大型特殊第二種免許取得記

(極秘任務 トリデ二校作戦)

 

2011年1月21日

 

 

試験終了直後の平針試験場

(最北端の地点より南を望む)

 

0.トリデ二校

ところで、表題にある「トリデ二校作戦」って一体なんだ?? 読者の皆様が解らないのは当たり前だ。これはオークラ氏発案の暗号である。氏は昨今の経済情勢の悪化と、それに伴う給料の減少に危機感を募らせており、イザという時の為に資格取得に精をだしておられる。また、当方もある語学資格を狙って数年前から本格的に取り組んでいるが、一向に技量が向上しない。そこで、一旦そちらの活動を停止にして、上記のように免許取得を画策することになった。こんな話題で盛り上がっていた際、当方がこれら資格を「最後の砦」だと言い換えたところ、オークラ氏が「トリデ二校」と座布団が5枚は運ばれてくるような駄洒落で返してきた。もちろん、これは甲子園でしばしば耳にする学校名から由来していることは、言うまでもなかろう。

 

かくして、「トリデ二校作戦」は動き出したのであった。

 

1.作戦の詳細を立案せよ

 

当方は今年38歳になるのだが、何の免許を取ろうか。比較的短期間で結果が出るものが望ましい。こうなるとやはり「二種免許を取得する」ことが一番適切と思ったのだが、なかなかの難題である。と言うのも、二種免許取得には学科試験からやり直さねばならないからだ。サントリーダカラ。もっとも、教習所へ通えば難易度はずっと下がると思われる(注:単なる当方の主観です)。しかし、第一候補である大型二種免許は、大型一種免許を保持しているとはいえ、座学19時間と技能教習18時間を受けることが最低限必要で、その費用はおよそ30万円である。

 

「これはちょっと高いなぁ」と尻込みしてしまった。他の二種免許はどうだろうか。普通でも中型でも大して内容や金額には差が無い。そこで思いついたのが「大特二種免許」である(正式名称は「大型特殊自動車第二種免許」だそうだ)。本稿では「大特二種免許」と表記する)。しかし、特殊の車両で客を乗せるって一体どんなものがあるのか。当方も良く知らないが、15年くらい前に2輪の1号機NS50Fを譲ってくれた「アカディー氏」によると、「道の悪いスキー場で用いる、キャタピラのついた雪上車があり、それに必要な免許だ」という話を聞いたことがある。本当かどうかは知らないが、いずれにしても免許制度上は「大特二種」が存在しているのだから何かあるだろう。また、さしあたって直ぐに必要なものでもないし、趣味も兼ねての活動なので、気楽にいこう。

 

ところで、当方は教習所取得ではあるが、「大特一種免許」を既に保持しているのでおおよその雰囲気は覚えている(つもりだった)。また、試験場でのコースと使用車両は一種と同じで、実技試験の合格点のみが80点と一種よりも10点高いことが違うのみだ。さらに、これに合格すれば、今後大型二種などを取得する際に学科試験が免除される。「な〜んかいぐねぇ?」、こうして単細胞な管理人は早速本屋へ向かい、金園社「早く取りたい第二種免許問題集」を購入し、トリデ二校作戦は実行に移された。

 

2.学科試験

 

1月7日(金)に上記問題集を購入し、成人の日である10日(月)までに一通り目を通した。内容的には一種免許の復習が7割、旅客運送に関する問題が2割、道路交通法が改正された部分が1割という具合だ。ところが、やはり一種免許は20年近く前に取得したこともあり、結構忘れていることが多い。特に荷物積載に関する制限値や、駐停車禁止区域を表す数値はスッカラカンである。この辺りをもう一度覚えなおし、二種の旅客運送に関する内容を注ぎ足していく。改正分は、例の中型車の新設に関するものが多かった。

 

こうして1月11日(火)に試験場へ出かけ、11番窓口の「証紙売りさばき所」にて書類と証紙を購入、作成した。毎度ながら思うのだが、この名前は傑作だ。

 

証紙売りさばき所

 

その後、久々の運転免許学科試験にドキドキしつつも、98点で合格することができた。ヤレヤレ、なかなか骨が折れますなぁ。そして、試験結果と技能試験の指定日が記載された免許申請書と受験票を18番窓口で受け取る。ここには技能試験を受ける日が記載されているのだが、書かれた日にちは1月13日(木)ってあさってじゃん。当方は再来週くらいと予想していただけに、やや驚いた。ところで、この予想は16年前に受けていた2輪の中型限定解除審査の時を根拠にしている。当時は試験に落ちると、17番窓口まで猛烈な勢いで走り予約を取る。すると2週間後辺りを指定されることが常識だったのだ。それにしても、こんなすぐじゃあ練習する時間がない。さてどうするか。

 

ひとまず試験場内にある「平針自動車練習所」へ向かう。ここは交通安全協会により運営されており、当然どこかの組織の天下り先なのだが、その件はひとまず議論から外しておく。さて、ここでは、その日の技能試験が終わった後に、試験場のコースと車両を使って教習をしてくれる。車種によっては試験中でも教習をしてくれるようだが、大特の練習は一日に3コマしか用意されていない。また土曜日は車種によらず、終日練習可であるようだ。

 

早速受付の女性に教習依頼、その他試験日との兼ね合い等を相談してみると、丁寧に説明をしてくれて「一度教習を受けてから試験日を考えられたらどうですか」と至極まっとうな助言をしてくれた。確かにその通りだ。

 

こうして、3,500円の申し込み金を払い、当日の夜18時10分と翌日の同時間の練習を予約する。因みに教習時間は一回50分で、大特の場8,500円である。ちと高いが仕方なかろう。

 

3.技能教習

 

こうして早速技能教習を始めることになったが、試験コースを覚えなくてはならない。それほど難しいものではないが、以下にA、Bのコース概要と、当方が教習で得た助言を加えて紹介しよう。

 

3.0.1 試験コース説明(Aコース)

 

大特免許試験 Aコース

(平針試験場の案内板を撮影:筆者一部修正)

 

0  まず最初はコース図一番下の真ん中にある2番発着ホームから右折して、0ポイント付近で左に寄り、停車する。ここから採点が始まる。

 

 .魁璽鵑鯲てた模擬障害物があるので、一番左の交差点少し手前から合図して右側車線に針路変更し、通過しがてら左合図で左車線に戻る。

 

◆‐しだけ右にカーブしているので、ほんの少しだけハンドルを切って走行ラインを逃さないようにする。

   後輪操舵の大特車は動きが敏感なので、慎重なハンドル操作を心がけよう。また、この直線は20km/hまで加速し、

   速度を維持せねばならない。

 

 縁石があるので目一杯左に寄って、縁石に沿うように徐行して曲がる。

   また、い盧言泙覆里如▲魯鵐疋襪鯡瓩校期を少し遅らせておき、左折後も左に寄せた状態を維持しておく。

 

ぁ〇邯馨譴凌号は点滅になったり、通常通りに機能したりと変化するので、注意して左折する。

   この際、次の車線変更に備えて車線の右側へ車体を寄せておく。

 

ァ/燭鹵罎亮崟に合流しつつ、車線の中央付近を走行していく。そして信号の機能様態に注意して、

   交差点直前くらいに合図を出しつつ安全確認をして、交差点を通過してから右の車線へ入る。ここも同じく、

   Δ留折に備えて車線の右側へ目一杯寄せておく。

 

Α/号機能様態に注意して右折する。ここは赤点滅のことが多く、さらに右側の視界が悪いので、

   少しだけ前進し、右方向からの車両が来ていないか注意する。

      その後、すぐに右折するので車線の右側を保持しておくのだが、なぜか左斜めへ通っている道が優先道路なので

    他の車が来ないか注意する。

   さらに、外周路に入る時左方が土手になっているので、慎重に安全確認を行う。

 

Аヽ絢路に合流したら、次の踏み切りの交差点に備えて右車線右側をキープするが、一旦ウインカーを止めてちょいと加速する。

      そして件の踏切へ向かう。この際、踏み切り後は左折なので、左車線左側ベタベタにしておく。

 

─,なじみ踏切では、左右確認と窓を開けて警報音がしていないか確かめる。なぜかこの手の踏み切りは音が小さい気がするが、

    気のせいか?

