山道周遊ツーリング

 

2016年5月22日

 

岐阜県白川村

つちのこ館にて

管理人

 

0.管理人近況

 

久々のツーレポ作成で、手順を忘れかけている管理人です。昨年12月から始まった職業訓練期間も残りが1週間ちょっととなり、就職活動に精をだしております。しかし、一向に当方を引き受けてくれる会社が見つからず、少なからず不安を抱えつつも何とか生きています。

 

前述のように、当方は現在、中部職業能力開発促進センター、通称ポリテク中部の機械設計科に在籍している。しかし、入所当初から「その年齢で未経験なのだから、設計の職は無理だよ」と担当の教官に宣告されてしまっていたのだ。その結果「俺は何のために訓練校に来ているのか」と深く落ち込こんでしまった。

 

本当はこの間にインストラクターのバイトも入っていたのだが、申し訳ないと思いつつもキャンセルを出してしまった。ただ、この際、同僚の「マキチャン」が代わりの要員を探してくれたり、ジム側に連絡してくれたりと世話を焼いてくださった。この場を借りてお詫び申し上げます。

 

さて、これでは訓練校なんて続けられないと辞めるつもりだったが、学校の事務方から連絡が来て「なんとか復学できませんかねぇ」と言われた。そりゃ意義が見つかれば続けたいが、「設計関連の就職は難しい」と言われれば、なかなかやる気が出ない。

 

しばらく欠席したが、こちらから訓練校に連絡すると「出席日数はまだまだ問題ないので、是非復学してくれ」と頼まれてしまった。まあ、辞めた所でダラダラするだけなので、再びポリテク中部に戻ったというわけだ。今思えば、ここでポリテクを辞めて、看護師や保育士の学校へ行けばよかったと思うが、その時はそれだけの力が無かったことも事実だ。まあ、世の中そんなもんでしょう。

 

1.集合

 

前回は花見ツーリングを4月3日に行っていたが、当方の気力不足でレポートは作成できなかった。それから2か月近く経っているので、このメンバーとは久しぶりの集合である。そしてその場所は、今日のコースを勘案して道の駅しなのに決定した。また、メンバーはカタナ先輩、W氏、ZX14氏、そして管理人の4名である。

 

「道の駅しなのって場所がわかりにくいんだよなぁ」というZX氏と自宅近所のコンビニで合流して、上記道の駅を目指す。まずは県道57号線で北上し、途中長久手で6号線に乗り換える。そして、209号、国道248号線へと繋ぎ、瀬戸の市街地で深川神社の横を通り抜けて穴田工業団地を過ぎれば、道の駅に到着である。おっと、思ったよりも時間がかかってしまい、時間ギリギリになってしまった。

 

駐車場の奥へ行き、バイク駐輪場へ入る。すると、カタナの横にピカピカのモンスター821が見えた。おおっと、W氏は1100から乗り換えたのか。そう言えば、前回の時にマシンの変更があることをほのめかしていたっけ。因みに、ゴールデンウィーク前に納車になって、3日で1,000㎞走ったそうだ。2,500㎞まで入念な慣らし運転が必要なので、あと1,000kmは本領発揮にならないということだった。

 

道の駅 しなのにて

 

当方も「TDMがいよいよダメか」ということになった場合、買い換える必要が出てくる。次はTRACER700が良いセンを行っていると思うが、センタースタンドが装備できないようだ。それ以外は重量も装備で196㎏、パワーも75馬力、燃料タンクも17Lと排気量から考えれば悪くない。でもやっぱり、荷物を積むタンデムシートが小さいかなぁ。アンダーカウルも用意されていないし、そうなるとV-STROM650になってしまうのだろうか。その前に、仕事を見つけよう。

 

2.出発

 

9時過ぎに管理人が先導機長、カタナ先輩、ZX氏、最後に慣らし中のモンスター821を駆るW氏という順番で出発する。今日も査察フォーメーションだが、査察を受けることになったのはZX氏だ。これは正直良いことだと思っている。なぜかと言うと、ZX氏はW650を今後も乗り続けるのだから、修理が必要な個所を経験と知識が豊富なW氏に観察してもらえるからだ。

 

そんなことを思いつつ、国道248号線から363号線に乗り換えていく。もちろん「わが母校」の下を通過していくのだが、卒業して20年が過ぎてしまったことに気が付いた。そうか、あれから20年・・・、おっさんになってしまったよ。

 

