大型特殊第一種免許取得記

 

2007618日〜623日)

 

取得の経緯

 

思わぬ時間ができたため、何か形に残そうと考えた。「そうだ、免許取ろう」というパクリの句が浮かんだ。何がよいかなぁ〜と考えた結果、大型二種、けん引、そして大型特殊が候補に挙がった。様々な要因を検討した結果、大特に決定。後輪操舵の車両に興味があったし、一番簡単そうと思えた(そんなことは絶対にないのだが)。どうせなら試験場一発もよかろうと、意気揚々と乗り込むが、乗ったことの無い車両のため「玉砕」。やはりそんな世の中甘く無いし、そもそも自分は器用でもない。定石通りに自動車学校へ通うこととなった。

入校手続きをするため、名古屋市内某自動車学校を訪れた。応対の女性の方は教習員のバッジをつけた「原田知世ちゃん」に似た方であった。

 

 我が心の恋人、知世ちゃん(CDのジャケットから引用)

 

この方を見がてら教習を受ければよい、となんだか嬉しい。34歳になったばかりのオッサンが考えそうなことだ。オヤジ化着々と進行中である。視力検査、写真撮影、申込書の記入と親切な対応だ。自動車学校といえば「横柄な方々の集まり」であった10数年前とは大きな違いだ。生き残りがかかると気合も入るというものだろう。後日入校式で教習所の説明や、適正検査を行った。結果はいつもの通りであった。内容はひ・み・つ。

 

1時間目

 

よっしゃ、気合入れていこう!!まずはO教官による模範走行。走行上の注意や、車両の操作方法を丁寧に解説して頂いた。さて、私が運転をする。試験場で一度動かしたことはあるので、後輪操舵車の「遊園地のコーヒーカップ」的動きは多少の戸惑いで済んだ。よくよく考えると、大学時代に運転させてもらった友人のホンダプレリュード4WSの動きに似ている。あれを10倍くらい増幅したようなものだろう。乱暴に言えば、前輪を軸に回転すると考えられそうだ。コースを回る上で、乗れていないことが自分でもよくわかる。試験場一発なんて身の程知らずもいいところだった。2輪の中型限定解除で散々試験場の厳しさを味わったことを今更ながらに思い出す。さて、自分の重点課題は

 

・ 左折時の左寄せ甘い

・ 右折時の右寄せ甘い

・ ブレーキ遅い(ペダルがやたらに硬い。効力が急激に立ち上がる)

・ ハンドル戻すのが遅い=加速ポイントが早い、ハンドルを一度戻してまた切るを実践できていない。

 

といったところだろう。要するに基本がなっとらんということだ。

尚、普通車等と異なる構造のため、以下の点にも注意しないといけない。

 

・右折時にハンドルを一度右へ切ったあと、一度まっすぐからやや左へ戻してまた右に切る。左折も同様。

 また、加速は曲がりきってからでよい。速度が遅すぎる心配は今のところしないでよさそうだ。

 加速しすぎるとハンドルの戻し遅れに繋がるぞ。

 

・右左折時には前輪を注意。後輪ではない。つまり、左折時は前輪を縁石に沿って曲がる。

 右折時は前輪が矢印を踏むように曲がるということだ。次項の外輪差と共に注意が必要だ。

 

・発車時など、狭い道路の右左折時に、後輪が縁石に接触してはいけない。

 (これが曲者だ。後輪操舵車は内輪差ではなく、「外輪差が発生」する。

 つまり、右折時は左の後輪の飛び出し、左折時は右後輪の飛び出しに注意。内輪差を考える場合の逆の所を注意するべしだ。

 

・停車時はフォークの先端が路肩のポールよりも手前か?というところがよい。

 

・坂道の下りは一速に落とす。(教習車両は日産製の車両で、前進、後進各2速あり)

 

・踏切の盛り上がりは2輪の波状路通過時のように、アクセルを吹かし、すぐ戻して乗り越える。

 

・方向指示器は作動させたら必ず手動で戻す。

 

アッという間の45分でした。明日も頑張ろう。

 

第二時間目

 