      おっと、発進前にウインカーを左にしておかなくてはいけないぞ。そしてゆっくりと静かに踏み切りを越えよう。

 

 踏み切りを出たら左折する。ここは縁石があるのでベタベタ左でよい。さらに、この先すぐに左折なのでベタベタのまま走行していく。

   ウインカーも点けっぱなし。縁石がない場合は白線にタイヤ一本の幅まで寄せてやろう。

   二種免許はメリハリが大切なので、こういうところが結構見られているようだ。

 

 次の交差点も同じくベタベタ左寄せだが、その先ですぐにまた左折するので、極低速でハンドルの戻しを遅めにしてからベタベタ左寄せ

   状態を維持しておく。

   細い道に入った後、すぐ交差する道路は優先道路なので左右確認を行っておく。そしてまた左折なので、前輪を交差点の左角に寄せて

   極低速のまま進行する。

   左折をしつつ、次は狭路を右直角に曲がらなければならない。そこで外輪差を意識して道路の右端に車体をもっていく。

   左折が終了した時にはぴったりと右側に寄せておくことが大切だ。

 

 さて、右に曲がればいよいよ試験のクライマックス、方向転換だ。まずは車両を入れる場所の安全を確かめつつ、一旦通過する。

   そして後方を確認して、ギアをリバースにする。ビープ音が鳴っていることを確認してゆっくりと後退し、凹部の真ん中あたりで

   ハンドルをゆっくりと一周強切り、左後輪側面と縁石が平行になるようにハンドルを切り足しつつ、極低速で後退する。この時に、

   車体の右側も左側と交互に安全確認し、車体と凹部の位置関係も常に意識しておく。理想は左目一杯に寄った状態で、

   車体が凹部にまっすぐ入っている状態だ。

 

 こうしてギアを再び前進に入れ、左右と車両周りの安全を確認してから発進する。

   もちろん左前輪が道路の角に沿っていなければ、ここから出ることができない。

   なぜなら、外輪差で右後方が右側の縁石に当たってしまうからだ。

 

   ここまで来ればあと一息、気を抜かずにゆっくりと左にカーブして、交差点の安全を確認しながら加速する。

   そして、外周路の手前で一旦停止をする。ここでは左右の確認はもちろんだが、次に車両発着場へ戻らねばならないことを考えて、

   いきなり右車線の右側まで車体を持っていく。そしてすかさずウインカーを右へ切り替える。

   さらに、走行ラインはやや角張ったようにするとよい。ただ、それを意識しすぎてハンドルを戻し遅れると、

   後輪が中央線を踏んで今までの努力が水の泡と化してしまう。

 

   こうして発着場へ入る為に道路を横断し、ウインカーを右から左へスイッチ。2番ホームの白線を踏むくらいの勢いで左折する。

   そして、フォークなり、バケットなりの先端を停止位置を示すポールの少しだけ手前にくるように停車する。

   やれやれ、と思いながらパーキングブレーキをかけ、ウインカーを消し、ギアをニュートラルにする。

   こうして、フォークなり、バケットなりを地面に水平にしてから静かに地面へ降ろす。結構大変でしょ?

 

3.0.1 試験コース説明(Bコース)

 

 大特免許試験 Bコース

(平針試験場の案内板を撮影:筆者一部修正)

 

0 まず最初はコース図一番下の真ん中にある2番発着ホームから左折して、0ポイント付近で左に寄り、停車する。ここから採点が始まる。

 

 .魁璽鵑鯲てた模擬障害物があるので、一番右の交差点少し手前から合図して右側車線に進路変更し、

   通過しがてらに左合図で左車線に戻る。その後、時速20km/hまで加速・速度を維持する。

 

◆〔椣貲娜Δ亡鵑辰董交差点中央付近を徐行して曲がる。

   また、次の交差点も右折なので、ハンドルを戻す時期を少し遅らせておき、右折後も道路中央線に寄せた状態を維持しておく。

   尚、試験場の信号は点滅になったり、通常通りに機能したりと変化するので、注意して右折する。この交差点はこの向きで進行していると

   黄色点滅になっていることが多かった。

 

 ひとつ手前の交差点を通過し、しばらくしたら左合図を出して左折の準備をする。ここは縁石が設置されている交差点であるから、

   目一杯白線を越えて縁石まで寄せる。また、次の交差点も左折なので走行帯左側へ車体を寄せたままにしておく。

   ウインカーも点滅継続だ。

 

ぁ,海海泙脳しの直線であるが、しっかり加速しておく。二種免許は「寄せ」や「加速・減速」のメリハリを少し大げさ気味にするくらいでよい。

   加速したので交差点手前で減速し、外周路の左右を確認する。ここの交差点は左側へややカーブしており、

   確認に気をとられてしまうと脇が空いてしまう。そこで、左白線をしっかりと追いかけておき、目処がついたら左右確認というように、

   工程を分けた方が良い。

 

    左折して外周路を南向きへ走るのだが、次の交差点ですぐ左折する。そこで、ここも定石通りに左ベタベタに寄せたままにして

   走行していく。尚、ここは微妙にカーブしているので、速度は遅めで軽いハンドル操作が必要だ。

 

ァー,慮鮑硬世砲鮑言泙靴篤Ю擇惴かう。尚、踏み切り後は右折なので右車線の方へ車両を進める。

   この際にフォークなり、バケットなりが対向車線に飛び出してはならないので、車体はやや控えめに、車線中央付近にもってくる。

   もちろん踏み切り手前の停止線を、車両先端=フォーク or バケットが飛び出してはならない。したがって、車体が斜めのまま停車する

   ことは問題無い。

 

    おなじみ踏切では、左右確認と窓を開けて警報音がしていないか確かめる。なぜかこの手の踏み切りは音が小さい気がするが、

    気のせいか? ウインカーを右に換えて、確認が終了したらゆっくりと静かに踏み切りを越えよう。

 

Α‘Г濱擇蠅鮟个燭蕷折する。ここの信号は黄色点滅のことが多いように思うので、注意して進行する。小回りしないように外輪差を考え、

   後輪が交差点中心付近の矢印を踏むくらいの感覚で右折する。

 

   余談だが、公道では右折時に「交差点右側に沿ってあまり減速しないで右折する」という規則も存在するようだ。

   これはご高齢の方が行いがちな方法のように思われる。特に当方の父親はこの傾向が強い。この間も親父を乗せて外出中に、

   右折する交差点を「交差点の中心付近まで進んで徐行して右折」しようとしたら、「どこへ行くだ?」と突然言われた。

   「右折するにきまっとるよ」、と答えて正規の方法で右折したのだが、親父は「そんなことせんでもいい」と言い張るので、「歩行者がいたり、

   頭を停止線からだして信号待ちをしている車がいると危ないぞ」と説き伏せた。だって、親父には楽しく長生きしてもらいたいからね。

   