感慨にふけりながら、コーナーのRが小さくなる区間へ入っていく。今日もTDMは絶好調で、スイスイと向きを変えてはドンと加速するという大型車らしい走りを楽しむことができる。いやいや、今日は4名で楽しく走るので、あまり飛ばしたくない。そう考えてミラーで後方を確認すると、カタナ先輩がピタリとつけている。さすがは、しっかりと手の入った足回りを持つマシンだし、先輩の腕も一級品である。

 

さらにその後ろは、あれ、見えなくなっている。ちょっとアクセルを戻して、速力37ノットを維持していくことにする。すると、直線でミラー越しにZX氏、車間を置いて続くW氏の姿が見えた。このことから、今日の巡航速力は37ノットを目安にして行くことに決定した。

 

そう考えてどんどんと標高を上げていき、三国山や柿野温泉を通過して岐阜県に入る。道路沿いには田んぼが並び、田植えや代かきをしている農家の方々が大勢みえた。関係ないが、中学の時は「田植えの季節はプール開き」であった。つまり、当方が所属していた水泳部は、5月の連休から泳ぎ始めていたのだ。今思うと、あんな寒い中で泳いでいて、よく心臓が止まらなかったなと感心してしまう。しかし、そのおかげて、同じ水で泳いだZX氏とは仲良くいられるわけだ。

 

バーデンパーク曾木の手前で県道69号線の「エイロクキュウゴウセン」に乗り換えて、うねうねと山道を進んでいく。さて、TDMは昨年の秋にタイヤ交換をしており、珍しくもBSのBT023を装着している。最初はちょっと乗り味が硬いかなと思っていたが、コーナーである程度の荷重がかかっている時の安心感は、ダンロップ製よりも高く感じる。それぞれのメーカー一長一短だが、これはこれで良いタイヤだ。

 

そして、駄知地区で県道66号線のらっせい街道に乗り、磁方位060を維持して快適に走行を続ける。もちろん、取り締まりや安全の観点から、速力は37ノットを維持する。

 

3.らっせいみさと~秘蔵の道

 

こうして、最初の休息ポイントであるらっせいみさとに到着した。今日は朝から天気が良く暑いので、各々水分補給をして一息つく。前述のように、W氏はこの前の連休に新車をおろしたばかりだ。そのモンスター821はトルクこそは及ばないが、最高出力については前のモンスター1100よりも20馬力近く多く発揮する。曰く「獰猛なトルクから解放された」ということだった。しかし、そのトルクをあれほどに使いこなしていたのだから、慣らしを終えれば高回転を維持してすごい走りをすることだろう。因みに、ドカと言えども水冷エンジンはかなり扱いやすくなっているようで、ゆっくりと走ることもできるということだった。

 

そして、話は車体の方へ移っていく。「スイングアームなどは鋳造部品が増え、サスペンションもカンチレバー式でコストダウンの跡が見て取れる」ということだ。またまた関係ないが、小田裕二の「カンチ」はもう25年近く前になる。管理人はあの手のドラマは見ないのだが、右足親指に巨大なイボができたので、予備校の帰りついでに皮膚科に通っていた。その時に再放送で何話かを連続して視聴したことがあると付記しておこう。

 

休息を終えて、走行を再開する。道の駅の前を南北に走る国道418号線を北向きに走り出すのだが、こちら側から行くことは久しぶりだ。だいたい北から南へ下ってきて、らっせいで止まることが多いような印象を持っているのは、当方だけだろうか。

 

少し狭い薄暗い区間を抜けて、木曽川の武並橋を渡る。ここは秋に来ると紅葉が見事であり、ちょっとしたお気に入りポイントだ。そして橋の所を右折して、県道412号線に乗り換えて少し進み、県道68号線へ左折する。この道も超快走路であり、噂の中野方峠へ続いている。何が噂かというと、10年近く前から改良工事が進められていて、それがついに完成したのだ。これで、峠も含めて高速コーナーの気持ち良いルートになった。ただ、旧道も味がある良い道だったので、一抹の寂しさも覚えている。

 

峠を越えて北側斜面を下るのだが、ここはヘアピンのコーナーが連続している。以前にSRX氏と白骨温泉へ行った際、氏がけっこう危なかったことがあった。あれはもう5年以上も前のことになるようだ。

 

気持ちの良い風を受けながら県道68号線を進んでいき、三川地区で県道70号線へスイッチ、再び東向きへ城を変えていく。この道は川沿いを通っており、交通量も少ない。それもそのはずで、人が住んでいる気配も薄い。

