2016年走り初め

 

2016年 1月10日

 

今日のメンバー@豊川橋付近のコンビニにて

(左からカタナ先輩、ZX14氏、管理人)

 

0.明けましておめでとうございます 

 

遅ればせながら、明けましておめでとうございます。今年も「オートバイの壺」をよろしくお願いします。昨年は会社を退職して人生の岐路となる年となり、今年も波乱が予想されます。いい加減落ち着きたいのだが、なぜかこういうことになってしまう。やはり、管理人の能力が低いせいだろう。

 

さて、昨年からカタナ先輩の提案で、WRTの走り始めの行事として「大あさりを食べよう」というテーマで走り初めを行っている。今年も何とか新年を迎えることができたので、1月の第2日曜日に開催の運びとなった。

 

メンバーとは昨年から連絡を取り合い、集合場所と時間は前回と同じということにして、本ツーリング開催にこぎつけた。今年も穏やかな天候で、絶好のツーリング日よりとなりった。今年は暖冬と言われているが、やはり寒いものは寒い。そこで、いつものようにヒートテック極暖とヒートテックジーンズ、ハイカットのライディングシューズ等、防寒対策を万全とした。

 

自画自賛しつつ県道57号線を南下して、集合場所の豊明市を目指す。「30分程度で到着するので余裕だな」と思っていたが、予想以上に時間がかかってしまい、ちょっと遅刻してしまった。油断は大敵である。当日はZX氏に夕方からの急用が入り、できるだけ急がなくてはならないところだったので、申し訳なかった。

 

また、カタナ先輩はETC車載器に「乾電池12V電源」を自作したので、ポケットに入れて高速を走ってきたとのことだ。電気に強い先輩ならではの装備であり、当方も真似をしたい。

 

1.出発

 

前述のように初動が少し遅れたので、先に目的地へ行ってからゆっくりすることにして、航法とルートの確認をしてから出発する。尚、先導機長はプラン提出者である、当方が担当する。今年も最適、安全、かつ楽しいルートを提供できるように、大いに頭をひねりたいところだ。ところで、ここで今までの走行経歴を計算し直したところ、8,000時間以上の総飛行時間を蓄積していた。そして、その内TDM900が3,500時間を占めている。思えば長いこと乗っているものだ。

 

風が冷たい中、国道23号線の知立バイパスを37ノット維持で進んでいく。この辺りは取り締まりが厳しいので、周囲の状況を神経質な程に確認しての走行となる。今日は大丈夫かと思っていたが、案の定軽自動車が挙げられていた。やっぱりこの辺りは注意が必要だ。

 

結構寒いなと感じつつ、上重原I.C.を通過する。この辺りは交通量が多くなって流れが悪くなることもあるが、今日は至極快調である。おかげで車線が1車線になってしまう、安城西尾I.C.からも詰まらないで進んでいくことができた。その結果、暫定終点となっている蒲郡I.C.までは、予想外に早く到着することができた。

 

ここからは国道473号線で少し南下して、新たに蒲郡市街地を抜けることができる、同国道のバイパス路を進んでいく。さらに、新幹線の高架をくぐってラグーナの辺りで国道23号線と再び合流する。

 

とても順調だったので、ここまで1時間もかかっていない。この辺りで休息してもよいな、そう考えつつ昨年使ったコンビニを見てみると、なんと廃業していた。この手の店は勃興が激しい。この先コンビニが無いので、休息のタイミングは豊川橋周辺となりそうだ。

 

ここまでは、かなり順調に飛ばしてこられた。この調子ならば大あさりは近いぞと期待しつつ、新幹線が通る田園地帯を走行していく。そして、豊川橋のたもとにあるローソンにて最初の休息を取ることにした。

 

時刻は10時なので、あまり焦る必要はない。水分放出と補給をしながら、皆で談笑する。ちょうど南向きの駐車場なので、弱々しい日差しであるものの暖かさを感じる。ただ、ZX氏は装備が若干足りないかもしれないということで、寒さを覚えているようだ。ここで当方お得意の「暑きゃあ脱げばええんだて」が登場する。これは、10年近く前にW氏等と走行していた時に、当方の装備判断の誤りから「股引を現地で購入する」という失態を繰り返したことから得た教訓だ。もっとも、ZX氏の場合はそこまで酷いものでもないようだった。

 