   さて、右折後だが、ウインカーは消しておくが右側に寄り気味の走行ラインで進行して行こう。南の交差点も右折するからね。 

 

Аー,慮鮑硬世發泙娠折なので、ベタベタ右寄せ走法でいこう。ただこの道の通行は厄介だ。

   というのも、左側の丘へ伸びていく道が優先道路である為、左右から来る車両に注意する必要があるのだ。

   さらに前述のように、外周路との交差点の左側が丘で、さらに外周路がカーブしているので非常に見通しが悪い。

   慎重に徐行して進行するのだが、左ばかりに気を取られていると、茂みの中にある右側の細い道路から車が出てくることがある。

   こうなるとこちらは停止せねばならない。

 

─,覆鵑箸右折をし外周路に合流するが、すぐにまた右折して細い道へ入らねばならない。そこでまたまた右側車線のさらに右側ベタベタで

   加速して進行し、しっかり減速して狭路へ右折する。

 

 その次は方向転換場へ向けてさらに細い道へ左折していくので、右折後すぐにウインカーを左へ切り替えて左側ベタベタ走法で進む。

   もちろんこういう細かい所でもスムースに加減速をして、「二種免許を受験しているという意識を持ってますよ」とさりげなくアピールする

   ことも必要だ。

 

 さて、狭路を左に曲がればいよいよ試験のクライマックス、方向転換だ。この辺りは極低速で慎重にハンドルを操作しないと

   すぐにふらついてしまうので、大いに注意しよう。焦りは禁物だ。

 

   まずは車両を入れる場所の安全を確かめつつ、一旦通過する。そして後方を確認して、ギアをリバースにする。

   ビープ音が鳴っていることを確認してゆっくりと後退し、凹部の真ん中あたりでハンドルをゆっくりと一回転強切り、

   左後輪側面と縁石が平行になるようにハンドルを切り足しつつ、極低速で後退する。この時に、車体の右側も左側と交互に安全確認し、

   車体と凹部の位置関係も常に意識しておく。理想は左目一杯に寄った状態で、車体が凹部にまっすぐ入っている状態を目指そう。

 

 うまく凹部に車体を入れたら、再びギアを前進に入れ、ウインカーを左に出してから左右と車両周りの安全を確認してから発進する。

   もちろん右前輪が道路の角に沿っていなければ、ここから出ることができない。なぜなら、外輪差で車体左後方が左側の縁石に当たって

   しまうからだ。そしてさらに、ここで右側をしっかりと閉めて曲がれないと、次の右折の為の寄りが甘くなり、さらに車体を無理やり右へもって

   くることになり、ふらつきの原因となる。

 

   気を抜かずに右折して、次の外周路との交差点で一旦停止。安全を確認してから外周路の左車線へ合流する。 

   

 この後、車両発着場へ戻らねばならないことを考えて、左車線の左側まで車体を持っていく。そして少し走行してからウインカーを左へ。

   こうして発着場2番ホームへゆっくりと左折して、白線を踏むくらいの勢いで縁石に寄せつつ、停止目印のポールに車両先端を合わせる。

   ここまでくればもう安心だ。フォークなり、バケットなりの先端を停止位置を示すポールの少しだけ手前にくるように停車し、

   パーキングブレーキをかけ、ウインカーを消し、ギアをニュートラルにする。

 

   こうして、フォークなり、バケットなりを地面に水平にしてから静かに地面へ降ろす。

 

3.1. 第1回目(1月11日)

 

以上のことができるように、教習を開始する。約三年ぶりの後輪操舵車に乗るので、自分の大型特殊免許弟一種免許取得記を読み返したり、以前購入した星雲社から発売されている「大型特殊第一種・第二種免許 全免許を取得した経験から合格のノウハウを開示(木村郁雄著)」を再び開いてイメージをつくっておく。といっても、さっぱり当時のことを思い出すことができない。まあ実車に乗ってみることが一番の訓練であるということか。

 

こんなことを考えつつ、強烈に寒い、陽の落ちた試験場の指定位置にて教官の登場を待つ。因みに今日の練習車両は豊田自動織機製の50トンフォークリフトだ。世代的には今の型よりも1世代前のものだ。シゲシゲと機械的構造を中心に時計周り方向で細部を観察していく。

 

フォークリフト型車両

 

そうしていると、面倒臭そうにS教官が現れた。挨拶をして車両に乗り込み、「大特二種なんて、なんで受けようと思ったの」とか、「仕事は何?」といった世間話をした後、リフトのフォークの操作方法を教わる。この人、会社の上司であるH部長に印象が似ている。特に言葉の言い回しなんかそのものだ。

 

さて、フォークを操作するレバーは3本生えていて、一番左側が上下、一番右側がフォークマストの傾きを調整するものだ。真ん中は練習および試験では使わない。本当は何をするための物か知りたかったが、そんな余裕は全くなかった。また、フォーク操作用のレバーをひとかたまりと考え、左から順番に操作するように指示された。具体的はフォークを上げて、ギアレバー、ウインカー、そしてサイドブレーキといった具合だ。

 

準備が整ったところでS教官から「今日はBコース?」と尋ねられた。つまり試験コースにはA、Bの二種類があって、今日はBコースの練習にするかと聞かれたのだが、どっちでも良いので「Bコースでお願いします」と答えた。ひょっとして自動二輪中型限定解除のように、2つコースが用意されていても片方しか使用していないということかなぁ、と解釈しつつ出発。おっとっと、ハンドル切りすぎてしまった。さらに戻す操作が遅れたのでケツを振っている。以前一種免許を取得した時の感覚はすっかり無くなっている。

 

ここで、後輪操舵車の特徴を解説しておこう。簡単に言うと、普通の乗用車で後退している時が前進、前進している時が後退の運動特性を示すということだ。さらに、大特の車両はホイールベースが短いので、操作に対する動きは非常に敏感である。まるで「前輪を軸にしてクルクル回るコマ」のようだ

 

そんなことを思い出しつつ、ヨタヨタしながら言われるままに左ウインカーを出して、車庫前の試験発着場所にて停止する。そう、車両の出発点と試験の出発点は少し離れているのだ。

 

この後、右ウインカーを出して再び出発する。因みにこの車両は左ハンドル車(もともとフォークリフトはこの型しか無いようだ)であり、ウインカーの操作はステアリングコラム左側のレバーで操作する。国産の国内仕様の乗用車で言うと、ワイパー操作を行うレバーにあたる。

 

なんだかなぁ〜とまたフラフラしながらコース外周を回り始め、障害物を避けて南の交差点を右折する。なんとか走行はしているが、フラフラでどこへ行くのか、運転している自分でも解らない程に下手クソだ。こりゃまずい。そう思いつつコースを追いかけていくのだが、左折もひどい。左が側ガバガバに空いてしまっていて、見られたもんじゃあない。方向転換(車庫入れ?)もほとんど無理やりに行い、最初の地点に戻る。

 

ここまで教官は何も言わなかったが、ついに口を開いた。

 

教官:どうだった

管理人:これでは0点ですね

教官:0点で済むかぁ?マイナスだ。

管理人:なるほど!

