管理人 海外へ行く

〜セネガル編〜

2017年 3月24日〜4月3日

成田空港にて北ウイングを見る

 

第1日目 (3月24日 1日目 その1)

1.出発

今日は誕生日で、44歳になってしまった。昨年の今日はまだ職業訓練校に通っていたのだが、その時はここまで無職生活が長引くとは思いもしなかった。もちろん、就職しようとそれなりに努力をしているが、全く結果に結びつかない。つくづく運の悪い男だと嫌気が差すが、今回はどうにでもなれという「ヤケ」によって旅が実現した。

さて、昨晩はなかなか寝られなかったが、知らないうちに眠りに落ちており、今朝はすっきりと5時30分に起床した。因みに、管理人は朝に寝過ごすことはまずないのだよ、ヤマトの諸君。ごそごそしていると、オヤジも起きてきて、車で送ってやると6時に家を出発する。そして、見送られて駅に入り、日の出を見ながら電車に揺られて中部国際空港セントレアには7時頃に到着だ。

まだ早い時刻だが、飛行機の出発までは既に1時間を切っている。「今日は忙しいぞ」と気合を入れて、速足でANAのカウンターへ向かう。ところで、この旅で最初に乗る便は、セントレアを7時45分発のANA338便、成田空港行きである。荷物を預けて、保安検査場に直行し、金属探知機を通り抜ける。この辺りは、前回のポルトガル旅行で十分に慣れているので、問題なく通過した。

いよいよ搭乗開始だ

 

こうしてセキュリティエリアに入ると、様々な店が目に入ってくる。いや、今は搭乗するB767-300ERの待つ、11番ゲートへ急がなくてはならない。果たして、そこには登録記号JA620A、翼端板装備の真新しい機体が迎えてくれる。因みに、この機体は2010年10月の就航で、767型としては996番目に製造されたものだ。

これで乗り遅れることはないと安心し、搭乗時刻までは少し時間があるので、恒例の飛行機観察に精を出すことにする。すると、ちょうどタイ国際航空のA380が降りてくる。ご存知の通り、この機種は最大乗客数を誇る旅客機として有名だ。ただ、個人的には外観がイマイチで、B747(通称ジャンボ)の方が好みだ。

そんなことを考えつつ、沖止めされて並んでいるDHC-8 Q400や、遠く北側にある貨物地区に駐機してあるDHLのロゴの入った、エア香港の747を見つけて写真を撮る。我ながらマニアだと苦笑するが、747については燃料を20万リットル、重さにして150トン以上積んで、400トン近い自重でも空に浮かぶことができるのだ。その揚力を発生させる主翼、毎秒600立法メートルも吐き出すことができるエンジン、飛行機を見ていると機体の透視図が見えてくるようで楽しくて仕方ない。

 

誘導路へ入るタイ国際航空のA380

 

独りで喜んでいると、あっという間に搭乗開始時刻になる。尚、今回の搭乗では航空券は発券されず、小さいメモ書きのような「搭乗ご案内」と書かれた紙と、家で画面から印刷した「電子チケット」を持って改札を通り、搭乗橋を渡る。もちろん、しょっちゅう飛行機で移動する人にはこの方が便利だろうか、当方のようなマニアにとってはあまりうれしくない。若干残念に感じつつ、予約した29Kの席に座る。もちろんここは主翼後方の窓側で、景色と動翼を一度に楽しむことができる特等席だ。

管理人の指定席から

前述のように、今回は全日本空輸を初めて利用するのだが、その機内は落ち着いた青と灰色のシートが並んでおり、とても綺麗である。日本航空のそれはちょっと明るい目の灰色なので、明らかにその違いが見てとれる。また、この時は綺麗な機内が当たり前と思っていたが、後にそれが間違いだったと思い知ることになる。綺麗な窓から隣のスポットを見ると、給油中の大韓航空777-300ER特別塗装機が停泊中であり、とても鮮やかな色使いに関心する。韓国の仁川で乗り継いで、世界に飛び出すのも悪くないな。次回はそんなルートを選択するのもよかろう。

2.成田空港へ離陸

そう考えていたら、7時55分頃にドア・クローズとなってプッシュバックが始まる。そして左側からエンジンが始動し、ジェットエンジンのタービンが回転する音と共に、嬉しい気持ちも上昇していく。いよいよ離陸だ。

貨物地区を横目に、駐機場から誘導路を移動していく。今日は天気も良く、海の向こうには鈴鹿の山々が見える。「上空からも良い景色が見られそうだ」と期待していると、滑走路36の端で着陸機を待つために停止する。するとその間に、後ろから同時刻発のIBEX航空、大分行きのCRJ700がやってきた。そして、一つ手前の誘導路から滑走路に入り、先に離陸していってしまった。「あれあれ、先を越されちゃったよ」と思うが、焦ることもなかろう。

IBEX航空 大分行きCRJ700

そのIBEX機が離陸した後、いよいよ我々のJA620A機の番だ。窓からは比較的賑やかな国際線ターミナルが見えるが、ここは顔を前に向けて加速Gに備える。するとエンジンが回転を上げ、離陸推力になったところで滑走開始!!。きました、この加速感。シートの背もたれに体が沈んでいくと同時に、景色が大きく流れ出す。しかし、初搭乗のB767のそれは、意外にも穏やか感じた。前回のポルトガルに行った時に乗った、B737の方が荒いと感じたくらいだ。これは機体重量の差によるのだろう。つまり、大きくて重い方が挙動が緩やかということで、この辺りはバイクも飛行機も同じだと思われる。