今日は出校すると知世ちゃんこと飯田教官がご在校であった。見れば見るほど似ているぞ。

 

 こちらの方がより似ている(CDのジャケットから引用)

 

教習までに時間があったので、昨日の復習と今日の予習を兼ねてコース図を眺め、イメージを創る。このイメージトレーニングは非常に重要であるが、私のようなヒヨッコにはあまり効果がない。つまり、一通りできるようになった後のさらに一ランク上を目指す訓練法と位置ずけるのがよさそうた。

 

そうこう考えていると本日のN教官がおなりだ。前の時間に二輪をやっていたらしく、二輪教習の服装だ。免許を確認され乗車。昨日の教習内容を話し、今日は後退の練習を加えるとのこと。早速覚えたコースを走る。右折はなんとかなりそうだが、左折がどうも膨らむ傾向が強い。膨らむからふらつく。悪循環である。ハンドルの切り遅れが原因と思われる。右折は前もって切れている。あと、ハンドル操作は小さくしないと切れすぎる。後輪操舵車の大きな特徴といえよう。踏み切り、坂道と課題をこなし、いよいよ後退と進路転換だ。ハンドルは早めに切り始めよう。戻しも早めになる。

 

尚、後退車庫入れの要点は

 

・後輪が凹部の真ん中辺りに来たらハンドル操作開始。

 

・前輪を縁石に沿わせる(左後退なら右前輪、右後退は左前輪)。

 

・後輪はできるだけ、縁石に寄せよう(左後退なら左後輪、右は右後輪)。

 

・もちろん車体はまっすぐにしたい(入れなおし一回はOKらしい)。

 

・後輪は縁石に当てない(あたりめぇ〜)。

 

・出発時は後輪をミラーで確認して、縁石に接触しないように気をつけ、前輪を縁石に沿わせる。

(コーススタート地点も同様。これを結構忘れがち!!)

 

というところだろうか。

 

あと、N教官曰く「特殊車は円滑な運転はあまり意識しなくてもいいよ。こういう車だから。主には安全確認が重要な点となる。あとは直線加速だな。20km/h。」ということだ。

 

それにしても、昨今の教習所事情に驚いているのはぁ〜、どこのどいつだぁ〜い?あたしだよ。やけに親切だし、間違えたり、下手くそでも絶対に文句は言われない。自分で失敗や下手さを自覚しないと時間ばかり過ぎて上手くならないような気がするのは気のせいだろうか。初日より述べているように、教習所も生き残りをかけているのだろう。現に管理人の普通、二輪中型免許を取得した自動車学校はとっくに潰れてなくなっている。いまや分譲住宅になってしまった。

 

話題がそれてしまったが、肝となる安全確認は何も指摘がないのが不気味だ。できていると考えてよいのであろうか。明日は一段階のみきわめだけにやや不安ありだ。アクセルの踏み方はやや改善されたであろうか。速度調節は昨日よりも決まっていると思われる。

 

ふらつきも昨日よりは少なくなった。明日も知世ちゃんに会いに、いやいや運転上手くなりに行こう。

 

3時間目

 

本日はH教官の教習だ。40代後半と思われる方で、いわゆる「昔の教官」であった。この手の人はしっかり返事をすればたいてい機嫌が良い。物言いがセッカチなので練習のペースを狂わされるのは少々しゃくに障るが、まあいかに必要ないことを聞き流すかが要点となろう。つまり、この手の教官は100点を目指せとばかりに「ああだ、こうだ」と助言する。仕事なのでいたし方ないが、こっちは100点なんて取れそうにない。確実に合格する点を取り、その後は自分でさらに腕を磨くということになる。まずは決定的な間違えをしないように心掛けることだ。

 

話が本題から外れてしまったが、今日は第一段階のみきわめだ。おそらく昨日同様にやっていれば問題ないとは思うが、しっかりうまくなろう。覚えてきたコースを周回する。プラス方向転換だ。後輪操舵の感覚は少しわかってきたが、まだいまひとつピンとこない。自分では頭の中でおしりを振りつつ運転していた。「右折のライン取りは大きな弧を描くように」と助言があった。ようやくミラーを見れる余裕も出てきたので、少し意識できたのではなかろうか。左折は縁石に前輪を沿わせるのであるが、少しわかってきた。

