管理人 海外へ行く

~ポルトガル編~

 

2016年 10月17日~10月26日

搭乗予定のJA344J号機

(写真中央)

 

 

第1日目(10月17日)

1.出発

 

10月17日(月)の当日も、いつものように8時前に起床する。そうか、今日はいよいよポルトガルへ向けて出発するのかぁ。この時になって、ようやく実感が出てきた。ところで、今日は14時50分に中部国際空港を出発するのだが、家に居ても仕方ない。さっさと空港へ行くことにして、通勤ラッシュが終わった9時過ぎに家を出る。ただ、雨が強く降っていたので、贅沢にもタクシーを使用してしまったと補記しておこう。

 

地下鉄と名鉄電車を乗り継いでいくと、益々「初めて日本を出国する」という感覚が沸いてくる。「旅の出発はいつも楽しいものだ」とこれから起こるだろう出来事を想像していたら、中部国際空港へ到着した。駅を降りると、そこは既に空港の入口である。2005年以前まで主要空港として使われていた小牧空港だったら、こうはいかないだろう。建設前は随分と反対運動があったのだが、利便性は確実に向上した。

 

2.中部国際空港

 

さて、空港へは何回も来たことがあるのだが、今日は自分が飛行機を利用するために居るのだ。そう思うと、いつもとは全く異なる気分だ。そうだよ、今日はここから飛行機に乗り、成田空港へ移動するのだよ。そう考えると、さらに旅の実感が増してくる。

 

感激しながら、案内所へ向かう。別に教えてもらうことは無いのだが、まずは「従兄の長男」氏をたずねる必要がある。彼は大学卒業後、セントレアの職員として働いているのだ。受付の姉ちゃんをつかまえて「彼の父の従兄だ」と名乗る。すると、ちょっと驚いた表情をしたが、「2階の出口案内所にいます」と居場所を教えてもらう。もちろん、何の連絡もなく現れた管理人を見て、彼が意表を突かれたことは言うまでもなかろう。

 

仕事の邪魔をしないよう早々に切り上げて、JALの国内線カウンターへ向かう。さっさと受託手荷物のスーツケースを預けて、身軽になろう。もちろん、飛行機に乗るのは初めてなので、何をどうするかわからない。ああそうか、印刷しておいた「E-TICKET」を提示しなくちゃ。このレポートをお読みの諸氏はご存知と思うが、最近はネット上で航空券を購入して、その証明書となる上記書類を提示することになっている。

 

地上職員の女性はにこやかに応対してくれ、希望通りの翼の付け根辺りの窓側の座席「29K」を確保できた。また、航空券を見て驚いたのだが、下の方に小さく「TK53」と記されている。これは、成田から搭乗する便名であり、当方の行動は完全に管理されているようだ。そりゃそうだよ、パスポートを申請して、航空券を買う際にはその情報を提示しているのだから、これは当たり前だ。驚くようなことではない。

 

JAL国内線カウンター

 

この後、珍しくも併設されている温泉へ向かう。そして、入浴しながら、国内線ターミナルや滑走路を行く飛行機を楽しむ。それはそうと、当方が搭乗する飛行機はどれかな・・・、あのB737-800だろうか。そうか、人生初の飛行機は「JA334J」の登録記号を持つ、あの機体か。個人的好みから言えば、その向こうの方にあるDHC-8-Q400に乗りたかったが、搭乗予定のJALはこの機種は保有していない。

 

中部国際空港内「風(フー)の湯」にて

 

喜んで飛行機を見ていたが、あまり長居するとノボシビルスクになりそうだ。そこで、風呂から上がり昼飯を食べに行く。普段から貧しい食事しか摂っていないので、豪勢にいきたい。そうだ、うなぎがいいな。レストラン街に適当な店を見つけて、席に着く。結構な値段だが、今日はうなぎだ。「ひつまぶしを・・・」と注文する。隣の席にはANAの職員と思われる女性が2名座っており、仕事の反省と目標について語り合っていた。熱心な人と無職で遊びに行く管理人、この対比がなんとも切ない。

 

さて、ご存知の通り、ひつまぶしは名古屋の名物だ。しかし、前述のように貧しい食事しかしていない管理人にとって、これはたいそうなご馳走である。そこで、付属されてきた「ひつまぶしの美味しい召し上がり方」というメモに従って、味わって食べていく。詳細は省くとして、管理人はお茶漬けが好みであると付記しておこう。また、ムチムチのロリロリが好きなことは言うまでもない。

 

名古屋名物「ひつまぶし」

 