そんなことが頭の中をよぎるが、一方で機はどんどんと加速していく。心の中で「おー、V1、VR」と叫んでいたら、あっという間に地面が遠くなり、スカイデッキが眼下に見える。え、ということは、かなり短い滑走距離で離陸したことになる。見たところ搭乗率は50%程度であまり人が乗っておらず、貨物も少なく、燃料搭載量も少しだったので離陸重量はかなり軽かったということだろう。

離陸直後の様子

そして、あっという間に水平飛行で左旋回に移り、知多半島の上空から伊良湖水道、遠州灘へ出る。ここを過ぎると3,000ftの高度制限も解除になったようで、再びぐんぐんと上昇していく。さらに、離陸から20分ぐらいで高度は20,000ft越えとなり、水平飛行に移る。その時、機は既に御前崎沖を航行しており、対地速度で900卍度出ている。なるほど、こんなに速いのだから、このくらいの距離を飛んでいて当たり前だ。そんなことを分析していたら、ドリンクサービスが始まる。

飲み物を楽しんでいると機は東京湾に差し掛かり、降下を始める。おや、遥か下には羽田空港へアプローチするANA機の姿が見える。一方、翼の上にスピードブレーキも展開し、着陸態勢に入っている。

房総半島を回り込んで、九十九里浜を横切るとぐんぐん高度を下げて雲に入る。こうなるとガタガタ揺れはじめ、主翼もピョンピョンと小刻みにたわんでいるのが見える。これも飛行機の醍醐味だね、と納得していると再び雲から出て、畑や田んぼが広がる光景が見える。フラップも全開となり、いよいよ成田も近いぞと興奮していると、あっという間に雨上がりのR/W36Rに8時50分頃着陸となる。

九十九里浜上空を通過

3.5か月ぶりの成田空港

なーんだ、もう終わりかと思うが、この先はダカールまで30時間近くの飛行が待っているのだよ、ヤマトの諸君。この先、飽きる程飛行機に乗れるのだから、心配はいらない。そう思いつつ機窓から空港を見ると、さすがは成田と思わせる光景が見える。ここは日本で2番目にでかい国際空港なので、中部では見られないような飛行機がたくさん集まっている。3タミに駐機しているJETSTAR、VANNILA機、2タミに並ぶ鶴丸の尾翼、空港建設反対運動の象徴である、塔の残骸を見ては、またまた一人で興奮してしまう。

第3ターミナル沖を通過中

こうして機は55番スポットに入り、ドアが開いた。周囲の乗客は急いで下りていくが、当方は余韻を感じて最後にドアを出る。そして、9時5分頃に荷物を受け取り、セキュリティエリアの外へ出る。

55番スポットにて

最初の飛行を終えて落ち着くと、どうも腹が減ってきた。そうだ、今朝は早かったから飯を食べていない。そこで、1タミ内を歩いて回り「Soup Stock Tokyo」という店で軽く食事をする。まだここは日本国内なのだが、明らかに国籍の違う人達が大勢いる。さすがは成田だなと感心して、パンとスープを平らげた。さて、今日はこの後、20時10分発のエチオピア航空のアディスアベバ行きに搭乗予定だが、まだ10時間近く待たなくてはならない。まあ、そんなこともあろうと、今日はこの間に行く所をさがしておいたのだよ。

食事をして一息つく

4.調べておいたあの場所へ

こうして、ビルの1階へ下りていくと、TV番組の「YOUは何しに・・・」の取材をしている横を通過する。何だか、海外へ行くっていう気持ちがグングンと高まってくるではないか。そんなことを思いつつ、そして、バス停へ行くと・・・、1時間後しかないことが判明する。しかし、ここは成田空港なので、飛行機の離発着はとても多い。そして、それを見ていれば飽きることもないというわけだ。

再びビルの4階に上がり、展望エリアへ出る。うぉ、ちょっと風が冷たいが、陽射しはやわらかで心地よい。春は近しだ。俺の人生にも春が来てくれないかと思うが、それよりも今日は旅の初日を大いに満喫しようではないか。お、ガルーダ・インドネシア航空の777−300ER、アリタリア航空もいるぞ。あ、あっちはNCAの747−8じゃあないですか。さらに、大韓航空の737−900ERだ。この機種はポルトガルに行くとき、イスタンブールから乗ったもので、日本の航空会社は導入していない珍しい機体だ。

ガルーダインドネシア航空のB777-300ER

大韓航空のB737-900ER

そうこうしているとバスの時間になったので、再び1階のバス乗り場へ行く。ここにはターミナル間シャトルバス、羽田行き、東京行き、各ホテルの送迎バスなどが発着しているが。難しいことはない。今から利用する京成の路線バスは一番端なので、間違えることはない。

京成バスに乗り、料金260円を払ってタルそうな仕事をする運転手のバスで発車だ。2タミ・3タミを経由して南へ走り、貨物地区を抜けていく。そして、空港建設反対派の木の根ペンションを横目にトンネルを出ると、芝山千代田駅に到着する。この駅は日本一短い鉄道の駅として有名だ。もちろん乗降客も少ないみたいで、閑散としている。

さらに先へ、貨物地区を回り込むようにバスは進み、目的の「航空科学博物館」に到着した。ここは成田空港のR/W34L側の南端に当たり、目の前にはANAの格納庫が見える。そして、その周辺の駐機場には747-8Fなど、大型貨物機がひしめき合っている。これだけの貨物機を間近で見ることはないので、大興奮である。また、博物館入口で出迎える、富士重工製のエアロスバルこと、FA-200型機も見逃せない。

スバルが製造した軽飛行機FA-200

第1日目 (3月24日 その2)へ続く