太陽方角走法&方位磁針走法

 

 

 

方角と距離には正確さを要求される旅客機(B747-100)のコクピット

(AIRLINE NETより引用)

 

 

遊びくらいはアナログでいこう

 

近年はカーナビゲーションに住所なり条件なりを入力すれば行き先を示してくれる。それに従って道を走っていくと目的地に着く。到着予定時刻も概算で表示される。管理人は非常に気に入らない。一応これでも男だぞ!!何を怒っているのかと不思議に思われる人に説明しよう。太古の昔、男は食料を求めて狩りをしていたと思われる。獲物が捕れなければ何日も野山を走り回っていたことだろう。しかし、狩が終われば家路に就く。家族が腹を空かせて待っているからだ。

何が言いたいか。上手い下手の差はあるにせよ、男たるもの機械なんぞに道を聞く必要は無いと思うのである。地図を見ればかなり正確に道順を追うことができる。しかも、太古の昔は地図さえ無かったわけである。男たちはどのように道を選んでいたのだろう、いや方角を知ったのであろう。話変わって、その昔、管理人がF-1のレース中継を見ていると、J.アレジがフェラーリ512(テスタロッサ)に乗っているCMがあった。キャッチコピーは「道は星にきけ」。そうです、太陽や星が空にはあるじゃないですか。あと時計さえあれば方角は一発でわかるわけで、そうすれば多少回り道はあるかもしれないが、道に迷うことはない。管理人の場合は方位磁針を所持しているからほぼ確実だ。管理人と1500時間を走行しているR1-Z氏もこれは認めるところだろう。もっとも仕事などで、走る場合は別だ。仕事には効率が求められるので、カーナビは非常に有効だろう。さらに、カーナビには走行の痕跡を残すことができる機能がある。地図の未完備な林道走行では相当の威力を発揮することであろう。カーナビも使い方次第だ。つまり、仕事は効率優先、遊びは自身を大きく開放してトコトン遊ぶ。こういう位置付けでいこうということなんだよ。全く関係ないが、アレジの嫁さんは初代国民的美少女の後藤久美子であることを付け加えておこう。私は国民的美少女で選ばれる女性はあまりタイプでない。本当にどうでもよいことだ。

 

太陽方角走法

 

前述の「道は星に聞け」、このキャッチコピーの「星」はサテライト(人工衛星)のことであるが、管理人の場合は文字通りの星だ。基準にしているそれらは太陽、月、星座の1等星(一番明るい星)である。春ならおとめ座スピカ、しし座レグルス、夏なら白鳥座デネブ、さそり座アンタレス、季節に頼らないなら北極星、カシオペア座、北斗七星、木星、火星、金星などの惑星ならひときわ明るいので良い目印だ。管理人はその昔天文マニアであった。その経験が今ここで活きている、つまりどの星が天球上のどこに位置しているかをおおよそ把握しているわけだ。空ばかり見て走っていると危ないので気をつけるようにしていることは言うまでもない。

一つ太陽を例にしてみよう。太陽は天球上でもっとも明るい星だ。北緯35度付近では、夏至なら地平線から約77度、冬至でも43度程の空で南中する。南中とは北半球上で見かけ上一番高く上るということだ。南中する時間はだいたい正午である。この事実を理解しておけば時計と太陽で方向はほぼ特定できる。あとは地図上で自分の目指す方角、できれば主な道路番号、要所の地名、距離を覚えておく。覚えられなければ紙に書いて見える所に貼っておく。そうすればだいたい問題無く目的地に到着できる。飛行機で言えばVFR(目視飛行)というところだろう。

 

方位磁針方角走法

 

雨の日はどうするか。方位磁針を用いる。方角を特定する場合に太陽ではなく、方位磁針に尋ねるわけだ。地図で道路番号を確認しておいて、それに沿って走行する。飛行機でいうIFR(計器飛行)に近い走行方法だ。

 

留意点

 

地上版VFRにしても、IFRにしても気をつける点がある。それは「道路は真っ直ぐではない」こと、そして、「適度に大きい道を選択する」ことだ。つまり、西に走っているつもりでも、道路はうねっているので、実際は北西から南西の間で走る方角が変化する。時には全く反対に向くこともあるのだ。山のヘアピンが連続するワインディング路を思い出していただければ一目瞭然だ。こういう場合、だいたい進行方向が目指す方角ならOKと考えれば問題はでないだろう。また、あまり方角にこだわって、現実的でない細い道を選んでしまってはえらいこととなる。住宅地や山奥の生活路に迷いこんだりしては元も子もない。

先の九州ツーリングで後者の例に当てはまってしまったことをここで告白しておこう。世の男性ライダー諸君!(偉そうに言うな)管理人を反面教師として、男になろうではないか?別に女性の方が訓練していただいても全く問題はありません。

 

例題

 

以下に例題を示すので、是非やってみて欲しい。

 

 

Q:この絵に描かれている道路、A、B、Cの方角を答えよ。尚、この絵は北半球の北緯35度付近の冬至を描いたものとする。

 

A:最初に太陽の位置を特定する。北半球の北緯35度、冬の午前10時。さて、太陽はやや南よりの東から昇り、南よりの西に沈む。よって、この絵中の太陽はおおよそ南南東と思われる。

よって、Bはほぼ南、Cは南東からやや東よりか。Aは少し西よりの南だろう。

 

お分りかりいただけましたでしょうか。

 

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