林道へ出かけましたが

 

2008/07/06

 

 

 

行き止まりで×

(因みに管理人もバツイチ)

 

0.土日連続で

 

昨日はTDMでオンロード、今日はKDXでオフロードと二輪生活を満喫しております。本日は椹木谷林道、駒ヶ原林道、椹尾分水林道を行ってみようと思う。何度も出かけているが、ページの取材という形では今回が初であります。それぞれの林道は北緯35度8分、東経137度30分辺りに位置しております。尚、午後から天気が崩れる模様なので、朝7時に出発し、できるだけ早い時間に帰還を予定している。

 

1.何か調子がイマイチ

 

早速いつものルートで林道に向う。いつもながら思うのだが、林道を走りにいくだけでも40kmは走行しなくてはいけない。メンドクサイと思うのであるが、旨いものを食いたいなら手間暇を惜しんではならない。楽しいことを求めるなら、これまた手間暇を惜しんではならない。1時間強我慢すれば楽しい林道走行が待っている。そう思いクソ暑い街中に2ストサウンドを響かせていく。

それにしてもエンジンの吹け上がりが非常に悪い。年始にエンジンをオーバーホールした直後は猛烈に良い調子だったのだが、だん、だん、だだんだん、CO2の削減です、って具合に調子が悪くなってきた。エアクリーナーを清掃したが、あまり効果無し。どうもガスが濃いようだ。ゴボゴボいって回らない。まあ、そんなに飛ばすなということで解釈し、のんびりと走行することとする。北海道もあるし、昨日の疲れもあるし。

 

2.まずは椹木谷林道

 

香嵐渓から県道33号に乗り換え、椹木谷林道へ進入する。今回は西からの進入だ。この林道は全体に荒れているが、西側の方が特に路面状況が悪い。しかも梅雨で大雨が何回か降っているので、いつもにも増して荒れていることは必至だろう。そう思いつつ林間の道は舗装路からダートへ。いきなり雨で形成された溝が道を蛇行している。ハンドルをとられないように慎重にクリアしていく。こういう場合は溝を避けつつも浅い部分を渡るというなんとも骨の折れる判断が求められる。

溝の次は掌大の岩が襲ってくるぞ。スタンディング姿勢でハンドルを上から押さえてつつ、スロットルを開けていく。ああ、全然吹けないからかえって乗りにくい。ダマシ騙し登って行く。

 

 なかなかの荒れようで

 

ふう、やっと峠を越えて今度は下りだ。ん、なんか新しい道を作っているぞ。また次回に調査しよう。ところで、この林道は東側は荒れ具合は改善するが、カーブがきつい。さらに砂質の路面で、またもや溝攻撃が待っている。しかも滑りやすいし、所々に凸部がある。

ここは基本に立ち返り、コーナーはリーンアウトで大きく車体を寝かしていこう。おおっと、毎度ながらフロントタイヤがすくわれるから注意。イン側のハンドルを押さえることを忘れずに。

最後の区間は直線で泥路面だから、さほど神経質にならなくても大丈夫だ。なんとか降りきってパッと視界が開けた。ここは杉の木?という食事処の敷地内だから、あまり大きな音を立てないように気をつけろ。そういえば、ここから分岐する林道もある。ひょっとして峠の分岐と繋がっているのであろうか。早速調査開始。

こちらの道(支線と仮に呼ぼう)は本線よりもずっと走りやすい。細かい砂利路面で締まっている。カーブを前述の方法で慎重かつ大胆に抜けていく。リアが面白いように流れてアドレナリン放出中。おっと、フロントも流れて2輪ドリフトになっている。でも慌てずにハンドル操作と足でコントロール。自分で言っているようではまだまだであるが、随分とこういう状況下では余裕を持てるようになった。最初の頃はすぐ転んでいたからなぁ。

 

 こちらはかなり良い路面だ

 

ひょっとして完抜か?と期待したが、本リポートの冒頭のように行き止まりであった。かなりへたばったので、お茶を飲んで休憩する。林道は本当に静かだ。昼間であるが、怖いほどの静寂に包まれている。本当に怖くなってきたので、さっさと下山して、分岐点に戻る。

 

3.駒ヶ原林道へ

 

分岐点からはまた県道33号へ乗り、すぐに左折して国道153号線へ向う。この際、自転車の方々と出合ったので会釈しておいた。後々この人達と再会するわけであるが、それはこのリポート後半で。

さて、この名も無き伊勢神トンネルへ通ずる道であるが、途中に廃墟がある。これは県の施設でいこいの森と呼ばれていた。もちろん税金で建てられたものであるが、さっぱり人が入らないで閉鎖になった。管理人は閉鎖直前にこの施設を知った。結局きちんと営業活動をしていなかったのであろう。

そして薄気味悪い伊勢神トンネルの旧道を抜けて国道153号線に乗り、黒田貯水池を目指す。駒ヶ原林道へアクセスするわけであるが、その前にちょっと寄り道して行こう。というわけでこんな写真を撮影してみた。

 

 滝登り?