あと、方向転換では

 

・後輪の側面が縁石と平行になるようにもっていく。

 

・ハンドルの切り始めは車輪が凹部の中央にきてから。

 ダラーっとはじめからハンドルを切るのはダメことは無いが、車体をまっすぐにしにくい。

 

・最後は車体の頭をまっすぐにしよう。つまり、右からの転換は最後に左に切る。左からの転換は最後に右に切る。

 

・ハンドルはまっすぐでなくてもいいよ。

 

ということであった。なるほど。あとは、方向転換であるから、どちらへ出て行くかを考えれば自然と車体の位置、向きはわかりそうなものだ。少し安心した。

 

昔ながらの教官であったが、「後輪操舵車は、後輪が切れてから前輪が旋回をはじめるので、結果早めにハンドルを切り、戻すことが必要だ」となかなかためになる助言をしてくれた。そうだよ、はじめからそう言ってくれよ。機械的説明が自分には一番理解しやすいのさ。教習の最後に言われてしまった。明日に役立てよう。

みきわめもあっさり通過。明日は二時間乗れる。第二段階だ。

 

第4、5時間目

 

本日は1コマ目と3コマ目に教習あり。まず1コマ目だが、T教官。覚えたコースを周回する。一言も助言無しで、退屈そうにしているので、「停止位置この辺でしょうか」とか「方向転換いまいちですねぇ」と話題を振ってみると、「後輪が凹部の真ん中あたりにきたらもう停止して、後退をはじめる。そうするとまっすぐに入りやすい」という答え。なんだ、言いたいことがあるんじゃん。必要なことは言ってチョウス。後退はカウンターウエイトが縁石を完全に隠してしまうくらいに幅寄せして、ミラーを見ながら縁石に平行に後輪をもってくる。車体の角と凹部の角を合わせて後退し、最後に後ろの縁石に後輪が当たる前に一気にハンドルを戻す。当然初期後退時にハンドルを切る過ぎることもあるので、その場合は逆に切って、車体の角と凹部の角を合わせるとよい。右後退の方が苦手のようだ。まあ、この辺りをうまくやっていきましょう。あと、踏み切り、坂道のある北コースへ入る場合は方向指示器を使用し、コースから出る場合は必要ないらしい。これは通っている教習所の暗黙の了解だそうだ。一番最初の時間にも聞いたな。何事もなく、時間終了。教官は何も言わないので、「何か指摘事項ありますか」と尋ねると、「右折をもう少し大回りに」ということのみであった。あっけない。

 

2コマ目は空きなので、ロビーのBSチャンネルをみてくつろぐ。最近の教習所はなんか至れり尽くせりだ。2台テレビがあり、もう一台はなんか教習所の番組や、流行りの歌なんかが流れている。「グラビア界の黒船」と騒がれているリア・ディゾンという娘が出演している。当方は和風が好みなので、さほど気にはならない。BSの方ではメジャーリーグ野球が放送されている。桑田投手の在籍するピッツバーグパイレーツと我ら愛知県人の星イチロー在籍のシアトルマリナーズの一戦だ。桑田は今年からアメリカに渡り、故障などにもめげずにメジャーまで上がってきている。イチローの活躍は言うまでもない。二人ともに共通しているのは、やはり「練習量の豊富さ」ではなかろうか。試合前の練習中に桑田がイチローに「怪我をしないようにどうしているのか」を尋ねたところ、「特別なことをしないことが特別」と答えたらしい。コツコツ地味ながら練習を積んでいるに違いない。

 

よく「才能がある」と言うが、これは正確には「人より多く努力する才能がある」という意味に管理人は解釈をしている。

かの有名な発明王エジソンも「Genius is one percent inspiration and ninety-nine percent perspiration. Therefore, a "genius" is often merely a talented person who has done all of his or her homework.」と言っている。仕事も同様であろう。改めてかみしめる。

 

