1-Z氏)
ちょっと前まではここまで来ることもできない程に寒かったのだが、今日は少しポカポカと暖かい。ああ、本格的な春がすぐそこまできているのかと考えると、なんだかわけもなく嬉しく感じる。
ところで、休息ポイントでは、昔懐かしのカワサキZ400FXを発見した。当方はそれほどでもなかったのだが、R1-Z氏は丁度このバイクが現役モデルの時に免許年齢に達する頃だったそうだ。そのためか、やけに嬉しそうに、食い入るように機体を眺めていた。そこへオーナーも現れて、話も弾んでいたようだ。当方は良く知らないので、一歩引いて話を聴くに留めておいた。
あまりにも天気が良く、気温も良い塩梅に上昇してきた。そこで今日は温泉に入る計画を破棄し、もう少し走りを楽しむことにする。飛行計画としてはこのままYGに沿って通る県道20号線を走行し、国道257号線とのテーの字を左折、北上してタマゴ料理で有名な喫茶店「らんらん」を目指すことに。その後は国道416号線から平谷へ行くこととし、その後は時間との兼ね合いでプランを再提出すればよかろう。
そうなれば話ははやい。引き続きR1-Z機長に導かれて県道20号線を快走、するつもりだったが・・・。砂が多すぎてまともに走れんじゃあないですか。これはかなり危険なので、通常の4割程度でポイントを押さえつつ流す程度で終了となってしまった。まあ、もともとここはあまり路面状況が良くないので、このくらいが丁度いいのだよ、ヤマトの諸君。
それはそうと、どうも左コーナーがしっくりこない。この辺りはシーズンが進むにつれて自分の体も慣れてくることを期待するかな。
こうして国道257号線に合流し、川沿いに北上を開始する。この道は交通量が少なく、カーブも緩やかなのでかなりの高速コースだ。それ故に事故も多かろうと思われる。一度、先述の交差点から1㎞も行かない左コーナーで、なぜか右前方部が壊れた青色のホンダフィットが視界に入ってきて、「何事か?」と思うと今度はこちら側の車線には壊れたドカとその仲間の方々のマシンが見えた。そして、さらに先のコーナーには回転灯を光らせながら走る白いワゴン車・・・。げげ、まだ事故が起きて数分ってこと??焦ったのなんのって。
ここを通る度にこのことを思い出すのだが、ここには事故現場の看板が出ていないので、件のライダーは軽傷だったのかもしれない。また、推測だが、事故現場から最寄りの消防署までは数百メートルしか離れていなかったことも、不幸中の幸いだったのかもしれない。
気を引き締めて、40ノット維持で国道を走行していく。そして、ドルーと雨宿りをした「ハイ行こトンネル」を通過すれば、「らんらん」に到着する。時刻は12時50分くらいなので、多少は空いているかと思ったが、ほぼ満席だったのでカウンターに席をとる。
ここはオムライスがおいしいので、当方はカレーのかかった「オムカレー」、R1-Z氏は通常のオムライスである「オムオリジナル」を注文する。それにしてもカウンター席に座ることができたのは、運が良かった。というのも、とても美人なバイトさんが2名もいたからだ。こういうことに幸せを感じるとは、まったくもって中年の性と言えよう。え、俺本人の問題か?
話は変わるが、当方がスポーツジムに通っていることは何度か話題にしているが、最近、中年というか、ご老人の会員さんが入会してきた。そして、エアロビクススタジオでのレッスンにもほぼ毎日参加されている。まあ、ここまではよくある話なのだが、なんと必ずインストラクターに一番近い場所を陣取っておられるのだ。さぞかし運動する気満々なのだろうと思いきや、どうもそうではないらしい。というのも、先生の指示に対して積極的に体をうごかしていないからだ。つまり、推測するに
インストラクターを凝視して、話をしたい
だけなのだろう。確かに気持ちは解るが、ちょっと度が過ぎていると感じている。まあ、どうせそのうちいなくなるだろうと思っているのだが、参考までに、ジムで仲良くしてくださる女性会員の方々(いつもありがとうございます)にご意見を伺ってみると、「ニヤけていて、気持ち悪い」ということだった。なるほど、公衆の場では自重した方がよさそうだ。
そういうわけなので、ニヤけないように注意しつつ地図を見たり、R1-Z氏と今年の活動方針などを話し合う。もちろん、食べ放題のゆで卵を「前菜だ」とばかりに食べることは忘れない。どうやら、ここのオーナー、もしくはその関係者に養鶏をされている方がおり、こういったサービスを行うことができるのではなかろうか。
さあ料理が運ばれてきたよ。当方はオムカレー、要するにドライカレーのオムライスだ。生憎今日は写真を撮ることを忘れていたので、3年前のものを使用する。この写真は大盛りで、確か800円だった??と思う。普通盛りは650円でした。