食事をして落ち着いたところで時刻を確認すると、ちょうど12時だ。飛行機の出発は14時50分なので、まだまだたっぷりと時間がある。因みに、先ほどの職員からは「14時20分ぐらいには搭乗口6番へ来てほしい」ということだった。

 

雨は上がったので、展望デッキへ出て駐機してある機材を見ては、いちいち喜んでみる。「あー、B787の初号機だぁ~」とか、「ツチノコみたいなDREAM LIFTERだぁ」とか、書き出せばキリがない。つまり、この頃にはすっかり旅人になっていて、かなり興奮していたということだ。

 

B787初号機とDREAM LIFTER

(中央にはプライベートジェット機のCHALLENGER??も)

4.搭乗

 

空港で楽しい時間をすごしていたら、いつの間にか14時を過ぎている。そろそろ保安検査を受けなくてはならない。中部空港の国内線の場合、3階のチェックインカウンター北側からセキュリティーエリアに入る。ここであらかじめ、金属探知機に反応しそうなものをトレイに出しておく。バックはそのままトレイに乗せておけばよい。当方の場合、件の財布とベルトぐらいが該当した。

 

検査を過ぎれば、出発ゲートである6番へ向かう。ところで、今から乗る便はは日本航空3084便であり、アメリカン航空8491便でもある。いわゆるコードシェア便というやつで、「仲間同士で共同で金を出し合って運行して、損害や利益を共有しましょう」というものだ。この仲間となる団体が3つあり、日本航空は「ONE WORLD」に入っている。あと、ANAは「STAR ALLIANCE」という仲間、もう一つデルタ航空などが加盟している「SKY TEAM」という仲間もあるようだ。最近はこういう運行形態が7、8割になっているようで、航空会社も生き残りに必死だ。

 

14時20分頃に6番搭乗口にやってきたが、まだ飛行機に乗る人はいない。聞いてみたら「もう少し待ってね」ということだった。因みに、私は初めて飛行機に乗るので知らなかったのだが、最初は車いす等が必要な人、次に高い切符を買った人、その後にA、B、Cと座席番号で区切られたグループに別れて、前方の座席から乗るようだ。

 

セントレアの6番ゲート

 

順番が来たので、搭乗券のバーコードを赤外線センサーに当てて、ゲートを通る。「いよいよ空を飛ぶ乗り物に乗るのか」と思うと、興奮を抑えられない。因みに、飛行機を機械としては少し知っているつもりなので、恐怖心などは全くない。さて、チェックイン時に指定した29Kの席を見つけて、座ってシートベルトを締める。そして、窓から外を見ると、スカイデッキが見えた。いつもとは逆向きなので、それだけでも嬉しい。

 

機内からの景色

 

そう思っていると「ガタン」という振動があり、プッシュバックが始まった。ついに、ついに動き出したといちいち嬉しがっていたら「キューン」と左の1番エンジンの始動音が鳴りだした。続いて2番も「キューン、ゴォー」と回りだす。

 

ここで、今乗っている飛行機について記しておこう。アメリカのボーイング社が製造している737-800という機種で、概ね150人程度をのせて、4500㎞飛行できる能力を持つ。また車のナンバーに当たる登録記号は「JA334J」であり、2014年10月に卸したばかりの新造機だ。

 

機内の様子

 

機体は誘導路を進み、滑走路の南端までやってくる。通常はここでいったん停止、また滑走開始前にいったん停止するのだが、今日はそのまま加速の態勢に入った。「ローリングテイクオフというやつかぁ」なんて思っていたら、エンジンの回転数が上がり、数秒してから背もたれに体が押さえつけられる。「あー」と心の中で声にならない声を発していたら、どんどんと景色が流れていき、機首上げ、離陸となった。

 

旅客機は離陸時は10度以上の角度で上昇するので、なかなかの急角度だ。しかも、今日は天気が悪く、雲の中に入ってしまう。すると、ガタガタと揺れだした。水の粒子に機体が当たっているのか、上昇気流に揺られているのか。うっすらと見える主翼もビヨンビヨンと揺れている。

 

しばらくすると雲の上に出て、まぶしい太陽と雲海が広がる景色となる。今度は変針するために旋回するが、こちらもダイナミックで、水平を基準にすると、30度程度の傾きになるようだ。

 

これぞ「そば焼酎雲海」

 

心の中で能書きをたれていたら、搭乗機は20分程度で水平飛行に移る。するとシートベルトのサインが消えて、飲み物のサービスが始まる。客室乗務員は4名おり、注文を聞いてその場で紙コップに注いでくれる。当方は酒は飲まないので、航空雑誌で見たことがある「リンゴジュース」を注文した。笑顔で働く乗務員さんには癒されるが、乾燥した、時々揺れるような機内で働くのは相当のストレスがあることだろう。こちらも丁寧にお礼を述べる。