 

関心している場合ではない。上手くなるには助言をしてもらって、それを実行しなければならない。教官曰く、

 

・後輪操舵車の特性を全く理解していない、乗用車の感覚で運転している。

・操作が行き当たりばったりで、しかも同時に何個ものことをしようとしている

・ただハンドルを回しているだけで、何をしなければならないか解っていない

 

などなど、散々に言われてしまった。まあ予想していた通りなんだけど。それができていれば金を払ってこんな所へは来ないよ。教官と自分にムカツキつつ、アドバイスを聞いてどう改善するか、こちらから問うてみる。すると、「ひとまず車に慣れよう」ともう一周コースを回る。その内容も全くひどいものだったが、少し以前の感覚が戻ってきた。

 

ここで時間一杯、初回教習は終了した。トホホである。

 

3.2 第2回目、第3回目(1月12日)

 

昨日指摘されたことや自分で思い出したことなどを頭で整理し、イメージトレーニングをして教習の時間を待つ。すると、昨日に続きS教官の登場だ。さっそく挨拶をして車両に乗り込む。「今日も冷えるなぁ」といった世間話をしながらシートベルトを締め、座席とミラーを合わせて、車両走行準備をし、今日もBコースでお願いする。ところで、今日の教習車両は昨日のフォークリフト車と違い、車体前方に大きなシャベルがついた「バケット車」である。どうやら、平針試験場ではこの二種類の車両が試験に用いられるようだ。どっちが出てくるか、おそらく曜日で異なるのだろう。因みに月曜はバケット型、火曜はリフト型と以下交互に出てくるようだ。この辺りも考慮して教習の予約を取る必要がありそうだ。

 

バケット型車両

 

それはそうと、昨日散々な目に遭ったというか、当方が試験をナメていたと言うか、いずれにしても合格は遠い先にあるようだ。そこで昨日の帰りに、昨日予約した時間にもう一時間追加して、今日は二時間連続集中練習をしようと意気込む。

 

こうして言われるままにコースを周回し始めるが、さすがに大きなカーブや右左折ではフラフラすることは少なくなったが、まだまだ所々で走行ラインが安定していない。また左右への寄せも全然ダメ。方向転換も操作がグチャグチャで、綺麗に後退することができない。

 

こうして車両の発着点へ戻る。すると以下のように指摘があった。

 

・確認は大事だが、大特は速度が遅いので徐行・停止してから確認しても問題ない→操作一つ一つを確実かつ丁寧に行うこと。

 (2輪の限定解除の時は遠い所から一度確認をし、直前でもう一回安全確認をすると叩き込まれていたことが、裏目に出た)

・左の寄せが全然甘い。白線のみがあるところはタイヤ一本分まで詰める。縁石があるところはそこに沿わせる。白線を踏んでも良い。

・右折時に小回りする傾向がある。ハンドルを回す角度が多すぎるからだ。

・方向転換でバックする時もハンドルを回しすぎ。ハンドルを切る所が早すぎるので、修正するために頻繁なハンドル操作が必要になる。

 そして確認が疎かになるばかりか、凹部から出る時に有利になるように、上手く寄せて入れていない。

・適切な速度で課題をこなすこと。自分が制御できない速度ではなく、できる速度で操作せよ。

・二種免許だから一つ一つの課題をより高い精度で行うように、高い意識が必要だ。

 

等々相変わらずの指摘の多さだが、昨日よりは少しレベルアップしているようだ。また、教官も「俺も上手くなって欲しいで言っとるんだで」と少々言い過ぎたか、と思っているようなことをほのめかしていた。いやいや、このS教官は必要なことをまとめて的確に指摘していると思う。昔の自動車学校みたいに「小ばかにした言い方」はしていない。そりゃそうだ。教官として合格実績を上げるには、教習生をバカにしていては合格どころか逃げられてしまう。こういう人達の「業務の成果」は受からせてナンボなのだろう。そう考えると、教官もストレスのかかる仕事だ。もっとも、楽な仕事なんてのは存在しないことは言うまでもなかろう。「俺よりでかいババアは存在しない」とケンシロウが言っていた通りだ。

 

こうしてさらにもう一周して、教習時間一杯になったが、このS教官も口だけではない。というか、そこまでしてくれるのか、と感謝してしまった。「次の時間も連続だろう。このまま休憩時間も使って続けよう。いいか?」と思いがけないご厚意。「もちろん、お願いします」と教習続行。

 

ここで一旦運転を教官に交代し、模範走行を見せてもらう。ひょぇ〜、この加減速の滑らかさ、左右の寄せのきっちりさ、無駄の無い走行ライン、やはりプロだけのことはある。確かに、これに比べれば俺なんてただコースを走行しているだけだ。試験向きの運転ができていない。この件については、S教官曰く

 

「俺たちはいつも乗っているので、このくらいはできて当たり前だ。しかし、練習生は上手くなる為に練習に来ている。俺のように運転しろとは言わないし、それは慣れの違いから不可能だ。ただ、俺の運転をイメージして、高い意識を持って運転して欲しい」ということだった。

 

なるほど、理想形をイメージする高い意識を持つことも必要な技量だ。これで少し気が楽になり、寄せはやや大げさなくらいに行い、方向転換やコースの屈折した細い道ではゆっくりと丁寧に操作するよう心がけた。

 

こうしてあっという間に2本の教習が完了した。するとS教官は

 

S教官:昨日のことを考えれば格段に上達した

管理人:でも合格には程遠いのでは

S教官:いや、微妙だな

 

と以外にも褒められてしまった。そして

 

「コースをもっとよく覚えて、次に行う操作がやりやすいようにすること。例えば、左折が連続する場合は、ずっと左に寄せっぱなしでウインカーも点灯し続けてるとか、方向転換は出て行く時にやり易いように、その方向へきっちり寄せる。まっすぐに入れることはあまり考えなくて良い。課題名は「方向転換」なんだから。それができりゃいいんだ」

 

ということだった。なるほど、と帰宅して、早速コースの見取り図にこれらの助言を考慮して走行ラインを描きなおし、アドバイスを記入した。少し形になってきたかな。

 

3.3. 第4回目(1月15日)

 

今日は土曜日なので試験場は業務を行っていない。故に終日練習ができるのだが、昼間の枠は既に一杯ということなので、結局暗くなってからの教習となった。それにしてもこの冬は猛烈に寒い。風の冷たさが尋常ではないと思うが、子供の頃はこれが普通だったのかもしれない。おっと、今日は初めて習うやや古い型のK教官だ。もっとも、もの言いは割合穏やかなので、ムカつくこともない。

 

ここいらまでくると、どこが悪いかということを具体的に指示されるようになってきた。ん、ちょっと教習らしくなってきたかな。

 

そう思いつつ練習車に乗車してから、教習準備を整える。今日はバケット車での教習だが、フォークリフト車と比べ、こいつの方が前方視界が悪い。アホみたいにでっかいシャベルが付いているから当然なのだが、「本番はフォークリフト車で試験が行われるとよいな」と考える。しかし、それは運によりけりだ。そういうことで、今日はAコースで練習開始だ。

 

ところで、平針試験場は上に掲載した見取り図のように、外周とそれを南北、東西に繋ぐ道は片側二車線である。広くて都合良いのか、はたまた右左折時に通行する車線をあらかじめ考慮しておかないといけないので面倒なのか、一長一短であろう。

 

まずは外周路を通り、障害物を避けて20km/hまで加速する。そして一番北側の交差点を左折し、さらに次の交差点も左折する。そして次の次の交差点は右・・・。さすがに4回目にもなると、コースは空で言えるようになる。しかし、こういう慣れてきた頃が案外良くない。気が緩んでトロクサイ間違いをすることが多々あるからだ。

 

そう思いつつ、二連続左折の一本目で、縁石を意識して目一杯に寄せてゆっくりと進行し、次も左折なので、最初から車線の左側一杯に寄っておくために、ややハンドルを残し気味にして白線スレスレで進行する。おお、なかなかいいじゃん。