 

緑がまぶしい、見通しが良い1000R程のコーナーを37ノットを維持して駆け抜ける。さて、緑は視覚だけではなく、嗅覚にも訴えてくるようだ。何と言おうか、葉っぱの香りと表現するればよいのだろうか、いかにも茂ってますという雰囲気を醸し出している。これは梅雨入り前のこの季節、特に強くなるものだ。

 

こうして中切地区から大野峠越えの美濃東部農道へと車輪を進めるのだが、入口を少し通り過ぎてしまった。「なんでこんな所で曲がるダァ」としかられそうだが、このメンバーはそういうことは言わない人ばかりだ。

 

さて、この道は以前、W氏より「秘蔵のルート」として教えてもらったものだ。この道はトンネル区間が半分程を占めているが、残りの半分は山奥のワインディング区間で、快走間違いなしだ。それにしても、トンネルの中って何でこんなに寒いのか。

 

農道を走り終えると、県道62号線にぶつかる。ここを右折して、さらに東へ進んでいく。すると以前ケイチャンを食べた白草、その先にはつちのこ館が見えてくる。ここで2度目の休息とする。

 

さて、つちのこと言えば、蛇を太らせたような変な生き物だが、未だにその存在を見た者はいない。一説では、マムシがカエルか何かを丸飲みして腹が膨らんだものだとされているが、それも未確認情報だ。そこで、5月3日がつちのこフェスタの日となっており、大題的に捜索をしているらしい。もちろん、ちょっとしたお祭りなので、発見することが目的でないことは言うまでもなかろう。

 

マシンを止めて休息をしていると、W氏はここの展示スペースを見たことがあると話していた。その内容は「シュール」の一言だということだった。また、氏はZX氏のW3を後ろから観察しているので、「いい音をしている」と感心していた。もっとも、これはZX氏が点火時期をうまいこと調整しているからであり、それゆえの調子の良さを示しているのだ。

 

つちのこ館外観

 

ここでZX氏から「管理人、その顔を出すパネルで写真を撮らなくてもよいのか」と声がかかった。おおそうだ、大事なレポートのネタだ。さすがは30年来の付き合いがあるZX氏だ、管理人の考えることをよく理解してくれている。感謝である。こうして撮影された写真が、冒頭のものだ。滑稽でしょ?

 

4.昼食~さらに山奥へ

 

この先の飛行計画であるが、今日は休息毎に該当区間のルートを決める方式(要するに行き当たりばったり)なので、まだ決めていない。そこでメンバーの要望を聞きつつ、自分の好みを考慮して、下呂方面へ向かうことにした。

 

県道62号線を東北東へ進み、東白川町の市街地で国道256号線に乗り換える。そして、前もって打ち合わせておいたように、道の駅 茶の里東白川で昼食とする。ここもW氏の情報で「なかなか良い店がある」ということだったので、採用となった。これらのことからおわかりのことと思うが、今日の機長は当方ではあるものの、実質は査察操縦士の下、当方が機長訓練をしているようなものだ。

 

建物に入ると、新しい施設なのでとても綺麗に見える。それに加えて、土産物屋もある程度商品を絞って売っているようで、うまく整理されている。場所によっては所狭しと商品を並べていて、歩く通路が狭いような道の駅もあるので、これは好印象だったと補記しておこう。

 

そして、奥の一角にある手作り感のある、しかし良さげな雰囲気の食堂「自然工房CAFE」へ入る。こちらのメニューは、地元産の鶏肉を使用したものが多い。さらに、野菜もサラダバーとしてたくさん用意されている。お値段はちょっと高めだが、内容からすれば十分にその価値はある。因みにW氏とZX氏はサラダバー付きのからあげ、かつ丼、カタナ先輩はなぜか昔ながらのナポリタンスパゲティーに惹かれたようだ。当方は値段と内容のバランスが良い、麹鳥鍋とした。

 

食事の様子

 

それぞれが自分の注文した料理を食べているが、ZX氏がサラダバーにある「わらび餅」を取ってきた。そこでW氏が「稲武にわらび餅の店がある」と発言されたのだが、それを聞いて当方はピンときたので「153号沿いのエネオスの隣ですか」と、たずねた。「良く知ってますねぇ」ということだったが、実はテレビで見たことがある。わらびの根っこを掘り出してきて、それをすり潰してから作る本物だ。