さて、第3コマ目。本日2回目の練習。これまた2回目のH教官。同様に何も言わない。世間話でもと思い、「この道何年か」とか「教習中に怖い思いはしないのか」と尋ねてみると、やはり怖いらしい。ヤンチャな教習生もいるそうだ。また、「大型特殊の免許は普通にコースを周回してれば貰える」らしい。時々「特殊だからいいや」なんて発言もあった。おいおい、いいのかい?そんなこと言って。「右側の後退をもっと寄せよう」と助言。「今更言ってもしょうがないし、こんなもんでいいよ」とは。上手くいっているのかどうか不安だが、可というところなのであろう。一応に運転には慣れてきたと感じられる。ミラーを見る余裕も出てきた。右折もいままで通りでいこう。後退は集中しよう。あとは明日のみきわめだ。手綱を緩めずに行こう。

 

教習が終わり、原簿を返却に行ったら「知世ちゃん」こと飯田教官が事務仕事をしていた。今日は長い髪を上げている。しばし見とれていたらこちらを見て「何か御用?」という表情だったので、ドキドキして無愛想にしてしまった。ああびっくり。

 

6時間目

 

二段階のみきわめ。合格すれば、最終教習となる。最初の教習の時のO教官。「じゃあ走らせて。」と言ったきり暇そうに座っている。右左折時の幅寄せが甘いと指摘。プラスハンドルも切り遅れ気味だ。あと、停車したら何はさておきサイドブレーキ。頼むよ。慣れてきているせいか、操作に正確さが欠けていたような気がする。

 

・後輪操舵車はハンドルを切って、車体が向きを変える際に遅れがあるので早めに切って、早めに戻す。

 

・視線は遠くへ。

 

・右左折の際は徐行すべし。焦ってアクセル踏みすぎるな。

 

・後輪のはみ出し注意。

 

この点を大いに気をつけよう。

 

あっさりみきわめ通過。明日は検定だ。O教官曰く「今日みたいにやれ」。以上。

 

卒業検定

 

あっけなく検定の日を迎えた。尚、検定は昼からなので待っている時間が苦痛だ。検定開始時間の30分前に到着。コース図を貰い覚える。大特の試験コースはそれ程難しくはない。

 

課題も坂道や縦列駐車等は省略。規定ではおおむね1.2kmのコースらしい。まずは試験官によるコース説明。大特は私ひとりのみなので、中型自動車の限定解除の方々とまとめて説明を受ける。我々の年代で中型といえば自動二輪中型限定を連想するが、現在では普通二輪、大型二輪に区分が変更されている。ここで登場する中型とは今月(20076月)から大型トラックの事故多発の現状から道路交通法改正が行われ、新設された4輪車の区分である。当方はすでに大型を取得済みなのでそのまま大型免許になるが、普通免許保持者はちょっとややこしい。中型免許は最大積載量で話をすると3トン以上、6.5トン未満の自動車を運転することができる。おい、ちょっとまってくれ。今までの普通免許では5トンまでよかったじゃあないか。そうです。改正前までに普通免許を取得しておれば、中型免許の5トン未満限定免許に切り替わります。詳しい説明は警察庁のホームページを参照されたし。つまり、中型限定解除の方々は5トン未満限定を解除しにやってきたのだ。

 

前振りが長くなった。限定解除試験の後に大特試験を受けることになった。昼まで待たされて、また待たされるのか。待たされるのは嫌いだ。当方の二輪中型の限定解除試験(当時は試験場一発のみしか道が無かった)は待たされるのを嫌い、一番に受付を済ませ、一番に受験したことを思い出す。結局1時間位は待たされて、ようやく私の出番だ。

 

試験開始地点まで慣熟走行をする。これも驚きだ。こんなものいつから始まったのか?これらか免許を取る方々は羨ましい。当方は大学受験も就職も同世代の人数が多く、運が悪かった(努力不足だという説が濃厚だが)。

 