 

そして赤信号で停止した後の二本目の左折では、「この次2つ目の交差点を右折するので、左折後すぐに車線の右一杯に寄ってからウインカーを出して真ん中車線に進路変更するのだぞ」と自分に言い聞かす。しかし、あわてることはない。ゆっくりと確実に操作すれば良いだけのことだ。こここであわてて、いろいろな操作を一度に行おうとするとろくなことは無い。悠然と構えつつ、車線変更を終えて信号で停止。するとここで指摘が入った。「真ん中の車線をしばらく走行するのだから、車線の真ん中を通ろう。二種免許なんだから、きっちりと車の動きで意思表示できるように意識を持とう。」

 

なるほど、確かにこの状態では右に寄りすぎだ。次の交差点で右に曲がるのだから良いのではないかと思ったが、そうい短い区間の所でも気を遣えということか。なんか少しずつ細かい所へ指摘事項が移ってきているような気がする。ひょっとして合格は近いのか。

 

この後、赤点滅信号の交差点を右折するのだが、一旦停止して左右確認、出発したところでブレーキを踏まれた。「右方向からトラックが来ているぞ、いいのか?」って、右方向は方向転換の区画を示すポールなんかがたくさん立っているので、見えてませんでした。もっと慎重に進みます。

さらに右折するので、そのまま車線の右側一杯をキープ。「中央線踏んでるぞ」と軽い指摘。確かに。

 

こうして丘になっている優先道路に注意しつつ、外周路へ出て次の踏み切りの交差点を右折するのだが・・・。ここで痛恨のミス。この右折の後はすぐに右折するので、あらかじめ右側車線の右側へベタベタに寄せておくはずが、あろうことか左側の車線に入ってしまった。あわてて右側車線にもどると「こういう時はあわてずに、緩やかに右にもどればよいんだ」と呆れたように言われた。なるほど、その通りだよ、ヤマトの諸君。

 

なんとか規定の場所で右折し、踏み切りへ向かう。ご存知の通り、踏切では視覚と聴覚で安全確認することは良く知られている。そんなもん視覚だけでよかろうと思うが、「試験場の踏み切りはなぜか音が小さい」というまったくいやらしい仕掛けなので注意が必要だ。俺の負けだ、古代・・・。

 

踏み切り後の交差点は左折するので、左車線左側にベタベタに寄せておき、あらかじめウインカーを左に出しておく。左右確認、窓を開けて警報音が出ていないかを判別、そして振動が少なくなるようにゆっくりと通過する。

 

そして矢継ぎ早に左右安全確認と巻き込み確認を行う。因みにこの中央交差点の東西方向は黄色点滅信号であることが多いので、左右を注意して徐行して左折する。そして次の交差点も左折なので、左側ベタベタを保持する。

 

信号に従って左折し、すぐにまた左折して細い道へ入って行く。ここは左前輪をぴったりと縁石に寄せたままハンドルを切り、早めに戻す。これが遅れるとすぐ後に左折が控えているので、戻し遅れた分車体がふらついてしまう。さらに、この2回目の左折は優先道路への左折なので、安全確認を怠ってはならない。わかっているが、ふらついてしまった。

 

さらに、次はまたすぐに右折なので、あらかじめ道路右側に寄っておく。この後は右後方への後退での方向転換(車庫入れもどき)なので、右前輪の内輪差を考慮して左側一杯に寄っておく。

 

そして試験のハイライト、方向転換だ。だいたい凹部の真ん中くらいからハンドルを一回転ほど切り始め、左側縁石と車輪が平行になるようにハンドルを切り足したり、戻したりして微速で走行する。これは通常の前輪操舵の車で頭から駐車場に入れる感覚に近い。つまり、最後に少し切り足して車体をできるだけまっすぐにし、中立位置に戻す操作が必要だ。こうすることにより、出る時に都合がよくなるからね。

 

これも解っているのだが、どうも縁石と車輪の位置にばかり注意がいってしまい、車体右側の確認、凹部と車体の位置関係にまで気が回らない。結局車体が右側に斜めになったまま凹部から出ないといけない。すると今度は外輪差により、右側後方の車輪が縁石に当たりそうになる。丁度、乗用車で頭から駐車場に入れて、後退で出庫する場合に、車両前方がふくらんだようになる「あの動き」だ。仕方なくハンドルを戻してから再び切りなおすので、左側が空いてしまう。最初よりは上手くなったとはいえ、これではまだ二種レベルではない。

 

しかし、明らかに指摘事項は減少してきているので、上達はしているものと思われた。

 

3.4. 第5回目(1月18日)

 

2日空けてから5回目の教習。もちろん、この間に頭の中で毎日、都合20周くらいは平針試験場を周回していた。

 

さて、相変わらず寒い18時10分、教官のお出ましだ。この方は会社の課長で、通称ケンサンと呼ばれている人に似ているというのが最初の印象だ。ここの練習所には、当方が在籍する会社の親戚でも多いのだろうか?とどうでも良いことを思いつつ、バケット車でBコースを練習する。この辺りまできてやっとバケットの操作が身に付いた。内側のレバーが上下、左側のレバーがバケットの傾きだ。イメージトレーニングで集中的に練習したことも効果があったらしい。

 

イメトレ効果と言えば、コースの周回もイメージに近い走行ができるようになってきたようだ。おかげで指摘事項はあまり出ない。次の細い所を左折、ん?何か違うぞ。するとT教官が「今日はBコースで、ここはAコースの方向転換へ向かう場所だよ」と指摘された。そうだよ。言わんこっちゃない、間違えてしまった。「試験ではNGだが、バックして戻って」という指示が出たので、後退してからBコースに復帰する。

 

安心したのもつかの間、「止まれ」の標識が無い優先道路への合流だ。つまりは徐行して進入するのだが、なんともいやらしくやや左へカーブしているし、わざわざ右方向が見えにくいように山になっていて、ご丁寧にトラックなどが無造作に停車してある。

 

こうして徐行しつつ右を確認していると、だんだんと車体の左側が空いてしまう=左の寄せが甘い=減点ということになる。しかし、今日はそのことが瞬時に理解できたので、徐行して左側の縁石から離れないよう、先にハンドルを切っておいてから、超微速で左右確認をする。こういうぎりぎりでの安全確認は少々怖い。というのも、前述のように、16年前に自動二輪の中型限定解除審査の時に「左右確認は早めに行い、交差点手前でもう一回」と叩き込まれていたからだ。基本は4輪でも2輪でも同じなのだが、この場合に限っては例外として認識しておく必要があるようだ。なにせ動きの遅い大特車なのだから。

 

そしてさらに少し走行した後に踏み切りのある交差点へ向けて左折するので、車線の左側目一杯を維持しておくようにハンドルを残し気味に左折する。よっしゃ、今回は上手くいったぞ。

 

踏み切りを渡った後は右折するので、手前で直接右車線に合流するように左折する。この時、教官から指摘が入った。「右車線に入るのは構わないが、対向車線にバケットが飛び出さないように、あまり突っ込まないで」というものだ。また、「踏み切りの手前で停車する際に、車体が斜めでも問題ないよ」とのこと。

 

踏み切りを越えて右折するのだが、この時にウインカーを左点滅にしたままだった(大特車は普通車のように、自動でもどらないようになっている)。教官から「ウインカー逆ね」と軽い指摘。おっと、やってしまった。いずれにしても次の交差点が右折なので、またあらかじめ右折車線の右側一杯に寄せて走行を続ける。