 

Heading205で飛行中

 

そんなことを思っていたら、機長から「着陸態勢に入ります」と発表があった。ええ、もうですか。そりゃそうだ。名古屋‐成田間は直線距離でも300㎞程度、大島経由の航空路でも350㎞ぐらいなのではないかな。そして、機内のモニターでは、時速700㎞ぐらいで進んでいると表示されていたので、こんなもんだね。

 

機首が下がり始めると同時にシートベルト着用のサインが表示されて、再び雲に入る。またガタガタと不安定な挙動が現れるが、それも少しの間の事だ。雲を抜けると地上が見えた。どうやら千葉県の房総半島上空のようで、九十九里浜の海岸を横切り、成田に向けて、heading340°で高度を下げている。「ガシャガシャ」と音がするが、これは主翼に装備されているフラップを出している時のものだ。そして胴体の下からも音が聞こえてきたので、ギアダウン、つまり脚を出したようだ。

 

5.成田空港に到着・乗り継ぎ

 

もちろん、ランウエイ インサイト(滑走路視認)である。「ドン、キュキュ~」と着陸して、つんのめるような逆噴射とブレーキの減速感があった。もっとやさしく操縦するのかと思っていたが、意外にも荒い印象を受けた。飛行機はこんなものかもしれないし、路面が濡れていたので、スポイラーを確実に出すためにわざと荒く接地したのだろう。

 

着陸!!

 

着陸してから誘導路に出て、スポットに停止するまでは15分ぐらいの時間がある。成田空港の滑走路34Rは2700mあるので、当たり前といえばその通りだ。この間にたくさんの飛行機が見える。B737はもちろん、B777や最新のB787も。ここは日本の空港なので、JALやANAの機体が多い。

 

JALの787型機

 

C滑走路用地にあるオープンスポットに停止して、短い人生初飛行機搭乗は終了した。タラップで地上に降りると、就職サイトでよくみかける「東京空港交通」のバスが待っている。このバスでターミナルまで行き、預けたスーツケースを一旦ここで拾う。該当の便名が表示されているターンテーブルに行き、荷物が出てくるのを待つと、蛍光イエローのバンドがかかったスーツケースが現れた。

 

この次はTurkish Airlinesの乗り場へ向かうのだが、E-Ticketの表示には第1ターミナルと記載がある。しかし、自分が今どこにいるのかもよくわかっていない。そこで手がかりになるものを探すと、航空会社名とその使用するターミナルの一覧を示した掲示板を発見した。それによれば、ターキッシュは第1ターミナル、日本航空は第2ターミナルだ。

 

Turkish Airlinesは・・・

 

それはわかったが第1ターミナルってどう行けばいいのか。思案していると、JALの職員さんが「わかりますか」と声をかけてくれる。そして「ターキッシュを利用するので移動するのにはどうするのか」とたずねたら、1階でバスに乗るのだと教えてくれた。ありがとう、日本航空。

 

階下に行き、バス乗り場で再び「東京空港交通」の「Airport Limousine」に乗る。そして、ぐちゃぐちゃと5分位走った後、第1ターミナルに到着した。時々アメリカやヨーロッパの空港の航空写真を見ると「成田なんて小さい空港だ」と思っていたが、いざ自分がそこに立ってみると、その広さには驚いてしまった。セントレアや小牧しか知らない田舎者丸出しである。

 

さらに、ターキッシュのカウンターを探すのも一苦労で、Cのエリアにやっと見つけ出した。ただ、手続き開始は19時30分と表示があり、3時間以上待たなくてはならない。そこで、空港内をブラブラすることにした。

 

出発便の掲示板をしげしげと見たり、模型などを売る店で商品を物色する。ここでもいちいち喜んでいたので、時間があっという間に過ぎてしまう。時刻は18時前だが、すっかりと日が暮れてしまった。そうか、もう10月も半ばなのだ。それなのに、俺は就職できなくて、いったい何をしているんだ。いやいや、旅行中はそのことは置いておこう。

 

そうだそうだ、現金でドルを手に入れておこう。別にイスタンブールでATMから引き出してもよいのだが、万が一トラぶった時に備えて、日本国内で換金することにしたのだ。今、手元には2,500円の日本円があるので、これをすべて交換だ。今のレートは105円ぐらいなので、23ドルが戻ってきた。

 