本戦開始。見通しの悪い交差点から右折。障害物を避けてすぐ左車線に戻らないといけなかったのだが、昨日の教習の流れから戻ることを忘れていた。試験官に指摘され左車線に入る。ミス1。全開20km/hまで加速して右折のため右車線に進路変更。右折。どうもハンドルを切りすぎる傾向がある。さらに次の交差点を右折。すぐさま左折の準備。左折もなんか寄せが甘い。さらにハンドル切り遅れ気味。北コースに入り、踏み切り、坂道通過。下り坂で1速に落としてエンブレを効かせる。2速に戻すところをなぜかニュートラルにしてしまう。ミス2。次は北西のブロックを1周する。左折、左折、左折。ここで方向指示器を戻し忘れ。ミス3。左折して中央交差点に向かう。加速して通過、と思ったら信号変わってしまった。おおい、停止線越えて横断歩道上で停止だ。ミス4。検定中止かと思われたが、後ろに牽引車がいたからか、中止にはならないで検定続行。左折して北コースで方向転換。苦手の右側だ。なぜか上手く入った。もう少し右に寄せられれば完璧だった。発着点へ戻り、サイドブレーキ、フォーク降下、エンジン停止。なぜか完走した。「ずいぶん慎重な運転だねぇ」と意味深長な言葉。ハンドル切り始めがやや遅い。もっと加速しろ。以上終了だった。

 

「こりゃやり直しだぁ」と思ってまた1時間以上待たされて結果が発表された。合格!!あっけないな。大特ってこんなんでいいの?まあ合格だからいいや。

 

証明書と免許の申請書を貰って「知世ちゃん」こと飯田教官ともお別れ。寂しいやらうれしいやら。このまま調子に乗って牽引も取得してしまおうか。また野心が出てきた。

 

まとめ

 

最短時間で合格できた。当方は今まで自動車学校では余計な金は払っていない(自慢している)。ところで、大型特殊免許なんて使うのか?答えは「ノォ〜(天才クイズ風に)」。じゃあなんで。「趣味です」。趣味とは生産性なんて関係ない。自己満足できれば気分がいいわけだ。それだけか。いや、ちがう。前回の大型免許からは既に10年以上経っている。今回教習所で新しい免許を取得する際には交通法規を思い出し、忠実に従う必要があった。このことは試験場で「恐怖の交通映像」を観るよりもはるかに効果的な「免許更新」になると考えている。また、新たな免許のために違った側面から運転技術を身につけ、既得の運転技術と比較することもできる。運転を趣味としている管理人にとって、必要なことなのだ。ともかく、新たな免許を取得したと言うことは、新たな技術を知ったといえる。ここに重大な意義があることを強調して大型特殊免許取得記を締めくくりたい。

 

アディオス、飯田教官。(CDのジャケットから引用)

 

まとめ2 

 

免許が交付されて気がついたのであるが、2007年6月1日からの免許制度改正に伴いややおかしな事態が発覚。というのも、改正以前に普通免許を取得したものは、車両総重量が8トンまでの車両を運転することができたわけで、それ以降の取得者は車両総重量5トンまでの車両しか運転できなくなったのである。さらに、中型(車両総重量が6トン以上11トン未満)という区分が新設された。

 

もちろん改正以前に普通免許を取得した者は、今まで通り8トンまでの車両を運転できる。つまり、「中型の8トンもまで限定」免許に自動的に変更されるということだ。

 

管理人の場合改正以前に大型まで取得しているので、運転車両に限定は無いわけだが、なぜか限定がついている(黄緑色の囲い)。試験場職員に詰め寄ると、「限定を付記しないと、仮に大型を返上した際に中型を限定なく運転できてしまう。制度改正以前に普通免許取得の者は、中型は8トンまで限定しか運転できないので、限定を付記してある」ということだった。いやいや、もともと大型(=限定なく車両を運転できる)免許を所有しているのであるから、大型を返上して中型にしたとしても限定なしで問題はないんじゃあない?と反論すると、「そうなんだけど・・・」とお茶を濁した。結局制度改正以前に普通と大型を取得した者、改正後に普通、中型、大型を取得した者を選別することが面倒なので、機械的に処理できる方法をとっているとしか思えない。

 

公安委員会の怠慢である可能性があると思うが、如何に?

 

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