 

次の交差点を右折するとまた右折なので、同様に走行を続けていく。するとここでいきなりブレーキを踏まれてしまった。「え?」と動揺していると、「中型のトラックが右方向から来るよ、あちらが優先だからね」と説明があった。そして「まあ練習でいろいろな事態に遭遇した方が、本番でブレーキ踏まれなくてよいから」と意外にも優しい言葉。なんだか気持ち悪いが、怒鳴られたり罵られたりするよりはマシだ。

 

試験場の最南端の地点から

(右手に丘があり、そこに件の優先道路が通る)

 

そうしてまた右折して、さらに方向転換の場所へ向かうべく、大型二種で用いるVの字路の手前を右折する。ところが、これに気が付くのに遅れて大回りしてしたまった。「まあ今日の一本目だから、次間違えないでよ。Vの字の手前だからね」と軽い指摘。今日は別の意味でやりにくい。

 

こうして方向転換の為に後退して凹部に車体を滑り込ませるが、イマイチだ。いや方向転換だから車体を真っ直ぐにする必要は無いんだけど、凹部から出る時にやはり真っ直ぐの方がやりやすい。次こそは上手くやろう。

 

やれやれ、これで元来た細い道を戻り、「止まれ」の交差点で停止。左右確認して前進すると茂みの向こうから普通車が左折してきたので、またブレーキを踏まれた。「絶妙のタイミングで普通車が出てきたねぇ。まあ試験は運もあるし、練習でこういう事態に遭遇してよかったよ」と前向きな助言をもらう。後は外周路へ出て、発着点の2番ホームへ戻るだけだ。

 

Bコースを一周してきたが指摘らしいことはこれ以上無く、「さて、二周目いきますか」と素っ気無い。再びコースへ出て自分でポイントとなる地点を意識して走行を続けていく。

 

こんな感じで3周して終了。最後に「ケアレスミスには気をつけてね」という助言があっただけだった。なんか拍子抜け。

今更ながら文句があるんだけど、リフト車もバケット車もなぜか左ハンドル仕様なだ。おかげで、通常の4輪を運転する際にも時々間違えてワイパー動かしてしまう。恥ずかしいったらありゃしない。

 

3.6.第6回目(1月29日)

 

今日は練習の仕上げということで、A、B両コースを走行しておさらいをしておきたい。そう考えているとG教官の登場だ。挨拶をして車両に乗り込む。今日はフォークリフトの日だが、当方はこちらの方が好みだ。やはり車体前方の角が見切りやすいからだ。関係無いが、当方の女性の好みは「ロリ系・ややムチ」である。

 

ショボイシートベルトを締めてミラーと座席位置を合わせていると、「今日はA、B両コース2週ずつ周回できるな」とややせっかちなもの言いで指示が出た。もちろん望むところなので、早速フォークを上げてギアを前進2速、ウインカー右折方向、サイドブレーキオフ、頭の中でチェックリストを実施し、「チェック」と声に出して確認する。

 

無愛想な「ほんじゃあ始めて」とGOの指示に従い、Aコースなので、左右と後方確認をして素早く外周路の一番内側の車線に乗り、一旦戻した左ウインカーを再び出して、試験開始位置に緩やかに停止する。もちろん左側はベタベタ目一杯にしておく。すると「そんなに寄らんでもいいよ、はい始めて」と昔日の教官の口調で矢継ぎ早に指示が飛ぶ。今日は最近としてはめずらしい型の教官だな。昔はこんなんばっかりだったけど、今思うとこういう人もたまには悪くない。気持ちが引き締まって、集中した練習ができそうな気がする。

 

外周を左周りに、やや慎重に走行していると「こんなとこはブレーキせんでいいよ」、とか「裏の直線は20km/h目一杯だぞ」とか言われ、「ハイ」とおとなしく返事をしつつ滞りなく走行は続いていく。左折右折とも適度にタイヤ一本分を残して寄せるようにハンドルを切り、右折の小回りにも注意してなんとか一周回ってきた。

 

「無理して寄せなくてもいいぞ、しかし、最後の右折直後の左折の所はハンドルを切りすぎだ。ケツが振られて後輪が中央線踏んでしまったぞ」と一箇所重要なミスを指摘された。また、「せっかく上手くやっているのだからもったいないなぁ」と意外な褒め言葉?も聞かれた。

 

もう一周Aコースを回ってきて赤点滅信号から交差点に進入する時に、見えないところにトラックがおり、こちらの交差点に向かっている。ここでブレーキを踏まれ「今のはいくべきではないな」と。全くその通りだ。また、ブレーキを踏まれる前に当方が踏んでいれば何も言われずに済んだ。ボーッとしていてはいかんぞ。

 

その後踏み切りから方向転換へ。今日は昨日のアドバイスとイメトレのおかげか、我ながら上手くいっている。当然、出庫した後もしっかりと左側に寄せることができて、すんなりと発着場へ戻ることができた。

 

この後、Bコースを2週回ったところで時間切れとなった。少々のふらつきを指摘されたのみで本日の教習は終わり。明日の試験に向けてよい流れを掴むことができたのではないだろうか。

 

4.試験当日(1月21日)

 

4.1 試験開始まで

 

いよいよ試験当日だ。いつも通りに午前8時前に目が覚めるも、あまりの寒さに布団から出られない。足だけを出してファンヒーターのスイッチを押し、点火を待つ。

 

勇気を振り絞って起床した後、朝飯を食い準備を整える。といっても試験は11時40分に受付開始だから時間はたっぷりとあるし、試験場までは15分程で到着することができる。しかし、こういう時はさっさと試験場に行き、ウロウロしている方が落ち着く。

 

こうして10時20分頃に平針試験場へ着いたので、コースを走行する試験車両などを眺めつつ、時間を潰す。それにしても試験場は薄暗く、何か陰気である。ここは18年前の限定解除時代から変わっていないが、見かける人は半分くらいはブラジル人ではないかと思われる。その人達を見ていると、どうやらブラジルの免許を日本の免許に書き換えるため、審査を受けに来ているようだ。なるほど、そういえば最近街中を運転中に「なんか古臭い車に乗っている人がいるなぁ」と思って見てみると、ブラジル人らしき人が運転していることがしばしば見受けられる。そういうことだったのか。ただ、意外にそういう人達は下手な日本人のオバサンよりも運転が上手い。こうして試験場でそれなりに厳しくされているというわけか。前述のような日本人のオバサンも、一度審査を受けて欲しいものだ。

 

そんなことを考えつつ、2輪の試験コースへも行ってみる。ところで、ここ平針試験場は2輪と4輪のコースが分かれているのだが、これはどうも少数派のようだ。当方は免許はいつも平針なのだが、インターネットで別の試験場のことを最近まで知らなくて、分かれていることが当然だと勘違いしていた。さらに考えると、このことが「愛知県では自動2輪中型限定解除は受からない」という都市伝説が生まれる原因だったのかもしれない。もっともそんなことはなく、試験場が求めるレベルでやることができていれば、限定解除することは可能であったことは言うまでもなかろう。ただ、その合格率が1割前後だったというだけのことだ。この件についてはどこの試験場でも大差はなかったのではないだろうか。

 