オムカレー大盛り
この店は快走路沿いにあるので、ツーリングライダーがしばしば訪れる。現に隣の席の方もトラのストリートトリプルに乗るライダーであった。
食事を終えて店外へ出ると、とても暖かくて気分が良い。ということで、当初の計画を破棄してこのまま走りを楽しむことにする。新しく提出したプランは、このまま国道257号線、416号線と繋いで道の駅平谷を目指すというものだ。ここからは当方がコントロールを引き継いで、片側1.5車線のウネウネ道を慎重に進んでいく。特に、場所によっては砂が出ていることがあるので、注意が必要だ。それはそうと、この道沿いにはいくつかの滝がある。その中でも、いくつかは走行しながらでもチラチラと見ることができる。なかなかの落差があり、見ごたえがある。ただ、前述のように道が狭いので、むやみに停車してはならない。
ちょっと止まっていきたいところだったが、毎回同じようチラッとみるだけて通過していく。それよりも、久々のワインディングであり、路面状況もイマイチなのでそちらに注意を向けていかねばならないだろう。
こうして、岐阜県から長野県に入るのだが、この頃になると急に雲が出て寒くなってきた。まあ、大丈夫だろうと高をくくっていたのだが、このことにより、後々ちょっとびっくりすることとなる。
天候の変化を感じつつ、道の駅平谷に到着した。現地の看板によれば、気温が3℃となっている。寒いわけだ。確か矢作では13℃だったように思うが・・・。「OOO心と秋の空」と言うが、春の空もあてにならないようだ。ひとまず暖かい飲み物を購入して屋内に避難する。
道の駅 平谷にて
(雪が舞いかすんでおります)
寒さに震えつつも久々の山道で気分が良い。やはりバイクはコーナーが楽しい。常に正しい状況判断、正確な操作、そして適切に余力を残した冷静さ、これら全てを駆使して楽しむ、スリリングかつ知的な遊びと言えよう。もっとも、当方の場合は完全にマシンに乗せられてしまっていることは、言うまでもなかろう。マシンの性能を引き出すことにかけてはイエローW査察操縦士、R1-Z教官機長の方が数段上だ。当方は航法担当の方が向いているようだ。
ところで、今日は名古屋ウィメンズマラソンの開催日なのだが、どうもR1-Z氏の所属するマラソン同好会からも何人か出場されているようで、4時間10分台で完走されたと連絡があったようだ。フルマラソンを完走するだけでも名誉だと思われるが、練習次第では3時間台も狙えるのではなかろうか。二人で驚いたのだが、R1-Z氏は最近は差をつけられてしまって練習に行きづらいとのこと。
秋の空よろしく急変した春の空。雪までちらついてきたので、さっさと平谷を後にして、国道153号線を下っていく。幸いなことに、高度を落としていくにつれて気温も確実に上昇してくるようだ。受ける風が刻々と変化している。数値的にも5℃、6℃という表示が目に入ってくるようになった。
こうして途中、道の駅 どんぐりの里いなぶにて暖をとる。ここまでくれば雪も止み、気温は6℃。思わず「暖かくなったねぇ」なんて言ってしまったものの、6℃なんでいかにも寒いではないか。今年は本当に寒い冬だったので、5℃以上はまだマシかという感覚になってしまった。
話は変わるが、先ほどの平谷でも、ここ稲武でも自販機の「ココア」が売り切れではないか。人気があるのはよくわかるのだが、だったら大量に入れておけよと言いたい。仕方ないので、旨いコーヒーには顔があるでお馴染みの、ダイドーブレンドで我慢しておこう。このコーヒーは昔「柴田恭平」や「福山雅治」なんかがCMをしていたな。もう20年は前になろうか。
ところで、コーヒーと言えば「隣の課長のゴールドブレンド、2年も飲んでました」とお決まりの話題になるのだが、当方は会社の現場でちゃんと自分のコーヒーなりお茶なりを飲みつつ、独りで氏の状況を再現し、笑っている。
「課長もさっさと捕まえてくれればよかったのになぁ」と当方が振ってみると、「いや、現行犯で捕まえないといけないからねぇ」とR1-Z氏。確かに。
こうして、153号線をさらに下り、新しく移転した中古部品屋の「単友」新社屋を横目に伊勢神トンネルを越えていく。こんな所に移転して商売は成り立つのだろうか。
さらに、足助の集落前でR1-Z氏にコントロールを渡し、県道344、33、11号線と繋いで屈曲した道を楽しむ。おお、今日はこっちですか。その後はいつものように、氏は猿投グリーンで、当方はそのまま一般道で帰宅した。ただ、直前に雨に降られてしまった。もっとも、冬用ジャケットが十分に効いていたし、足が濡れるほどでもなかったので大きな問題ではなかった。しかし、今日の天候の変化には驚いた。
本日の走行 200㎞