また、ZX氏はカタナのシートが張り替えられていたことに気がつき、その詳細をたずねている。旧車を維持することは、こうしたあまりお金にならない作業を引き受けてくれる店を見つけることが重要であるからだ。

 

2.渥美半島へ

 

走行を再開し、国道23号線の豊橋バイパスに乗って豊川を渡る。ここまで来れば伊良湖まで来たも同然と錯覚してしまうが、実はここからが結構長く、30㎞程度の距離がある。そう考えつつ大崎I.C.で下りて、国道259号線の植田バイパスに乗り換えてGO WESTに切り替える。ところが、いきなり工事渋滞にはまってしまった。結構先が長そうなので、機長判断でこのルートを破棄して一旦国道23号線の側道まで戻り、県道409号線で磁方位180°に針路を変更する。

 

中途半端な街中を通り、東赤沢交差点で古ぼけた街並みが続く国道42号線へ繋いでいく。ここで針路は再び240°のGO WESTとなる。関係ないが、「GO WEST」という楽曲があり、「ペットショップボーイ」というグループが歌っている。多分、読者の方はほとんど知っていると思われるし、今わからなくともその歌を聞けば「ああこれね」ということになるだろう。

 

さて、国道42号線を伊良湖に向けて進んでいくと、旧の赤羽町に入ってくる。ここは我らがヒーローである、元世界グランプリ2輪ライダーの上田昇選手の出身地である。彼は1991年に鈴鹿の開幕戦で、スポット参戦ながらいきなり優勝してしまって、そのまま世界GPに参戦したという経歴を持つ。因みに160戦出場して、13勝を記録したようである。

 

その上田選手がスポーツライディングを楽しんだという蔵王山を右手に見て、あとはキャベツ畑が広がるというこの渥美半島の地を30ノットで進んでいく。最近は多少歳をとったせいもあるし、第一に取り締まりに引っかかることが嫌だ。そのため、速度は控えめを維持する。

 

そのキャベツ畑の広さに圧倒されつつ、左側にヤシの木がそびえ立つまっすぐな道を進んでいく。途中で菜の花まつりの会場を通過し、程なくして目指す大あさりの店がある休息ポイントへ到着した。

 

3.お待ちかねの

 

日差しはあるが風が冷たいので、冷えた体を温めようとおなじみ「日出丸」の店舗になだれ込む。一番暖かい場所はどこだろうと探すと、奥のファンヒーターが回っている所を発見したので、皆示し合わせたようにこちらへ陣取る。

 

時刻は11時30分頃だったので、店は空いていた。そこで、焦ることなくメニューを見て各々が食事を注文する。今日の目的はもちろん大あさりなので、カタナ先輩と当方は焼大あさり定食、ZX氏は大あさりのフライ定食を選択した。また、先輩と当方は「新名物」と掲示が出ている、オプションメニューの「大あさりまんじゅう」も追加した。これは、肉まんやあんまんと同じ考えで、大サリが入っている中華まんのことである。

 

やれやれ、前述のように暖冬といえども風は冷たい。しかし、ZX氏はやる気満々で、マシンの調子を維持するために「点火ポイント」を購入する予定だそうだ。もう随分昔からトランジスタやCDIなど、無接点方式の点火方式が採用されているが、氏のマシンはそれらが採用される前に生産されていた機種だ。それ故に点火時期や電気を瞬間遮断したりする接点がある、ポイント付き車なのだ。それが昨年辺りからだんだんと調子悪くなってきていると聞いていたが、ついに今年、新調するというわけだ。

 

そんなことを話していたら、定食が運ばれてきた。待ってましたという感じで頂こうと思うが、ちょっと待って。レポートの写真を撮らせて欲しい。

 

焼大あさり定食

 

大あさりまんじゅう

 

寒さのためか、いつもよりも空腹を覚えているので、本当においしい。特に大あさりまんはホカホカであり、貝の味も良く出ている。これは大あさりであるので大当たりであると言える。新名物にはうまいものがあるようだ。

 

4.ちょっと早めに

 

さて、通例ならばこの後は開幕したばかりの菜の花祭りを見ていくか、蔵王山へ寄り道がてら帰宅するところだ。しかし、前日のように少し急ぐので、記念撮影をしてから寄リ道なしで岐路に就く。

 