こうして受付開始時間11時40分前に11番窓口で「貸し車両券(1,650円)」を購入し、受付窓口へ向かう。どうやら当方が一番の受付者のようだ。そういえば、16年前の自動2輪中型限定解除審査も、一番で受付を済ませたら合格した。これは幸先が良いぞ。まあそんなことは関係なく、自分の持つ技量を最大限に発揮すれば自ずと合格する(と思う)のだから、そのことだけを考えよう。余談だが、旅客機の操縦などで「自分を上手い操縦士と思わせよう」、とすることはご法度だそうだ。というのも、それが手順を間違えるなどの失敗をする原因になることがあるからだそうだ。

 

さて、受付でもらった受験票に記載された受験番号は8201番で、赤ペンに無造作に「2種」と書かれている。そして「今日はAコースで、12時40分頃になったら2番の発車ホームで待つように」と指示があった。ギョエー、当方はBコースに山をはっていたのだが、Aコースか。まあ車両がフォークリフトタイプなので何とかなるだろう。とは言うものの、試験開始までにはまだ一時間もあるじゃあないか。試験場は一通りブラブラしてしまい、もうやることが無いので、コーヒーを飲んでからカロリーメイトのようなものをかじって昼食としておく。これでだいぶ気分が落ち着いてきた。あとはメモ帳にAコースの走行手順を細かく記載して、イメージトレーニングで時間を潰す。

 

さあ、いよいよ試験開始だ。いかにも「元白バイ隊でした」という試験管が登場して、「じゃあ二種の管理人さんから始めます」ときた。よし、さっさと終わらせて後はのんびりと人の試験でも見物するか。そう考えると気が楽になり、硬さも取れた気がする。

 

4.2.試験本番 (ここからは、上記3.0.1に示した図を参照しつつ、ご覧ください)

 

車両に乗り込んで、シートベルトを締めてから座席位置の調整。そしてミラーの位置確認・調整。準備はできたので、その旨伝えるとエンジン始動許可が下りた。ギアがニュートラルであるか、サイドブレーキがかかっているかを確認してからエンジンを始動する。そして試験管から「じゃあ出発」とタキシングの許可を得たので、左右と右後方を確認して外周路から試験開始位置(0)まで走行・停止する。うん、車両感覚はなかなか良いのではないだろうか。

 

そう思い安全確認をすると、乗用車が接近中だ。これをやり過ごしてから再度確認・出発進行となる。まずは外周路内回りに合流して15km/h程まで加速してから、左カーブ手前でエンブレを効かせつつやや減速。アクセルはパーシャルでカーブを曲がりきり、次の交差点で左方からの合流が無いことを確認してから再び加速しつつ、先の障害物( を避ける為に右車線へ進路変更をかける。

 

うん、イメトレ通りに事が運んでいるのでちょっと波に乗れてきたか。左車線に戻り、ゆるーいカーブ(◆を慎重に追いかけた後、直線路では速度計と前方を交互に見ながら速度を20km/h目一杯まで加速・保持する。そして次の左折に合わせて合図を出して減速、コーナー内側ベタベタでゆっくりと確実に曲がる()

 

うん、縁石ギリギリに寄せられたぞ。しかし、ここで気を抜いてはならない。次の交差点(ぁも左折なので左ベタベタを維持するためにやや遅めにハンドルを戻す。もちろんこの間も車両左方と前方を交互に見ておかなければならない。一点のみに注意力を向けてしまってはかえって危険である。因みに旅客機の操縦士は目で機外や計器を見て、耳と口で管制機関と交信し、片手を操縦桿、もう片方はエンジン出力レバー、そして恐るべしは鼻で火災などが発生していないか、ということまで感知できるように気を配っているそうだ。詳しくは、坂井優基著、「飛行機の操縦」 (PHP書店)を参照願おう。生活の知恵に応用できるような事象も記載されており、なかなか面白かった。

 

交差点(ぁの信号が赤から青に変わったので、左右と巻き込み確認してゆーっくりと縁石に沿って左折しつつも横断歩道の確認、そして車線の右側に寄るように今度は早めにハンドルを戻し、真ん中の車線に進路変更準備をしておく。車両の進行方向が落ち着いたらルームミラー等で後方の状況を確認しつつ、ウインカーを出して緩やかに真ん中車線へ合流する。

 

ここもイメージ通りにいった。でもまだまだ先は長いぞ。よっしゃ、試験コース中央の交差点(ァが青信号なので、左右を注意しつつ交差点を通過する。そして、その先の交差点(Αの信号は赤点滅だ。ここは右折するので、交差点(ァの中央付近で再び右ウインカーを出し、ミラーと目視で後方確認後、緩やかにいちばん右の車線に入る。「あ、ちょっと寄せ過ぎて中央線踏んじゃったかな?」、ええい、構わず進んで行けぇ!

 

幸いにも試験中止にならなかったので、件の赤点信号交差点で一旦停止し、進入してくる車両がないか確認する。それにしても、練習の時から思っているのだが、ここは右方向の見通しが非常に悪い。できるだけ目視できる場所は確認し、問題なければ超徐行で前進する。もちろんブレーキペダルに足を置いて、いつでも止まることができるようにする。運良く、今日は邪魔者はいないようだ。安心して右折できる。関係無いが、当方は高校時代に朝の5時まで勉強したにも関わらず、数学のテストで赤点を取ってしまったことがある。情けなし。

 

話を戻そう。この赤点信号後が少々ややこしい。Δ慮鮑硬世亮,里修譴榔折なので、右ベタのラインに車体をのせるのはもちろんだが、斜め左方へ通る道が優先道路なのだ。つまりはここで直進する場合も左右確認が必要というわけだ。もっとも、試験時には通過車両がいなかったので、徐行して外周路との交差点まで車輪を進めていく。

 

ここもいやらしい仕掛けがある。右側は茂みになっていて見通しが悪いし、左側は前述のように丘になっていて、さらに外周路はここに沿ってカーブしている。よって、合流時には細心の注意を払わねばならない。ここも運良く他の車両がいなかったので、何事もなかったように外周路へ合流できた。

 

こうして、次の踏み切りへ入る交差点(─に備えて付近で右車線右側をキープしていく。ただその踏み切りまでが微妙な距離なので、ウインカーは一旦消しておき、件の交差点(─の前で再び点灯させた。この後右折をし、左車線の左へ寄ってから踏み切り停止線で停止する。左右確認で窓も開けて警報音が鳴っていないかを確認する。問題なし。

 

そして次の交差点()は縁石ベタベタで左折して、ウインカー出しっぱなしで進行、さらに次()も左ベタベタで左折する。さて、いよいよ試験の最フェデラル、いや難関箇所である方向転換()とその手前の細かい右左折路の繰り返しだ。ここはかなり道幅が狭いので、脱輪する可能性もあるから最徐行でゆっくりと切り抜けよう。

 

信号のある交差点()を左折してきたら、ハンドルを残して屈曲路の入り口縁石ちょっと手前に前輪を合わせる。ここでゆっくりとハンドルを切り始め、左前輪を軸にコマのように車体を90度回転させて、左右確認。そしてまたすぐに、次の交差点でも同じことを繰り返す。その後は道が右直角になっているので、外輪差を考慮して道路右側ベタベタに車体をもってくる。この後すぐウインカーを消してからこの直角コーナーを曲がるのだが、ハンドルを切るタイミングが遅れてしまい、やや大回りする格好になってしまった。いわゆるふらつきという減点項目だ。そしてそのふらつきを戻す為にさらに逆にハンドルを切るので、都合二回ふらついてしまう。ああ、やってしまった。

 