 

因みに、今日食べたわらび餅は、じゃがいもの澱粉か何かでできているのだろう。コシが無かった。関係ないが「コシ」と言えば、前の会社の営業部員に「コシチャン」という若く、かわいらし女性がいて、当方も仲良くしてもらっていたと補記しておこう。

 

食事の後はお決まりの、アイスナメナメである。こちらは白川茶の産地であり、新茶を使ったソフトクリームが販売されている。早速購入して食べてみると、普通の抹茶ソフトに比べて風味が自然である。ここで気が付いたのだが、通常売られている抹茶ソフトは人口香料をかなり使っているということだ。この新茶ソフトは新茶の持つ風味が最高に活かされているので、穏やかでありながら強烈なお茶の味がするのだ。

 

お決まりのアイスナメナメの図

 

ナメナメしていたら「この写真も必要だろう」と再びZX氏から言われたので、全くその通りだと気が付いた。それがこの写真なのだが、当方よりもW氏の笑顔の方が価値があると思うのは、当方だけではなかろう

 

一通りの儀式を終えたので、走行を再開する。引き続き国道256号線を070で進み、万賀交差点で左折したら、国道257号線を下呂方面へ向けて300°を維持する。この辺りは本当に新緑が鮮やかであり、今日は一年の内でも数少ない「本物の走行日和」となっている。本物じゃない走行日和があるのかと聞かれそうだが、あるのだよ、ヤマトの諸君。一年を通じてバイクに乗っていると、暑かったり、寒かったりするのものだ。しかし、今日は「ちょうどよい」気温、湿度になっている。これが本物の走行日和というわけだ。

 

さて、このまま国道を行けば良いのだが、今日は前述の通り、W氏の秘蔵の道を行くことにしている。そこで下呂の市街地手前の宮地地区から県道440号線へ入り、数キロ進んだ下呂交流館や、乗政キャンプ場などの小さな看板がある交差点を左折する。

 

これが前述の秘蔵の道その2、ふるさと農道である。こちらも交通量が少なく快走かと思っていたが、軽トラなどに詰まってしまった。こればかりは仕方ないし、焦っても危ないのでそのまま春の風を受けながら25ノット程度で流していく。そして途中で農道を離脱して、国道41号線に合流する。あれ、右折か左折かわからなくなってしまったが、落ち着いて考えたら右折でした。

 

後続の3名に動揺を見破られたと思いつつ、国道41号線からすぐに左折して下呂の温泉街を抜けていく。そして、県道88号線に乗り換えて、磁方位300°を維持して進んでいく。この時、前の会社の貸別荘を横目に進んでいくが、あの会社に入って良かったと思った唯一のものがこの施設だ。

 

温泉に良く入ったなぁと思い出に浸りつつ、国道257号線を見つけて左折して、やや急な上り勾配のコーナーを勢いよく加速していく。こういう場面でのTDMは誠に力強くて頼りがいがある。管理人の腕のないところを補ってくれる良いマシンだ。

 

やけに気温差がある新日和田トンネルを抜けると、今度は下り勾配が待っている。そして道は平坦になり、田んぼが広がる景色に変わる。ここでも田植えの最中であり、待ちかねたかのように、田んぼで作業する人々が見えた。

 

さて、この先は秘蔵の道その3に乗り換える予定だが、どこだったかな。地図だと4~5㎞ぐらい行った所なんだけどな、ああ、これだこれだ、看板もあるよ。「大規模林道 八幡高山線」だ。この道はわりと穏やかな高速コーナーが続く道だったと記憶していたが、実際は低速コーナーが続き、アップダウンもあり、おまけに舗装も傷んでいる、何とも酷い道だった。しまったなぁ、皆疲れているので、この道は選ばない方がよかったかと反省した。

 

大規模林道を走り終えると、県道86号線に乗り換えて西へ向かう。小川峠を越えるのだが、ここもかなりのウネウネだ。快適なTDMに乗る当方もだんだんと疲れてきたので、皆さん「えー、またウネウネ」と思っていたことだろう。この場を借りてお詫び申し上げます。

 

5.道の駅 和良~解散

 

ウネウネを走り終えると、和良へ向かう「こもれびロード」にスイッチして、今度は南下していく。ここはほぼ直線しかないので、やっと落ち着くことができそうだ。また、しばらく休息していなかったので、桐谷トンネル、ではなくて相谷トンネルの出口広場で休息をとる。

