ちょっと点検のつもりで

 

2009年4月12日

 

0.思い立ったので

 

ご存知の通り、管理人の1号機TDM900は電子燃料噴射装置を備えており、空燃比等はすべてコンピュータで演算されている。ということは、気圧(酸素量)や吸入気温、エンジン回転数、アクセル開度といったデータを基に最適な燃料がエンジンに供給されていると言える。つまり、季節や標高などには影響されず、エンジンの能力を存分に発揮するとても頼り甲斐のある奴、これがTDM900なのである。しかし、機械である以上、一定の点検整備は必要なわけであるので、今回エアフィルターと点火プラグの状態をみてみることとした。

 

1.まずはエアクリーナー

 

以前、K&N製をやめて純正品に戻してから一年が経過し、大体1万kmくらい走行している。TDMのエアクリーナーはビスカス式のもので、基本的に清掃は不可であるが、エアダスターで吹いたり、またパーツクリーナーで汚れを落とすと多少性能が復活することが管理人の実験等によって実証されている。因みに指定の交換間隔は4万劼任△襦4浜人の場合は半分の2万劼埜魎后△修隆屬1万劼農響櫃鮗損椶靴討い襦

 

ところで、エアクリーナーを外すには燃料タンク下に手が届くようにする必要がある。これにはタンクを外すことが一番良いと思われるが、ホースや電線がたくさん存在しているため、後端の取り付けピンを支点にして上方を持ち上げて作業する方法を採用している。それにはサイドカウルを取り外す必要があるので、そこから始める。カウルは何回も外しているので、コツを分かっている。タンクを動かすこともわけない。

 

            

                               タンク前方を持ち上げた所                         エアクリーナーの状態

                       (真ん中の丸いものは、可変吸気ダクト作動装置)

 

タンクを片手で持ち上げながら、もう片方の手でエアクリーナーボックスのビスを8箇所外す。これが結構やりにくいのであるが、辛抱辛抱。ところで、左写真でも説明しているが、TDM900には可変吸気ダクトなるものが採用されている。これは、4000r.p.m.を境に吸気口の大きさを変化させることにより、低速では扱いやすさ高速では吹けあがりの良さを実現するというものだ。作動方式はエンジンの吸気圧を利用している模様で、低回転時には半分、4000回転を超えると全開になるというものらしい。

 

さて、エアクリーナーをみてみると、やはり新品時に比べればそこそこ黒くなっている。それだけエンジンへのゴミや細かい埃などの進入を妨げているわけだ。これを見ると、空気がこんなにも汚れているのねと驚いてしまうと同時に、やはり機体を長く乗るなら純正品エアクリーナーと一人で納得してしまう。細かいゴミはエンジンオイルの汚れ、果ては磨耗を引き起こしてしまうからだ。ほんの少しの出力向上のために犠牲にすべきものが多すぎると感ずるのは、管理人だけであろうか。

 

そんなことはどうでもよい。今回はエアダスターで軽くゴミを吹き飛ばして終了。次回は交換ですね。

 

2.いよいよプラグ

 

さあ、このプラグが厄介だ。なぜって、TDMのエンジンヘッド周辺には手が入るか入らないかの空間しか存在しないからだ。まずはプラグコードを外す。1番シリンダー(左側)は楽勝なんだけど、右側がきつい。丁度2次エアインジェクション装置の出っ張りがあるからだ。因みにこの装置は、高温、高圧の排気ガスに通常の空気を吹くことによって、さらに自己燃焼を促すというものだそうだ。それはさておき、仕方ないのでアクセルケーブルなどを通しているブラケットと、ラジエターのマウントを1つ外して、無理やりに手を突っ込む。あとは手が痛いのを我慢して、これまた無理やりにコードを外す。いやはや、疲れる。

 

この後は車載工具のプラグレンチと、自前購入のメガネレンチでプラグを外す。これまた一苦労だ。というのも、プラグを回し、エンジン本体から外すことは簡単であるが、前述のように空間が少ない為にプラグレンチもろともプラグを取り出すことが困難なのだ。どうするか、目いっぱいプラグレンチ+プラグを上方に引き上げて、プラグのみレンチと分離。その後プラグ本体を保持しつつ、片方の手でなんとかプラグレンチを取り出し、プラグ取り出しに成功するというわけだ。仮にここでプラグ本体を誤って落としてしまうと、またプラグレンチでプラグ本体を拾い出し、同じことを繰り返すのだ。ははは、好きでないとできないというか、漫才か曲芸だと思ってやるくらいの余裕がないとできないね。

 

このようにプラグを外す。

どうですか、この隙間の無さ!!

 

やっとの思いで取り出したプラグを点検する。なんだ、教科書の良い例に出てくるような模範的な焼け方ではないか。しかも汚れはほとんど付着していないぞ。電極がやや磨耗したかな?と言う程度だ。

 

毎度プラグを点検する度に「この車両はそうそうプラグを外さなくてもいいんだね。ということでこのように外しにくいということなんだな。まあ、車両の進化だね」と思うのである。

 

この焼け色、電極の状態を見て納得

 

3.まとめ

 

メリクリならぬエアクリ、プラグは本当にたまぁ〜に点検するだけで良いんだよってことか。下手に触ると壊れるよとでも言われるかもしれないね。実際に部品を外す時に、傷をつけてしまうこともあるし。しかし、エアクリやプラグの状態は知らないと不安なので、年に1回か2回くらいは点検したいと考えるのは、管理人が心配性なだけであろうか。はたまた、アナログ時代を生きてきた習性が抜けていないだけなのであろうか。

 

4.おまけ

 

                          

                                  TDM900の車載工具                                    この差は??

 

車載工具を見る機会があったので、ちょっと余談を。プラグレンチとピンフックスパナだけが例外的に使用可能なだけで、車載工具はやはり使用するに値しない。というのも、プライヤーは小さすぎて力が入らない、スパナは精度が悪すぎだし、鋳造品(モノによっては鉄板打ち抜き品)だけに強度不足。ちょっときつく締まっているボルトを回そうとすると、口が開いてしまうぞ。ドライバーも短すぎて力が入らない。アクスル回しも同様に強度不足だ(ただ、使おうと思って使えないこともないようだが)。工具は豪華でなくてよいが、良いものを揃えたい。

 

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