まあ試験中止ではないので、そのまま運転を続けていく。そして方向転換の凹部()に障害物がないか、人がいないかを確認しつつ一旦通り過ぎて停車する。矢継ぎ早に後方確認をして、ギアを後進2段に入れてビープ音が出ていることを確認したら、後退開始。ところで、こういう場面では車両後方ばかりに注意が向きがちだが、前述のパイロット的な気配りを思い出して、車両右側にも時々注意を向ける。そうして左縁石と左後輪が平行になるようにゆっくりと進行し、車体が凹部()に対してなるべくまっすぐになるようにハンドルを操作する。

 

こちらは上手くいったぞ。だが油断は禁物だ。ウインカーを左に出し、ギアを前進2段に入れて左右確認、凹部の左角に沿って車体を回転させるように脱出する。よし、この後はゆるやかな左カーブを通りウインカー停止。左右確認してから外周路へ合流する「止まれ」の指示がある交差点()へ向かう。

 

この「止まれ」の標識がある交差点だが、なぜか周囲は不自然に木が生えていて見通しが悪い。やはり、超徐行で少しずつ前進して、他の車両がいないかをよく確認する。ここも運良くクリアだ。

 

あとは内回り外周路の右側車線に鋭角的に合流して、最初に出発した2番ホームへ入る。「ここで気を抜いては行かんぞ」と最後まで自分に言い聞かせて、フォークの先端と停止位置を示すポールを合わせて、定石通りに停止措置をとって試験終了。やっと終わったよ。

 

4.3.試験終了後

 

運転免許試験場ではかなり内容の濃い講評をしてくれる。おそらく自動車学校の場合よりも丁寧なのではなかろうか。自動二輪中型限定解除の時なんかは、そのアドバイスを細分漏らさず必死に記憶して、次の試験に活かしたものだった。さて、その内容であるが、

 

試験管:大特二種取ったら何に使うだ?

管理人:はあ、特に決めてませんが、雪上車なんかに使えるそうです。

試験管:本当かぁ?(笑)

管理人:よく知りませんけどね。

試験管:さて、試験だが、概ね丁寧な良い運転だったと思う。ただ、言わんでもわかっとると思うが、方向転換の手前の所で大回りしたな。

管理人:はい、ハンドルを切り遅れました。

試験管:そうだな、あそこはもっと速度を落として通過すべきだな。

管理人:はい。

試験管:はい、お疲れ様でした。

管理人:ぜひお願いします。

試験管:さぁ、どうかなぁ〜(笑)。

 

といった具合だった。なんか合格の匂いも感じたが、果たしてどうなるのか。

 

試験は終わってしまったので、15時20分の合格発表までは気を揉んでも仕方ない。ひとまず試験場内の食堂にて本日のおすすめランチである「牡蠣フライ弁当」を食べて興奮気味の気持ちを落ち着かせる。ところで、この食堂も交通安全協会の経営らしいが、このランチ弁当はなかなか旨いし値段もお手ごろだ。同協会はいつも批判の対象となるが、この件に関してはもっと公表してもよいのではなかろうか。

 

さて、腹が膨れて気持ちは落ち着いてきたが、まだ発表時間までは2時間近くある。そこで、他の受験者の走りを見て次回の試験に役立てようと思い、寒風吹く中フォークリフト車の走行を見守る。

 

あれ、皆は交差点い魘覆りつつ、いきなり中央車線へ合流している。これは第一種と第二種の要求項目の差に由来しているのだろうか。あと、全体に運転が荒いように感じたが、これも同様であろう。そして方向転換であるが、かなり苦戦している受験者も見受けられた。自画自賛であるが、ここは当方が一番上手く決められたと思う(イェ〜イ)。

 

大特の試験が全て終了したので、普通車の試験も見てみる。どうやらブラジル人の方々が、日本免許への切り替え審査を受けているようだ。繰り返しになるが、見た感じは下手な日本人よりも上手いように見える。

 

5.結果発表

 

この後、ちょっとうたた寝をしたり、メモをつけたりしていたら試験の結果発表開始の放送が入った。早速電光掲示板から一番近い位置に陣取り、大特技能試験の結果発表を待つ。果たして、一番左上に「大特二種 8201」と表示があった。「ああ、合格かぁ」としばし悦に入り、この表示を眺める。すると合格した実感が湧き出てきたので、「よっしゃ」と小さくガッツポーズをとる。すると後方から「おい、あの大特二種ってなんだぁ?」という声が聞こえた。「あははは、ここにいる変態が受験したのさ」と心の中でつぶやき、2階の21番の部屋へ駆け上がっていく。

 

入室すると、既に合格者の写真撮影が始まっていた。そして、「大特二種、8201番です」と申し出ると、「ああ、大特の最後の方が見えたので、こちらへ」と促されて、「運転免許申請に伴う記載内容確認票」を渡される。そして内容を確認した後に、慌しく写真撮影を済ます。さらにこの際渡された「証紙貼り付け書(自動車運転免許申請)」を持って、1階の11番窓口、「証紙売りさばき所」へ向かう。ここで申請費用の証紙2,100円分を購入して、免許申請書の必要事項を記入、再びこの部屋へ戻ってくる。すると、書類と古い免許を提出して、引き換えに新しく「大特二」と書かれた免許証を受け取る。やれやれ、長い一日だったよ。

 

こうしてして夕暮れの試験場を後にし、帰宅後は独りで免許を眺めつつ、何時間もニヤニヤして過ごした。この瞬間がたまらなく気分が良いので、練習なり訓練なりをして技能を磨くことは止められない。よくレースなどで「勝ち味を覚える」ということが言われるが、レベルの差こそあれ、優勝者はこのような気持ちになるのではないかと思われた。

 

6.総括

 

今回は学科試験から技能教習、技能試験まですべてを運転免許試験場で行い、取得した初の免許だ。こう考えるとなかなか貴重な免許であるし、さらにはそれが「大特二種」という希少性の高い免許である。べつに免許に希少性なんぞを求めても仕方がないのだが、なんだか嬉しい気になるのは「マニア」の性であろう。

 

また、これら一連の活動により、交通法規の再確認や試験場的な運転方法の再履行を行うことができ、これらの必要部分を活用して精度の高い運転を行うことができるようになるように努力したいものだ。

 

そしてこの合格にはちょっとした特典がある。それは、次回何らかの二種免許(当方は大型二種を目指す予定)を取得する際に、基本の学科試験が免除されるということだ。但し、事故などを起こした際に必要な、応急処置や救護方法の講習は実費で受ける必要があり、これには3万円程度かかる予定だ。だが、仮に自動車教習所で「大型二種免許」を取得するとしても、かったるい学科授業を受けなくても済む。これは技能教習に専念できることに繋がるし、該当学科の授業待ちで技能教習が進まないなんてことも無くなる。何よりも、その分のお金が節約できる。その金額や6万円程である。もっとも、今回「大特二種」取得にそれくらいの金額がかかってしまったので、この点はあまり意味がなかったか・・・。

 

 

 

それでは、気になる免許取得費用についてまとめてみよう。

 

二種免許試験用問題集         :940円

試験申請料                         :2,950円

自動車練習所入校料            :3,500円

技能教習費用                      :8,500円*6回=51,000円

試験車両使用料(貸し車両代):1,650円

免許申請料                         :2,100円

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合計                :62,140円+ガソリン代数百円

 

思った程安くはなかったが、これも趣味の一環ということで、大満足。

さて、次回は何の免許を取得しようかなぁ。

 

以上、大型特殊第二種免許取得記〜極秘任務 トリデ二校作戦〜を終了します、

長々とお読みいただき、ありがとうございました。

 

  2011年2月12日

管理人

 

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