 

前述のように、今日は気温は高いが湿度が低いさわやかな日だ。広場の端にある木陰に入り、皆で談笑する。その中で、ZX氏が「管理人はいろんな道を知っているなぁ」と感心されてしまった。しかし今日走行してきた道は「W氏の受け売りだよ」と自白しておく。今日はまったくのコピールートなんだと。それでも、道の入口をほぼ正確に見つけていることはなかなか難しいことのようで、当方の記憶力はそれ程悪くないということだった。そうかなぁ、そんなに得意でもないんだけどね。

 

相谷トンネルの南側広場にて

 

ちょっと恥ずかしく思いながら、走行を再開する。ここからもほぼ直線、時々コーナーという気持ち的にも楽な道程だ。そして、国道256号線にぶつかり、右に曲がるところを左に曲がろうとしてしまいつつも、道の駅和良に到着した。

 

この時点で時刻は15時になろうとしており、またメンバーの居住地の関係から、ここからは各自が自由帰還軌道に乗ることになる。もちろん、こういう自由さこそが大事なことであり、お互いが無理なく気楽に集まれることがツーリングを長く楽しむことには必要なのだ。

 

少々疲れ気味のZX氏、カタナ先輩、W氏

 

今日はワインディング区間が多かったせいだろうか、各人に疲労の色が見える。次回はもうちょっとゆったりしたルートを選択して、休息時間を楽しむものにしないといけないだろう。それぞれが毎年歳を取っているので、10年前のようにはいかないようだ。

 

帰りのルートを話し合っていると、W氏が「堀越峠から郡上の市街地を抜ける道はなかなか良い」と、以前当方のレポートで記載した文を覚えていて、帰りはそこを通ることに決定した。当方から見れば、W氏の方が余程記憶力に優れていると思われる。

 

こうして十分に休息し、水分放出と補給も済ませたので、走行を再開する。ひとまずは全員で国道256号線を郡上方面へ進み、途中の堀越峠から県道63号線に乗り換えて郡上の市街地を迂回する。そして途中から323号線となり、大峠を通過する。図らずも、またまたダメ押しのワインディングとなってしまった。

 

その後、国道156号線に当たり少し南下して、カタナ先輩とW氏は東海北陸自動車道の美並I.C.に入って行った。当方とZX氏は下道で帰るので、そのまま156号線をずんずんと下っていく。

 

この辺りまでくると気温も湿度もかなり高くなってきて、体力が消耗してきた。無理は禁物と、道の駅美濃にわか茶屋に滑り込む。やれやれ、やはり気温が高いと堪えますなぁという感じだ。そして、ここではZX氏に、当方の進路について相談に乗ってもらった。こうして呑気にツーリングを楽しんでいるが、職業訓練校を修了するにもかかわらず、なかなか仕事が決まらない。実は心の中ではかなりの不安を持っていると告白しておこう。

 

もちろん、ZX氏も今までにいろいろと苦労してきており、結局仕事でも何でも「やらされ感」があまりにも大きいと良くないという助言をもらった。いくら給料が良くても、世間の評判が良くても、自分が納得できていないと何もならない。逆に、自分が納得していれば、それで良いではないか。また、やってみないとそれが良いのかどうかもわからない、とにかくやってみることも必要だと。そんな成功にあふれた、洒落た人生なんて無いんだと。

 

氏の言葉に励まされて、再び走り出す。関市の市街地を避けようと、国道から県道80号線へと乗り換えて、見坂峠のワインディングを抜けていく。実は休息中にこのルートについてZX氏と話していたのだが「またかよ」と呆れられてしまった。いや、すまん。今日はワインディングの比率が多すぎたね。

 

懸案の峠を越えて美濃加茂市に入ったので、もうウネウネ道は無い。あとは県道58号線、63号線と繋いで、国道41号線で南下する。ZX氏とは五郎丸南交差点で別れて、県道27号線で小牧市に入る。そして、いつも通学している国道302号線で帰宅した。

 

6.まとめ

 

今月は就職活動のプレッシャーなどが多く、気分的に辛い日が続いているのだが、仲間とのロングツーリングで随分と助けられた。やはり持つべきものは友であり、楽しむべきはツーリングなんだなぁと実感した一日だった。しかも、久々の300㎞越えとなり、走った感も十分に得られた。また、次回もよろしくお願いします。

 

本日の走行 330㎞

 

 

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