未舗装路走行への誘い

 奥山林道にて(2006年春)

はじめに

 

管理人の未舗装路挑戦計画は、実は5年ほど前から立案されていた。しかし実現は2005年冬まで待たねばならなかったのだ。

TDM850爆発の一件で金銭的ダメージのみならず、精神的ダメージ、さらには自損とはいえ事故を起こしたのであるから「自粛」の

意味もこめてここまで待っていたのだ。しかし、時は来た。偶然にも近所のバイクショップに現在の愛機2号であるKDX125SRの99年

最終型が売りに出されていたからである。この店では年に1〜2回はこの手のバイクが売りに出されているが、1ヵ月も経たないうちに

売約済になってしまう。今回はこの機会を逃す手はなく、速攻でいきつけの店へ出向き、引っ張ってもらう。

結局元の店の表示価格で売ってもらえた。YSP天白さん、いつも無理をきいていただき、ありがとうございます。

この場を借りてお礼申し上げます。バイク買うならYSP天白!!

 

未舗装路の効用

 

未舗装路を走るには体力が必要だ。デコボコの路面で振られ、砂利やぬかるみでグリップしない路面でもバイクを傾けてコーナリング、さらにはフロントタイヤをすくわれるなど予期しない挙動に対処する術を要求される。店主催の河原練習会のコースを数週するだけでもフラフラで集中力を失い、さらに転倒してしまう。転倒するからまた体力を奪われる。この悪循環だ。しかし、練習を積むとライディング中の集中力や、気の配り方がだんだん身についてきて、転倒は少なくなる。また、体力に応じた走りができるようになるので、休憩時を的確に判断できるようになる。

 

 オウ、コレハ砂利道デスカ、落ち葉道デスカ?

 

前述のように、未舗装路ではタイヤのグリップはあまり期待できない。故に低い速度でも大きな挙動が出る。最初は40km/hでもものすごく速い気がした。

またグリップしない=スベることを前提に走ることをしていないとまともに走れない。これらのことを繰り返していると、いつの間にかに身の

こなしが良くなってくることに気が付く。つまり、オフロードで走る感覚を覚えるとオンロードでの走りもマージンが大きくなる。(我らが師匠

川崎裕行氏も現役時にはトレーニングでモトクロスをしていたと聞く。)オフロードは安全なロード走行にも寄与することとなる。

 未舗装路では走行速度は比較的遅い。管理人の腕では60km/hも出せば相当に速い。しかも低いギアで走っているので、エンジンは結構

回っている。ということは、安全であるがパワーをそれなりに使って走っていることとなる。=これが楽しい!!速度が遅いので、転倒しても大した怪我はしない。もっとも道から外れて斜面を転がり落ちれば話は別だ。

以上のように、未舗装路走行はオートバイ乗りにとって必要な、様々な技術の訓練を楽しくかつ安全に行うことができるのである。

なぜもっと早くにこの道へ入らなかったのか?後悔しきりである。因みに、友人の梅澤氏はその昔、セロー225でかなりの訓練を積み、

TRX850を自由自在に操っていたことを付け加えておこう。

 

付加価値

 

林道走行をするようになって、野性の勘を磨く機会が増えたようだ。というのも、基本的に地図は無い。どうしているんだ?実は国土地理院のページ内の「うおっ地図」を印刷、はりあわせて管理人オリジナル地図を作成している。これはかなり細い道(林道を含む)まで記載されているので、林道探索に役立つ。地名も入っているから、林道の名称から自位置の把握も可能だ。これに加え、野生の勘を用いた「太陽方角走法」や、「方位磁針走法」を駆使すれば、かなり楽しめることうけあいだ。

 

  管理人オリジナル林道地図(国土地理院うおっ地図から)

 

尚、印刷はA4用紙で行い、それを9枚貼り合わせて一枚の地図としている。管理人の場合走行した林道名を記入し、舗装路は緑、未舗装路は赤で塗っていく。ちょっとした調査任務感覚である。管理人はこういった探検ごっこが大好きだ。女の機嫌をうかがうよりは、太陽に方角を、地図に道を、そして自分自身に満足度をうかがう方が少なく見積もっても1000倍くらいは楽しいと感じるのは私だけであろうか。尚、名誉のために敢えて言い訳しておくが、管理人は女が大好きだ。とくにロリ顔で、気持ちフックラした若い娘には目がない。丸顔なら言うこと無しと言っても言い過ぎではない。ただ、実際に付き合うということは懲り懲りだということだけである。誤解のないようにお願いをいたします。

 

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