さて、空港といえば、飛行機の見物である。暗いとはいえ、飛行機は垂直尾翼が見えるようにライトで照らされているし、スポットも明かりが点いているので、機体も良く見える。それにしても、さすが成田だ。この日本一忙しい空港には、数分おきにどんどんと着陸機がやってくる。特に日本カーゴエアのB747-400、通称ジャンボ機はやっぱりオーラがあるなぁ。

 

成田の第1ターミナル展望台にて

 

寒くなってきたので屋内に戻り、お茶を飲んだりして時間を過ごすと、搭乗手続き開始の時刻が近づいてきた。再びCエリアに行ってみると、ターキッシュエアラインのカウンターにはすごい行列ができてるぅ~。それもそのはずで、これから乗る飛行機はB777-300ERであり、その収容人数は先ほどのジャンボ機にも匹敵する350人程度だ。この行列から推測するに、300席は埋まっていることだろう。

 

チェックイン・カウンターの行列

 

やっと順番がまわってきて、E-Ticketを提出すると「パスポートもお願いします」と言われる。そうだよ、これから日本を出るのだから、パスポートが無いと飛行機に乗せてくれないよ。全てが初めてなので、戸惑ってしまうね。

 

ここでスーツケースを預けると同時に、航空券が発券される。今回も搭乗便はコードシェア便で、TK53便、ANA6637便、他省略のである。因みに、今回は「Star Alliance」の航空会社というわけだ。尚、座席は航空券を予約した時に指定した「46K」で、もちろん窓側である。これで一安心かと言えば、それは違う。さらに保安検査が待っている。

 

セントレアでも保安検査は受けているが、ここでその詳細を説明しよう。要するに、ハイジャックされないように、ナイフや刀なんかの金属製品を持っていないかを検査するわけだ。これが結構厳しくて、前述の財布のチェーン、家の鍵、ベルトのバックルといった引っ掛かりそうなものは、あらかじめ体から外しておく。そして、てんぷらのトレーに入れてコンベアの上を流す。もちろん、機内持ち込みの荷物を入れたリュックも別のトレーに乗せておく。さらに、上着を着ている人は、脱ぐように指示されていたと補記しておこう。国内線とは比較にならない厳しさである。

 

もちろん、人間も金属探知機を通る。そして何と、当方は引っかかってしまった。すかさず係員が来てボディチェックをする。どうやら、財布についていた金属製の輪がいけなかったらしい。「これかな」という顔をして検査員に見せると「なんだ、脅かすなよ」という表情で通してくれた。

 

保安検査を行った後、1階下にエスカレーターで降りる。ひょっとして、テレビで外国へ行く人がよく映されている場所はここなのだろうか。さらに、エティハド航空の客室乗務員さんを見かけたが、いかにもアラブの女性という顔立ちで驚いてしまった。

さらに、出国手続きをするので、小部屋にいる役人にパスポートと航空券を提出する。顔写真の確認をしているので、笑顔でパスした。出国の印を押してもらえば、免税売店のエリアに突入だ。ここで、懸案だったU字型の枕を購入しておく。もちろん免税で購入したから、少し安い気がした。

 

検査が終われば免税店を覗きつつ、長ーい廊下を歩いて出発ゲートを目指す。尚「太ーい」は阿古屋である。今回のターキッシュエアラインは「南ウイング」にある46番とほぼ一番遠い場所であったと報告しよう。関係ないが、中森明菜の歌に「北ウイング」があるが、これは反対の方角にあるターミナルゲート群である。

 

長ーい南ウイングの廊下

6.出国

 

出発時刻は22時(定刻は22時30分)なので、まだ2時間程度の時間がある。そこで、ターミナルにいる飛行機を見て回る。その中でも圧巻だったのはシンガポール航空のエアバスA380だろう。総2階建ての胴体は、人面犬のような顔をしている。これはB747が2階に操縦席があるのに対して、1階にそれが配置されているからだろう。この機体はちょっとトラぶっているようで、第3エンジン付近の主翼上で作業をしている人が見えた。

 

シンガポール航空のA380-800型機

一方、当方が乗るターキッシュエアのボーイング777‐300ERも出発の準備中で、荷物や機内食などを搬入するトラックが胴体横についている。また、向かい側のターミナルには全日本空輸のB787-8も見える。ここは日本のハブ空港なのだから当たり前のことなのだが、すべてが新しいものなのでいちいち嬉しくなってくる。

狭いと言っても空港なので、距離を歩いたのだろう。少し疲れたので椅子に座ってウトウトする。気がつくと時刻は21時30分となったので、指定された47番ゲート前に並んで搭乗を待つ。今回は2回目の飛行なので、要領は少し理解している。座席エリア毎の入口である、Bグループの所で待つ。