「日出丸」前の駐車場から国道42号線へ左折し、坂道をグングンと上っていく。右へ左へ少しだけコーナーを曲がり、ちらりと横目で眼下に伸びる「恋路ヶ浜」を見る。以前写真撮影をしようと思ったことがあるのだが、かなり広大なので安っぽくなってしまったことがある。こういう景色は目で見て、覚えておく方が記念に残りそうだ。

 

伊良湖ビューホテル下を快走し、伊良湖岬入口交差点まで行った所で針路を090の東へ向ける。今度は国道259号線を進んでいくのだが、こちら側はボートの係留拠点や旅館、食事処などが並び42号線側よりも賑やかである。

 

前述のように今日は穏やかな日ではあるが、流石に冬至を過ぎたばかりの1月である。ちょっと日が傾いてくるだけ、寒さを感じるようになってきた。やはり、この時期は用事があるなしに関わらず、早めに帰宅するようにすべきであろう。

 

そう考えていると、いつの間にかに道は海岸沿いを通るようになる。今日は天気が良いので、対岸の西浦温泉辺りが良く見えている。また、いくつかの海水浴場を通過するのだが、今は真冬である。当たり前なのだが、閑散としている。仮に夏に来たとすれば、身動きが取れないほどに混雑していることだろう。

 

こうして、馬草口交差点から県道2号線へ乗り換えて、引き続き機首は090°を向けていく。

 

淡々を走行を続けて、白谷海水浴場を過ぎる。ここからも県道2号線を追いかけるのだが、ちょっと道が複雑になるので注意が必要だ。畑の中にあるちょっとした店がある所を右折し、サークルKがある童浦小学校西交差点へ出てくる。ここもさらに右折し、童浦小学校南交差点を左折して執拗に県道2号線を維持する。

 

そして、緑が浜交差点も右折して、冷たい風を受けながら田原大橋を渡って行けば、国道23号線豊橋バイパスの豊橋港I.C.を左折する。やれやれ、ここまで来れば帰宅への目処が立ったような気がして安心する。いや、実際には自宅まではここから50㎞以上はあるのだから、気を抜いてはいけない。

 

おっと、ここまで休憩無しで走行してきたので、往路で利用したコンビニで休息を取る。前述のように少し急いでいるので、水分放出と補給を行って再出発する。この段階ではまだ日が残っているので暖かさを感じていた。

 

引き続き国道23号線豊橋バイパスに乗り、建設されている終点の御津I.C.まで走りきる。ここで県道31号線に乗り換えて北上し、京次西交差点で国道1号線へ繋げていく。ここからは方位300°を維持して進んでいくだけである。途中の岡崎市内はやや交通量が多かったので、少しすり抜けながら先を急ぐ。それはそうと、TDMはリアのブレーキディスクを中古の良品に交換したおかげで、引きずりながらの低速バランスがとても楽になったと追記しておこう。

 

5.解散

 

こうして、安城から知立に入り、大あんまきで有名な藤田屋で最後の休息とする。結構気を遣った走行となったので、集中力を要求された。そのためか、あんまきを食べようということになり、綺麗になった売店へ向かう。ところで、あんまきも今やあんこだけではなく、カスタードクリームや抹茶、チーズ入りなど10種類近くのものが販売されている。そこで当方はちょっと気になったカスタードクリームを注文する。

 

あんまきを購入し、店の人に促されて休息スペースの方へ行き、お茶もいただいてリラックスする。正直なところ、こんなにサービスが良くって驚いてしまった。また機会があったら利用してみたいものだ。あと余談だが、カタナ先輩は当方のレポートをじっくりと読んでくださっており、大学の時にちょっと仲良くなった女である「アンマキ」のことについて思い出させてくれた。実は、当方本人もあまり気にしていなかったことを告白しておこう、ヤマトの諸君。

 

藤田屋にて

(左からカタナ先輩とZX氏)

 

こうして楽しい時間は終わり、17時前には解散してそれぞれの家へ戻って行った。

 

6.まとめ

 

毎年何気なく行っていた大あさりツーリングであるが、カタナ先輩の発案で定例行事に格上げになった。一年で最も寒い時期なので「誰も乗ってくれないだろう」と単独で走り初めとしていたので、この発案には気持ち的に随分と助けられている。だんだん年寄りになってきたせいか、寂しがりなところが目立ってきた管理人である。この場を借りて、今回参加の2名やいつも一緒にいてくれる先輩、友人に感謝申し上げる。これからもよろしくお願いします。

 

本日の走行 200㎞

 

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