 

先日購入した新機材をフル活用してみるとなかなか面白い。というのもソロツーリングは自分を撮影することが少ない。それはそれで良いのだが、時々振り返る際にやはりたまには自分の姿も見たい(大抵の場合は歳をとったという事実を思い知らされる)。というわけで今後もバカな写真を撮り続けよう。

さて、黒田貯水池の東側を走り、畑の中の細い道を抜けるとダート開始だ。ここはかなり草木が茂っており、カーブの紗季・・・ではない、先が見えない。おまけにせり出した草がちょっとヘルメットに当たると大きな音が響く。路面は悪くないのだが。

そう思っているとチェーンのゲートに出てくる。この林道、正確には駒ヶ原林道第一支線というらしい。

 

           

                          駒ヶ原林道第一支線。第二はあるのか?                       熊が出るそうだが、本当か?

 

チェーンのナンバーロックを開錠して退出。この辺一帯のナンバーロックは同じ番号なのだ。

広い農道に出て右折すると、いよいよ本物の駒ヶ原林道だ。おいおい、なんか工事してるじゃん。林道本線の横に広い道がつくられている。ああ、ここもいずれなくなってしまうのだろう。残念だ。今のうちに堪能しておこう。

 

  大規模工事中の駒ヶ原林道(右の細い方が元の林道)

 

本線も鬱蒼とした林間を通る道である。路面状況はかなり良いが、草木の茂り具合がイマイチ心臓に良くない。もっとも、管理人は不整脈らしいが、医者は「放っておいていいよ」とのことだ。ぐんぐんと林道を楽しんで進んでいく。

それにしても、オフロードって本当に疲れる。現在はスポーツジムで2時間から3時間の有酸素運動をこなし、体力の増強に努めているが、それでも息が上がってくる。4時間エンデューロとかやっている人っていったい・・・。

そう考えつつ、澄川林道と交わる交差点へやってきた。いつもは左折するが、今日は右折してみよう。因みに左折した方は勾配があり、砂質の路面で滑りやすい上にコーナーがきついということを付け加えておこう。一方初体験の右折であるが、やや泥質の路面だ。しかし、勾配も緩やかであるし、コーナーもきつくない。ということで、県道33号へ合流した。

 

 杭に描いてある字が読めない。川が辛うじて識別できるくらいか。

 

4.椹尾分水林道へ

 

ここから左折して、さらに県道33号を東へ向い、椹尾谷分水林道へ向う。県道のこの区間はやや道幅が狭いが、コーナーが連続しており非常にワクワクする。TDMの得意とするステージだ。KDXでもそれ相応に走れる、いや軽快さでは軽量なKDXが上回るだろう。

ということで、林道入り口の橋を渡り、右折。さらに簡易舗装の苔むした道を行く。その昔、ここでハイサイドを食らい、肋骨にヒビが入ったことはあまりにも痛かった。もう二度と御免なので、リアタイヤにしっかりと過重を乗せて、スロットルワークに細心の注意を払う。

 

         

                               椹尾分水林道入り口                      ラリー走行ってカウンター当ててケツを流すやり方?

 

いよいよダートが現れ、本日のメインデイッシュの始まりだ。話は逸れるが、左は松尾線という林道だが、行き止まりである、さて、本線であるが、ここは一部フカフカの路面がある以外は、締まった路面で走りやすい。しかも10km近くの長さを誇る。東側からのアプローチでは基本的に全て上りであるから、アクセルを開けやすい。初心者でも楽しむことができよう。

最初は直線なので、思い切って速度を出していきたい。でも今日はKDXの調子が悪いので、ソコソコ。その後の区間であるが、コーナー手前では全体を見渡すことができる場所もあり、速度調整もやりやすい。コーナーアペックスで大きくアクセルを開けると「ズルズル」とくるよ。振り返ると路面にひっかいた跡も見えるジャン。何か本当にラリーライダーの気分だ。

後半は勾配が急になり、路面もやや荒れてくる。法面が崩れている場所もあるし、一部舗装も現れるので注意が必要だ。それにしても、朝にも増して調子が悪い。坂を上れなくなってきている。こりゃ家に帰ってからいろいろ調整する必要がありそうだ。

 

5.聞いてないよ

 

林道の最終区間で燃料がリザーブになった。まだ110kmしか走ってないぞ。おかしい。絶対におかしい。やはりガスが濃いようだ。ともかく香嵐渓まで降りて、ガスを入れないと。まあここからはほとんど下りだから心配ないだろうとタカをくくっていたら、137kmでガス欠。おいおい、どうなってんの??15km/Lっておかしいよ。いつもなら林道バリバリでも22km/Lは走るぞ。仕方なく惰力で坂を下っていくが、どうしても平坦なところではKDXを押し歩く必要がある。またこういう時に限って前述の自転車の方々に遭ってしまうんだよなぁ。カッコ悪い。

かなりへばっていたので、草刈機を使っている人に、ガソリン分けて下さいとお願いした。偶然にも、その方もオフローダーで、快くガソリン500ccを下さった。お金を払おうと思ったが、要らないの一点張りなので深く頭を下げて有難く頂戴した。

その後、なんとか香嵐渓までたどり着き、満タンにして帰宅した。

 

6.まとめ

 

ともかく、KDXを修理しないと。当面は運行停止としておこう。→後日点検したら、チョークノブが戻っておりませんでした。濃いわけです。気付けよなあ。もう。300時間もKDX乗っているのに。ったく。

ところで、林道の方は楽しめたので、もっと詳細かつ面白く、読み応えのあるリポートを記述できるように取材し、表現も吟味していきたい。