まだかまだかと思っていたら、ようやく搭乗開始となり、自分の順番が回ってきた。通路には新聞が多数あったので、毎日新聞をもらってみた。さらに進むと、ドアのところで男性の客室乗務員が迎えてくれる。ここで当方はマニア魂を発揮して、彼に「この飛行機の登録番号」をたずねてみた。これは、帰宅後に飛行機の製造年月日等を調べるための手がかりとするものだ。よくよく考えれば、フライトレーダーで調べればすぐわかることなんだけどね。もちろん、離陸してしばらくしたら、パーサー氏は席まで知らせに来てくれるということだった。面倒なことも対応してもらい、感謝である。

その情報を基にして帰宅後に調べたところ、このTC-LJHの機体は今年の5月下旬に卸されたピカピカの「新車」であったと補記しておこう。

毛布やクッションが備えてある、綺麗な41Kの席を見つけた。何だ、格安の券だけど、すごく良い席ではないか。やるじゃん、ターキッシュ。こんな美味しい思いをすると「飛行機はJAL以外は乗らない」と言っている人がいることが信じられない。

今日の席「41K」

座席に座ると、目の前にはモニターが装備されていて、映画を観たりゲームをしたりできるようになっている。予想を上回るサービスの良さに大満足して、リュックサックを頭上の収納に入れる。そして、クッションを腰のあたりに配し、先ほど購入した枕を膨らませて「Ready for take off]だ。もちろん、シートベルトも締めておく。

出発時刻になったが、まだ準備でゴタゴタしている。乗客が300人以上と多い上に、日本人のようなせせこましさがないのだろう。乗務員もそれほど急いでいる様子はないし、各自がバラバラに動いているという印象を受けた。お互いに察して調和を取りながら仕事をするのは日本人だろうが、それは国外では珍しいことなのかもしれない。

結局、出発時刻とされるドアクローズは、22時15分頃になった。そして「ガタン」という音でプッシュバックが始まり、エンジンが唸りをあげる。この777‐300ERという飛行機は、ジェネラルエレクトリック社の「GE90-115B」という旅客機最強のエンジン、約65mの翼幅、そして先端が徐々に細くなる「レイクドウイングティップ」を装着している。いかにも空気抵抗が少なく、効率の良さそうな翼だ。

窓から見た成田空港

当該機は誘導路を移動していき、その最中は緊急時の脱出方法や、ライフベストの取扱いを説明した動画が流れる。ここはトルコ語?と英語で代わる代わる放映されて、既に気分はイスタンブールである。

滑走路端で一旦停止し、強烈かつ柔らかな加速と共に、R/W34Lから22時30分頃離陸した。どんどんと小さくなる成田空港の明かりとは対照に、気持ちが高ぶってくる。「俺は今から12時間も飛んで、イスタンブールに行くんだ」と思うと、とても平常心ではいられない。

高度を上げていくと、雲の中に入りガタガタと揺れだした。そのせいだろうか、水平飛行に移る頃にトイレに行きたくなる。しかし、隣に大男が座っていて「ちょっとトイレにいくので」と言いにくかった。いやいや、そんなもん勇気を出して通らせてもらおうよ。この人は見た目と違って、とても気の良い人だったと追記しておく。

席に戻り映画でも観ようかと思ったが、モニターが反応しない。俺だけかと思ったが、よくよく周りの人を見てみると、乗務員に「何で動かないのか」と文句を言っている人がいる。「調整中ですので、ちょっと待ってね」と客室乗務員が説明しているのが聞こえたので、待つことにする。

離陸して2時間ぐらいで食事が始まる。まずはメニューが配られて、それからカートがやってくるのだが、「魚は好きか」と聞かれる。「好きだ」と答えると、自動的に「タラの網焼き」が提供された。隣の大男は「肉がいい」と言っていたので、どこからか肉の皿が提供されていた。

また、飲み物も注文できるのでレモネードを頼むが、残念ながら品切れだった。それならばとサワーチェリージュースと言うと「喜んで」と気持ちの良い返答が返ってくる。また、少し腹が満たしきれなかったので、チーズサンドイッチも追加すると「もちらん」と素早く持ってきてくれた。

初めての機内食

 

それにしても、機上で食べる食事とは味、気分共に格別である。さらに、この飛行は長距離便である。そう言えば、子供の頃に近鉄特急で弁当を食べてたことがある。この感動は、その時のものとよく似ている。

 

食事後は、あらかじめ配られていたスリッパやアイマスク、耳栓などのセットを利用してお休みタイムとした。今日は感動しっ放しでとても疲れたね。

本日の飛行距離 380海里?

第2日目 その1へ続く